【精妙なメカニズム、秀逸なこだわりに驚く!】車両の構想から設計、製造までのプロセスがよくわかる『鉄道車両 探究読本』5月20日発売。

座席、ドア、窓、運転台、空調、荷棚…設備や機器の配置に秘められた設計者の意図やこだわりとは? 快適な乗り心地、サービスを実現するための「凄い秘密」が満載!

河出書房新社

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、『鉄道車両 探究読本』(税込定価1,892円)を、2025年5月20日に発売いたします。

車両に秘められた「こだわり」を知れば、鉄道の楽しみがもっと広がる‼

 ――本書「まえがき」より

公共交通機関としての鉄道を利用する場合、私たち一般の利用者の目に触れるのは、駅設備と車両が中心となる。なかでも注目されやすいのは車両だが、利用者が接することができるのは、実際に完成して線路上を走っている車両だけだ。

しかし、車両が線路上を走るまでには、構想・検討・設計・製作という長いプロセスがある。その過程で、とくに構想や設計の担当者がどんなことを考えながら車両をつくり上げて、営業線に送り出しているのか。その経緯が表に出ることは少ない。

たまたま、筆者はそうした場面を取材した経験が何回かある。また、(今はやっていないが)過去には、趣味誌に載る図面を参考にしながら、自分で形式図を書くようなこともやっていた。

そうした経緯から、実際に図面上に線を引く前の段階で、あれこれと考えなければならないことがあるという事情の切れっ端ぐらいは、理解できたような気がしている。

そこで、「鉄道車両がどんな仕組み・構造になっていて、それはどのようにして決められ、つくられていくのか」を一冊の本にまとめてみたのが本書である。

利用者に快適に乗車してもらうための、鉄道事業者、車両メーカー、そして技術者たちの創意工夫とこだわりの数々をぜひ、知っていただきたい。

座席、ドア、窓、冷房・暖房・換気・送風設備、ドア上のモニター、荷棚、照明、トイレ、行先表示装置、台車やブレーキ装置……鉄道車両には、さまざまな設備や機器が搭載されています。そして、その設備や機器について、何をセレクトし、どうレイアウトするかには設計者の明確な意図があり、設計者の意図は車両のデザインのみならず、乗客へのサービス、さらには鉄道会社のイメージまでにも大きく関わってきます。

本書は、鉄道車両の寸法、配置、構造、材質など多岐に渡る項目から、「なぜ、そのようにデザインしたのか」「なぜ、この位置にこの設備が設置されたのか」を解き明かす「車両研究」の入門書。車両の形状やサイズ、窓の開閉の仕組み、座席のレイアウト、空調設備の位置、運転席やトイレの構造など、豊富な図解と写真の数々から、その「こだわり」をわかりやすく解説していきます。

◎新幹線の窓が、新型車両ほど小さくされてきた理由

◎ロングシートは27人掛けから1人掛けまで多種多様!

◎前後、左右、上下…車両の揺れを軽減する工夫とは?

◎車内のバリアフリー化は、どこまで進歩している?
…など、快適な乗り心地、サービスを実現するための知られざる「凄い秘密」が満載の一冊です。

先端技術分野の知見を駆使して鉄道車両を多角度から解説する、かつてない『鉄道車両 探究読本』の発売にぜひご注目ください!

■『鉄道車両 探究読本』目次

プロローグ 鉄道車両の基本を知る

鉄道車両はどのように分類されるか?

外観は車両のイメージを大きく左右する

腰掛、トイレ、洗面所…車内の接客設備

窓、空調、乗り心地…快適性を決める要素


1章 鉄道車両が生み出されるまで

日本の鉄道車両はオーダーメイドが一般的

鉄道車両を製造するプロセス

2章 「編成の構成」は設計者の腕の見せ所

まずはコンセプトと全体像を固める

編成両数は、そう簡単には決まらない

「走る」ために必要となる機器

3章 車体の寸法や形が決まるプロセスは?

車体を構成する要素とは

車両の「長さ・幅・高さ」は、どのように決まるのか?

平屋にするか、2階建てにするか

扉を車体のどこに配置するか

ワンマン運転と扉配置・機器配置の関係

ホームの高さと床面高の乗降性への影響とは

用途で異なる、窓のバリエーション

車両の「顔」。先頭部形状のバリエーション

4章 設備の「割り付け」には創意工夫がいっぱい!

車内の設備を、どう割り付けていくか

「等級・グレード」によって、接客設備をどう変えるか

乗客向けサービスのための付帯設備

乗務員のための車内設備


5章 乗客が接する設備へのこだわりに驚嘆!

腰掛の寸法や構造はどう決まるのか?

トイレと洗面所を、どのように設置するか

バリアフリー化の取り組みは、どこまで進んでいるか


6章 快適な移動空間をつくるサービス設備の妙

車内を快適に維持する空調の仕組み

処理方法も進化したトイレ最新事情

快適な乗り心地を生み出す仕組み

車内の静粛性を高める仕組み

乗客への情報提供の仕組み

コラム…鉄道車両こぼれ話

■写真・図版を多数収録!本文ちら見せ

『鉄道車両 探究読本』
『鉄道車両 探究読本』
『鉄道車両 探究読本』

■著者紹介

井上孝司 いのうえ・こうじ

1966年、静岡県生まれ。99年にマイクロソフト株式会社(当時)を退職して著述業に転じる。現在は、得意の情報通信系や先端技術分野を主な切り口として、鉄道・航空・軍事関連の著述活動を行なっている。著書は『図説 鉄道配線 探究読本』『鉄道ダイヤ 探究読本』(以上、小社刊)のほか、『配線略図で広がる鉄の世界』『車両基地で広がる鉄の世界』『ダイヤグラムで広がる鉄の世界』(以上、秀和システム)など多数。『新幹線EX』『私鉄車両ディテールガイド』(以上、イカロス出版)をはじめ、雑誌への寄稿にも注力している。

■新刊情報

書名:鉄道車両 探究読本

著者:井上孝司

仕様:四六判/並製/224ページ

発売⽇:2025年5月20日

税込定価:1892円(本体1720円)

ISBN:978-4-309-29499-5

装丁:スタジオ・ファム

URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309294995/

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会社概要

河出書房新社

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URL
http://www.kawade.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月