ヒューマンタッチ総研 国内の人材市場動向数値 (建設業界編)3月
ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:髙本和幸、以下「ヒューマンタッチ」)が運営するヒューマンタッチ総研は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2020年3月』 を発表しました。建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。
今月のトピック
今国会で審議中の高年齢者雇用安定法改正案で70歳までの就業機会確保が企業の努力目標に位置付けられるなど、70歳現役社会に向けての法整備が進み始めました。今月は、このような「70歳定年制」に向かう雇用環境の変化を建設技術者はどのように感じているのかについて、2020年1月にヒューマンタッチが実施した「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」からご紹介します。
■70歳定年制を「歓迎する」は36.6%、「歓迎できない」を16.8ポイント上回る
「70歳定年制についてどのように感じますか」という質問に対して、「歓迎する」と回答した人は36.6%で、「歓迎できない」の19.8%を16.8ポイント上回りました(図表①)。全体としては70歳定年制について肯定的に考える建設技術者の方が多いといえそうですが、「どちらともいえない」が43.7%に達していることから、態度を決めかねている人も多いことに注意しておく必要があります。
【図表① 70歳定年制についてどのように感じますか (全体平均)】
■70歳定年制歓迎は50歳代で51.9%、一方20歳代は16.7%
年齢層別に「歓迎する」と回答した人の比率を見ると、最も比率が高いのは50歳代の51.9%であり、半数が70歳定年制を肯定的に受け取っていることが分かります(図表②)。一方、20歳代では16.7%、30歳代では25.8%となり、若い世代ほど肯定的に受け取っている人が少ないという結果になっています。
【図表② 「歓迎する」と回答した人の比率 (年齢層別)】
■約3割が「定年後も今の会社で働きたい」
「定年後どのような働き方をしたいですか」という質問に対する回答として最も多かったのは、「今の会社で働き続ける」の29.0%で、次いで「転職して違う会社で働く」の21.5%となりました(図表③)。
【図表③ 定年後どのような働き方をしたいですか 】
調査時期:2020年1月
調査対象:ヒューマンタッチ株式会社に登録している建設技術者
調査手法:インターネットによるアンケート調査
アンケート回収数:411人
建設業界の最新雇用関連データ(2020年2月28日総務省・厚生労働省公表)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
◆建設業の就業者数は459万人(前年同月比97.0%)と減少した。
◆公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は65,149人(前年同月比88.1%)と大幅に減少した。厚生労働省では「令和2年(2020年)1月から求人票の記載項目が拡充され、一部に求人の提出を見送る動きがあったことから、求人数の減少を通じて有効求人倍率・新規求人倍率の低下に影響していることに留意が必要」としているが、2月以降についても新型コロナウィルスの影響等が懸念され、今後の求人動向を注視する必要がある。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
(2)建設技術職の雇用動向
◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.04ポイント上昇して6.86倍となった。有効求人倍率は56カ月連続で前年同月を上回ったが、上昇率はわずかである。
◆有効求人数は前年同月比98.2%と48カ月ぶりに前年同月を下回り、建設業各社の求人意欲の低下が懸念される。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率を見ると、前年同月比0.69ポイント低下して7.85倍となった。新規求人倍率が前年同月を下回るのは2015年4月以来57カ月ぶりで、今後の建設技術者の需給動向を注視する必要がある。
<ハローワークにおける建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
<ハローワークにおける建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート)>
(3)建設技能工の雇用動向
◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.08ポイント上昇して5.57倍となった。57カ月連続で前年同月を上回ったが、上昇率はわずかである。
<公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
<公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)>
【本レポートの全文はこちらから】
ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2020年3月)
https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/report/202003.php
ヒューマンタッチ株式会社は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。
ヒューマンタッチ株式会社 会社概要 ------------------------------
●代表者:代表取締役 髙本 和幸
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1F
●資本金:1億円
●コーポレートサイトURL:https://human-touch.jp/
