シリア・ラッカ:トラウマを抱え避難してきた子どもたち【プレスリリース】

安全な避難と人道支援の許可求める

 

アリーシャ避難民キャンプで子どもたちに会うユニセフ(国連児童基金)・シリア事務所代表のフラン・エクイザ。© UNICEFアリーシャ避難民キャンプで子どもたちに会うユニセフ(国連児童基金)・シリア事務所代表のフラン・エクイザ。© UNICEF

【2017年8月25日 カミシリ(シリア)発】
 ユニセフ(国連児童基金)・シリア事務所代表のフラン・エクイザ(Fran Equiza)がラッカから避難した人たちが身を寄せるキャンプを訪問し、子どもたちが置かれている現状について、以下の声明を発表しました。

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 紛争は、シリア全土の子どもたちに、恐るべき影響を与え続けています。紛争が継続し激化しているラッカとデリゾールでは、何千人もの家族が避難を余儀なくされています。

 私は、アリーシャ(Areesha)、エイン・イサ(Ein Issa)とマブルーカ(Mabrouka)の避難民キャンプを訪問し、子どもたちに会い、ユニセフが現地で実施している命を守る活動を視察して戻ってきたところです。

 私は、子どもたちがくぐり抜けてきたむごく深いトラウマを残す経験に衝撃を受けました。残虐な暴力に耐え、友人や家族を失う経験をしました。彼らは怯えています。しかし同時に希望を持っています。

 避難生活を送る11歳の女の子ラワンは語りました。「前はいつも遊んでいました。でも、ある時、闇が訪れたの」

 ユニセフがラッカ市内から受けている情報によると、今でも数千人の子どもたちが市内に取り残され、銃撃戦に挟まれ動けなくなっています。

 人道支援従事者が全く入ることが出来ない市内は、命を守る緊急支援が完全に断ち切られています。

 ラッカから離れることを希望する子どもたちと家族は、安全かつ尊厳を保つかたちでそれを許可されるべきです。紛争がさらに激化する中、ラッカに取り残された子どもたちが死傷する危険が高まっています。紛争当事者は、彼らを保護し、一般市民が安全な場所に移動するための安全な通行を提供しなければなりません。

 6年半におよぶ紛争は、何百万人もの子どもから彼らの子ども時代を奪い、言葉にできない苦難を強いました。紛争当事者は、シリア全土で暴力を停止し、子どもに対する法的義務を果たすべきです。

 すべてのシリアの子どもたちは、住む場所や家族の所属に関係なく、常に保護されなければなりません。

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

 

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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