DX・生産性向上で事業基盤の再構築を推進　Yamaha Music Innovationsがスタートアップ企業4社と協業

ヤマハ株式会社（以下、当社）の米国子会社である「Yamaha Music Innovations, LLC」（ヤマハ・ミュージック・イノベーションズ、以下、YMI）は、既存事業の生産性向上を推進するため、「DataFalcon」（データファルコン）、「Chartmetric」（チャートメトリック）、「SimScale」（シムスケール）、「Rightsify」（ライシファイ）との協業を開始しました。

YMIでは、事業開発・協業活動と、CVC（コーポレートベンチャーキャピタル）による投資の両輪で新規事業の確立と既存事業の強化を推進しています。このたびの4社との協業は、当社新中期経営計画「Rebuild & Evolve」で掲げる「強固な事業基盤の再構築」に向けた既存事業の強化に資するもので、研究開発や商品開発などの業務における生産性向上に取り組んでいます。YMIは、今後も短期と中長期でのイノベーション成果を継続的に創出する仕組みを確立し、幅広いオープンイノベーションを通じて当社の競争力強化を実現していきます。

協業先	DataFalcon	Chartmetric	SimScale	Rightsify
協業開始	2024年10月	2024年10月	2025年2月	2025年5月
所在地	米国カリフォルニア州	米国カリフォルニア州	ドイツ・ミュンヘン	米国カリフォルニア州
事業内容	AIを活用したリサーチ支援ツールを提供し、迅速かつ正確なデータ分析とレポート作成を支援。	音楽業界向けにストリーミングやSNSデータを活用した音楽分析プラットフォームを提供。	流体・構造・熱解析などのシミュレーションを迅速に実行できるクラウドベースのプラットフォームを提供。	音楽ライセンス管理、AI音楽モデル向けの合成・実演データやライセンスソリューションを提供。
導入部門	知的財産部門 品質保証部門	電子楽器事業部門 研究開発部門	電子楽器事業部門	研究開発部門
協業内容	膨大な時間がかかっていた特許分析や法令遵守のための調査業務をDeepDiveAIの利用により、大幅に短縮。	調査が難しかった地域での音楽のトレンドや特性を調査し、分析力を強化することで、ポータブルキーボード用の新しいコンテンツ開発に活用。	梱包落下試験をデジタル化し、試験にかかる所要日数を削減するだけでなく、商品梱包のスリム化による物流費削減も目指す。	ライセンス処理が完了した音楽データを購入し、音楽技術の研究と製品開発を加速。
想定効果	生産性向上	生産性向上 分析精度の向上	DXによる効率化 物流費削減	生産性向上

DataFalcon 共同創業者兼CEO 井上 さやか氏のコメント

楽器業界におけるグローバルリーダーであるヤマハ様では知的財産部や品質保証部といった専門性の高い部門でDeepDiveAIを革新的にご活用いただいています。当社の先端AI技術を業務へと統合することで、特許分析や法務調査といった高度な専門業務における大幅な生産性向上が実現されています。

今後も、信頼性が高く業務の即戦力となる世界最先端のAI技術を通じて、イノベーションの推進を実現してまいります。

Rightsify CEO アレックス・ベスタル氏のコメント

Rightsifyは、YMIのAIへの取り組みにおいて、音声とMIDIを組み合わせた高品質かつ大規模なマルチモーダル・データセットを提供できることを光栄に思います。音楽データのリーディングカンパニーとして、私たちのカタログが創造性とサウンドの革新を押し広げる新たなツールの原動力となることを大変楽しみにしています。

Yamaha Music innovations President and CEO 杉野 祐介のコメント

これらのパートナーと新たな協業活動を短期間で開始でき、非常に嬉しく思っています。当社においてオープンイノベーションとは、新たな商品やサービスの創造だけでなく、新中期経営計画「Rebuild & Evolve」において掲げた強固な事業基盤の再構築にも貢献できる幅広い取り組みであり、短期に成果出しを実現できるものです。さらなる成長に向けて、活動を一層加速してまいります。

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