●ヒューマンタッチ総研サイトURL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/
今国会で審議中の高年齢者雇用安定法改正案で70歳までの就業機会確保が企業の努力目標に位置付けられるなど、70歳現役社会に向けての法整備が進み始めました。今月は、このような「70歳定年制」に向かう雇用環境の変化を建設技術者はどのように感じているのかについて、2020年1月にヒューマンタッチが実施した「建設技術者の仕事への満足度と転職意識に関するアンケート調査」からご紹介します。
■70歳定年制を「歓迎する」は36.6%、「歓迎できない」を16.8ポイント上回る
「70歳定年制についてどのように感じますか」という質問に対して、「歓迎する」と回答した人は36.6%で、「歓迎できない」の19.8%を16.8ポイント上回りました(図表①)。全体としては70歳定年制について肯定的に考える建設技術者の方が多いといえそうですが、「どちらともいえない」が43.7%に達していることから、態度を決めかねている人も多いことに注意しておく必要があります。
【図表① 70歳定年制についてどのように感じますか (全体平均)】
■70歳定年制歓迎は50歳代で51.9%、一方20歳代は16.7%
年齢層別に「歓迎する」と回答した人の比率を見ると、最も比率が高いのは50歳代の51.9%であり、半数が70歳定年制を肯定的に受け取っていることが分かります(図表②)。一方、20歳代では16.7%、30歳代では25.8%となり、若い世代ほど肯定的に受け取っている人が少ないという結果になっています。
【図表② 「歓迎する」と回答した人の比率 (年齢層別)】
■約3割が「定年後も今の会社で働きたい」
「定年後どのような働き方をしたいですか」という質問に対する回答として最も多かったのは、「今の会社で働き続ける」の29.0%で、次いで「転職して違う会社で働く」の21.5%となりました(図表③)。
【図表③ 定年後どのような働き方をしたいですか 】
<調査の概要>
調査時期:2020年1月
調査対象:ヒューマンタッチ株式会社に登録している建設技術者
調査手法:インターネットによるアンケート調査
アンケート回収数:411人
建設業界の最新雇用関連データ(2020年2月28日総務省・厚生労働省公表)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
◆建設業の就業者数は459万人(前年同月比97.0%)と減少した。
出典:総務省「労働力調査」より作成
◆公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は65,149人(前年同月比88.1%)と大幅に減少した。厚生労働省では「令和2年(2020年)1月から求人票の記載項目が拡充され、一部に求人の提出を見送る動きがあったことから、求人数の減少を通じて有効求人倍率・新規求人倍率の低下に影響していることに留意が必要」としているが、2月以降についても新型コロナウィルスの影響等が懸念され、今後の求人動向を注視する必要がある。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(2)建設技術職の雇用動向
◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.04ポイント上昇して6.86倍となった。有効求人倍率は56カ月連続で前年同月を上回ったが、上昇率はわずかである。
◆有効求人数は前年同月比98.2%と48カ月ぶりに前年同月を下回り、建設業各社の求人意欲の低下が懸念される。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率を見ると、前年同月比0.69ポイント低下して7.85倍となった。新規求人倍率が前年同月を下回るのは2015年4月以来57カ月ぶりで、今後の建設技術者の需給動向を注視する必要がある。
<ハローワークにおける建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
<ハローワークにおける建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート)>
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(3)建設技能工の雇用動向
◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.08ポイント上昇して5.57倍となった。57カ月連続で前年同月を上回ったが、上昇率はわずかである。
<公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
<公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)>
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
【本レポートの全文はこちらから】
ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2020年3月)
https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/report/202003.php
ヒューマンタッチ株式会社は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。
ヒューマンタッチ株式会社 会社概要 ------------------------------
●代表者:代表取締役 髙本 和幸
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1F
●資本金:1億円
●コーポレートサイトURL:https://human-touch.jp/
●ヒューマンタッチ総研サイトURL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/
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