『エン派遣』ユーザー1000人に聞いた「年収の壁」意識調査
91%が「年収の壁の見直しについて賛成」と回答。年収の壁の見直しについての不安、トップ3は「手取りの減少」「情報不足」「今後の生活への影響」。
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する日本最大級の派遣情報サイト『エン派遣』(https://haken.en-japan.com/)上で「年収の壁」についてアンケート調査を行ない、1,098名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
結果 概要
★ 91%が「年収の壁の見直しについて賛成」と回答。
★ 年収の壁の見直しについての不安、トップ3は「手取りの減少」「情報不足」「今後の生活への影響」。
★ 年収の壁が引き上げられた場合、「今後も扶養内で働きたい」は62%。
「年収の壁」とは
世帯主の扶養範囲で働くパート・アルバイト労働者の年収基準のことです。「年収の壁」には「106万円」「130万円」などいくつかのラインがあります。年収が一定額を超えると、世帯主の扶養範囲から外れ、社会保険料などの負担が発生し、手取りが減少することがあります。そのため、年収が扶養範囲を超えないように気をつけながら働くという労働者もいることから、「年収の壁」と呼ばれています。
調査結果 詳細
1:91%が「年収の壁の見直しについて賛成」と回答。(図1~2)
「年収の壁という言葉を知っていましたか?」と伺うと、「詳細まで知っていた」は46%、「なんとなく知っていた」は50%でした。2025年1月現在、所得税が発生する「103万円の壁」を123万円に引き上げる方針が示されており、引き続き協議が進められています。年収の壁の見直しについて賛否を伺うと、91%が賛成(賛成:50%、どちらかといえば賛成:41%)と回答しました。理由についてコメントを紹介します。
【図1】年収の壁という言葉を知っていましたか?
【図2】年収の壁の見直しが議論になっています。あなたは見直しに賛成ですか?
■年収の壁の見直しについて、「賛成」と回答した方のコメント
・年末など、働き控えが発生して現場の人手不足がとても辛い。働いている側も収入が減るので、制定当初の基準で決められた現行の法律は誰も得をしないと強く感じる。(29歳女性)
・物価も上がり、少しでも収入を増やさないと生活が厳しいので賛成。(34歳女性)
・働ける時間はまだあるのに、103万以内にすると働けるはずの時間があまってしまい、もったいなく感じるから。できるなら、手取りも増やしたい。(49歳女性)
■年収の壁の見直しについて、「反対」と回答した方のコメント
・扶養内で働くということは、基本的に事情がある方が多い。税金が多く引かれるようになると生活が苦しくなる。(38歳女性)
・上限が上がるのはいいことだが、所得税と社会保険加入の基準が違ってややこしいので分かりやすくしてほしい。また働き控えばかり話題になるが、色んな事情があって103万までも働けない人もいることも、もっと理解してほしい。(44歳女性)
・きちんと議論されているのかがわからない。国民への説明がなされて、国民が議論に参加してからでいいのではないかと思う。(46歳男性)
2:年収の壁の見直しについての不安、トップ3は「手取りの減少」「情報不足」「今後の生活への影響」。(図3~4)
「年収の壁の見直しに関して不安に感じていることはありますか?」と伺うと、「ある」と回答した方は38%でした。
理由を伺うと、トップ3は「税金や保険料が増え、手取りが減る」(68%)、「制度が複雑で、必要な情報が不足している」(46%)、「見直し後の自分の生活への影響がわからない」(45%)でした。年収の壁の問題を解消するために必要だと感じる支援や情報について、具体的なコメントも紹介します。
【図3】年収の壁の見直しに関して不安に感じていることはありますか?
【図4】「年収の壁の見直しに関して不安に感じていることがある」と回答した方に伺います。不安に感じていることについて具体的に教えてください(複数選択可)
■年収の壁の問題を解消するために、必要だと感じる支援や情報があれば教えてください。
・働く方々がより分かりやすく理解した状態で対応できるように、誰でも分かるような動画の配信や、手紙の送付、窓口の設置などの支援が欲しい。(28歳女性)
・求人情報などで日給ではなく、あらかじめ年収を提示してあると見通しが立ちやすいと思う。(33歳男性)
・週20時間の制限があるのはなぜか知りたい。また、103万から178万の壁に変更したら本当に手取りが増えるのか、自分の働き方がどの年収の壁に当てはまるのか、対策があるのか、相談できる場所を知りたい。(40歳女性)
・子育て世代への支援。子供が小さいと自分の思うように働けないので、時短や在宅などのフォローが必要だと思う。(47歳女性)
3:年収の壁が引き上げられた場合、「今後も扶養内で働きたい」は62%。(図5)
現在扶養内で働いている方/離職中で扶養内で働くことを希望している方に、「年収の壁が引き上げられた場合、今後も扶養内で働くことを希望しますか?」と伺うと、「希望する」と回答した方は62%でした。「希望しない」「どちらとも言えない」の回答も含めて、具体的な理由をコメントで紹介します。
【図5】現在扶養内で働いている方/離職中で扶養内で働くことを希望している方に伺います。年収の壁が引き上げられた場合、今後も扶養内で働くことを希望しますか?
■「希望する」と回答した方のコメント
・普段の家事をしながら働くとなると、中途半端に扶養を外れる額を稼いでしまうことになり、社会保険料は高く、手取りも減ってしまうため、効率が悪いから。(28歳女性)
・今は子どもが小さいのでフルタイムで働くのは自分のキャパシティを考えると難しく、しばらくは扶養内で、なるべくなら多く働いてそのお給料を少しでも家計の足しや貯金に回したい。(40歳女性)
■「希望しない」と回答した方のコメント
・社会保険などがどうなるかによるが、今のところ103万以上の収入を目指す予定。(38歳女性)
・子供の進学が控えていて、今まで通り扶養内で働いていたら学費がまかなえないから。(43歳女性)
■「どちらとも言えない」と回答した方のコメント
・税率などどうなるかわからない。どうしていくべきか、自分なりに調べていかないといけないと感じる。(26歳女性)
・扶養内で働くことに固執しないため、その時の状況によるため。(40歳女性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン派遣(http://haken.en-japan.com/)』を利用するユーザー
■有効回答数:1,098名
■調査期間:2024年12月2日~2025年1月5日
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