LINEみらい財団と常葉大学、“SNSの誹謗中傷リスク”が学べる中高生向け情報モラル教材を共同開発
セーファーインターネットデーに向けて、本日よりLINEみらい財団の公式サイトにて公開し、無料で教材ダウンロードが可能に
一般財団法人LINEみらい財団(以下、LINEみらい財団)と学校法人常葉大学(以下、常葉大学)は、よりよいインターネット環境作りの推進を目的とした2月11日「セーファーインターネットデー※1」に向けて、SNSの誹謗中傷リスクを学ぶことを目的とした情報モラル教材「ネットの書き込みに対する上手なリスクの見積もり方を考えよう」を共同開発しました。
本教材は、中学生・高校生を対象としており、シチュエーション別でのSNSの情報発信リスクの見積もり方やテキストコミュニケーションならではの特徴、悪質なSNS投稿への対応方法などを学べます。
本日より、LINEみらい財団の公式サイトにて教材を公開し、無料でダウンロードが可能なほか、現在、18都県82市区町村の教育機関で活用されている活用型情報モラル教材「GIGAワークブック2026年度版※2」での掲載も予定しています。
※1: https://www.saferinternet.or.jp/sid/
※2:活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」:https://line-mirai.org/ja/download/#c
■「“ネットの書き込み”に対する「上手なリスクの見積もり方」」教材ダウンロード
URL:https://forms-business.yahoo-net.jp/linecsr/s/materials/
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129774/995/129774-995-d1a170a4f347f4425ce74f501bd88bc5-1200x628.png?width=1950&height=1350&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff)
こども家庭庁によると、若年層のスマートフォンの所持率は、中学生で約8割、高校生では9割以上に及びます※3。最近では、SNSの普及により、ネット上でテキストを介したコミュニケーションの機会が増えているほか、芸能人や有名人に対しても、手軽にメッセージを発信するコミュニケーションも可能となりました。
また、同報告書によると、小学生から高校生にかけて「悪口やいやがらせのメッセージやメールを送られたり、書き込みをされたことがある」の項目に該当する児童・生徒の割合も年々増加傾向にあり、情報化社会の中で生きていく子どもたちにおいて、このような環境下で適正な行動を行える情報モラルの育成が急務となっています。
※3:令和6年3月 こども家庭庁「令和5年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」報告書」
https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc/r05
これらの背景から、LINEみらい財団と常葉大学教育学部酒井研究室は、子どもたちが誹謗中傷の加害者や被害者になることを防ぐため、中学生・高校生を対象に、SNSの誹謗中傷リスクを学ぶことを目的とした情報モラル教材「“ネットの書き込み”に対する「上手なリスクの見積もり方」」を共同開発しました。
本教材は、「ネットコミュニケーションのリスクの見積もり方」をテーマに、シチュエーション別の情報発信リスクや誹謗中傷の被害に遭った際の対応方法についてワークショップ形式で学べます。また、本教材を通じて、より実践的に、ネットコミュニケーションの難しさやリスクを見積もることの大切さについて、子どもたちが自身で考え、学ぶ機会を提供します。
<本教材のねらいとポイント>
1、ネット上の発信リスクをグラデーションとして捉えさせる
ネット上で書き込みを行う際に、この内容や場所だから絶対に大丈夫と判断するのではなく、かけ合わせ方によってリスクが変容することについてワークを通じて考えます。明確な基準があるわけではなく、シチュエーションによってリスクはグラデーション的になることを知り、リスクの見積もりの大切さを体験します。
2、悪質な書き込み被害に対する投稿基準や対応の目安を考える
SNS等で悪質な書き込みの被害に遭った際に「大人に相談する」と理解しておくだけではなく、どのような被害であれば誰に相談するかを具体的に考えるワークを取り入れています。また、SNSにおける投稿基準を提示することで、感じ方だけではなく、ネット上のルールを理解することにもつなげます。
3、加害者と被害者だけではなく、周囲の要因によるリスクの変化を踏まえた見積もり方を考える
ネット上の誹謗中傷を防ぐためには、「加害者」や「被害者」としての適切な行動だけではなく、傍観者や観衆のような「周囲から見ている人」による影響も考慮する必要があります。本教材では、周囲の要因によるリスクの変化を学ぶとともに、これらを考慮したリスクの見積もり方の重要性について扱います。
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129774/995/129774-995-6f0ba400dd14995556e37aa9795244b1-1200x628.png?width=1950&height=1350&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff)
本教材は、本日よりLINEみらい財団の公式サイトにて公開しており、無料でダウンロードが可能なほか、現在、18都県82市区町村の教育機関で活用されている活用型情報モラル教材「GIGAワークブック2026年度版」での掲載も予定しています。
また、中学校・高校を対象に、本教材を活用したオンライン授業も2025年4月より実施予定です。本日より、講演依頼の受付も開始します。詳細は、LINEみらい財団の公式サイトにて確認できます※4。
URL:https://forms-business.yahoo-net.jp/linecsr/s/moral
※4:本教材を用いた講演をご希望の場合は、備考欄にその旨をご記入ください。
今後もLINEみらい財団は、教育現場や社会の変化に合わせ、「情報モラル」や「情報活用」に関する教育活動に取り組み、子どもたちがデジタル社会で生きる力を養うことを支援してまいります。
<教材概要>
・タイトル:“ネットの書き込み”に対する「上手なリスクの見積もり方」
・教材ダウンロードURL:https://forms-business.yahoo-net.jp/linecsr/s/materials/
・対象:中学校・高校
・実施時間:50分
・対応教科及び領域:特別活動を中心に、道徳・国語・社会・技術・家庭・情報・総合的な学習(探究)の時間
■LINEみらい財団について
LINEみらい財団は、LINE株式会社(現LINEヤフー株式会社)がCSR活動の一環として行っていた若年層向け情報モラル教育活動を個社のCSR活動に留まらず広く社会に還元し、より広域的・永続的な活動することを目的に、2019年より設立されました。これまで、静岡大学と共同開発した活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」は、現在18 都県82 市区町村の教育機関で活用されているほか、金融・情報リテラシー教育や情報防災教育など取組みを広げています。
URL:https://line-mirai.org/ja/
■常葉大学教育学部酒井研究室について
酒井研究室では、主に教育工学の視点から子どもたちのネットに関するモラルやリテラシーについて、適切な行動を促すための教育プログラム開発や調査研究を行っています。また企業や外部機関と連携し、「現代的な課題」に対する教育的アプローチについて研究を行っています。
URL:http://kyohei-sakai.main.jp/
〇研究者の紹介
酒井 郷平(さかい きょうへい)
博士(教育学)/常葉大学教育学部学校教育課程 准教授
専門分野:教育工学、情報モラル教育、ICT教育
略歴:東洋英和女学院大学助教、講師、常葉大学教育学部専任講師を経て、2024年より現職。専門は、教育工学、情報教育。情報モラル教育を中心に、「現代的な課題」に関する教材開発や調査研究について工学的に研究している。主な著書に、『行動改善を目指した情報モラル教育―ネット依存傾向の予防・改善―』(2018)などがある。
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