資生堂ギャラリー 「第11回 shiseido art egg」賞 受賞者決定のお知らせ
資生堂ギャラリーでは毎年、新進アーティストにギャラリーの門戸を広く開く公募制のプログラムshiseido art egg (シセイドウ アートエッグ)を開催しています。11回目となる2017年度は、入選作家の吉田志穂氏、沖潤子氏、菅亮平氏が6月から8月にかけて順番に個展を開催しました。
本年度の「shiseido art egg賞」の選出にあたっては、社会との対話を目的とし、新たな試みとして審査員と作家を交えた公開形式で審査を行いました。その結果、資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み、新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈る「shiseido art egg賞」には沖潤子氏が選出され、2017年9月20日(水)に授賞式を実施しました。
《受賞理由》
個人的な記憶や体験に裏打ちされた個々の刺繍作品は説得力があり、そこから発せられる想いや情熱の強さと今後のアートの領域を広げていく可能性に期待が寄せられた。
※今年度の審査員:岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)、宮永愛子(美術家)、中村竜治(建築家)の3氏
《沖潤子展について》
■会期:2017年6月30日(金)~7月23日(日)
■会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
■展示概要:
沖潤子氏は、個人的な、あるいは何らかの物語が垣間見える古布に、自己流で始めた繊細な刺繍を施します。布が経てきた時間とその記憶に沖氏の針目が重ね合わさることで、偶然性をも含んだオブジェが立ち現れます。布は皮膚であり、針を刺すのは記憶を留めるためという沖氏の創作行為は、まるで古布に新たな生を与えているように感じられます。本展では、既存の刺繍や工芸といったジャンルに捉われない独自の表現を探求しました。
20年前、娘にある本を贈りました。当時の資生堂宣伝部から出版された子供向けの哲学的な問いかけの本で、「70歳になった時、人生好きなところからやり直せる薬ができたら飲む?」という質問がありました。70歳の私がその時どうしていたいかを考えてみることはとても自由で勇敢なことに思え、この問いが将来の自分を考えるきっかけとなりました。
当時会社員だった私は「10年後の私はこの手で作品を制作し、頭の中は次の展覧会のことでいっぱいである」と手帳に書きました。今それが実現していることを実感し、感無量です。これからも同じ気持ちで制作を続けていきます。見守っていただけたら嬉しく思います。この度はありがとうございました。
《沖潤子氏プロフィール》
・1963 埼玉県生まれ
セツモードセミナー卒業
・2002 企画会社勤務を経たのち、自己流の刺繍を始める
《ご参考:shiseido art egg展、他の展示概要》
■吉田志穂展<写真>
・展示概要:
自ら撮影した写真とWEB上に存在するさまざまなイメージを取り混ぜながら、新たな写真表現の次元に迫った。
・吉田志穂:
1992 千葉県生まれ
2005 東京工芸大学芸術学部写真学科卒
■菅亮平展 <インスタレーション>
・展示概要:
今や世界各所に存在するようになった美術館やギャラリーに特有のスペースである「ホワイトキューブ」をモチーフとしたインスタレーション。
・菅亮平:
1983 愛媛県生まれ
2016 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻博士後期課程修了
▼資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tr934
▼資生堂グループ企業情報サイト
http://www.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr934
本年度の「shiseido art egg賞」の選出にあたっては、社会との対話を目的とし、新たな試みとして審査員と作家を交えた公開形式で審査を行いました。その結果、資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み、新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈る「shiseido art egg賞」には沖潤子氏が選出され、2017年9月20日(水)に授賞式を実施しました。
《受賞理由》
個人的な記憶や体験に裏打ちされた個々の刺繍作品は説得力があり、そこから発せられる想いや情熱の強さと今後のアートの領域を広げていく可能性に期待が寄せられた。
※今年度の審査員:岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)、宮永愛子(美術家)、中村竜治(建築家)の3氏
《沖潤子展について》
■会期:2017年6月30日(金)~7月23日(日)
■会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
■展示概要:
沖潤子氏は、個人的な、あるいは何らかの物語が垣間見える古布に、自己流で始めた繊細な刺繍を施します。布が経てきた時間とその記憶に沖氏の針目が重ね合わさることで、偶然性をも含んだオブジェが立ち現れます。布は皮膚であり、針を刺すのは記憶を留めるためという沖氏の創作行為は、まるで古布に新たな生を与えているように感じられます。本展では、既存の刺繍や工芸といったジャンルに捉われない独自の表現を探求しました。
《受賞者コメント》
このような賞をいただき、ここまでの道のりを支えてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
20年前、娘にある本を贈りました。当時の資生堂宣伝部から出版された子供向けの哲学的な問いかけの本で、「70歳になった時、人生好きなところからやり直せる薬ができたら飲む?」という質問がありました。70歳の私がその時どうしていたいかを考えてみることはとても自由で勇敢なことに思え、この問いが将来の自分を考えるきっかけとなりました。
当時会社員だった私は「10年後の私はこの手で作品を制作し、頭の中は次の展覧会のことでいっぱいである」と手帳に書きました。今それが実現していることを実感し、感無量です。これからも同じ気持ちで制作を続けていきます。見守っていただけたら嬉しく思います。この度はありがとうございました。
《沖潤子氏プロフィール》
・1963 埼玉県生まれ
セツモードセミナー卒業
・2002 企画会社勤務を経たのち、自己流の刺繍を始める
《ご参考:shiseido art egg展、他の展示概要》
■吉田志穂展<写真>
・会期:2017年6月2日(金)~6月25日(日)
・展示概要:
自ら撮影した写真とWEB上に存在するさまざまなイメージを取り混ぜながら、新たな写真表現の次元に迫った。
・吉田志穂:
1992 千葉県生まれ
2005 東京工芸大学芸術学部写真学科卒
■菅亮平展 <インスタレーション>
・会期:2016年7月28日(金)~8月20日(日)
・展示概要:
今や世界各所に存在するようになった美術館やギャラリーに特有のスペースである「ホワイトキューブ」をモチーフとしたインスタレーション。
・菅亮平:
1983 愛媛県生まれ
2016 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻博士後期課程修了
▼資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tr934
▼資生堂グループ企業情報サイト
http://www.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr934
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