コクヨ流インクルーシブデザイン「HOWS DESIGN」のプロセスを経た製品、2024年の目標上市率20%を超える28%を達成
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、コクヨ流のインクルーシブデザインのプロセス「HOWS DESIGN」(ハウズデザイン)において、新シリーズ上市率(*1)が28%に達し、2024年の目標としていた上市率20%を超えたことをお知らせします。
1. HOWS DESIGNのあゆみ
コクヨは、マテリアリティの一つに「社内外のWell-beingの向上」を掲げています。その具体的なアクションの一つが、インクルーシブデザインの商品開発です。障がいを持つ方を始め、社会の様々なバリアに阻まれている当事者の方々に、製品デザインの初期段階から参画いただくインクルーシブデザインは、社内外だけでなく社会のWell-beingの向上につながると考えています。
2023年からは、コクヨ流のインクルーシブデザインのプロセスを「HOWS DESIGN」と名付け、本格的に推進してきました。コクヨのマテリアリティにおいては、2024年のコクヨグループの新製品のうち、20%を「HOWS DESIGN」のプロセスを経て開発する目標を定めていました(上市率)。この度、上市率はコクヨグループ全体では28%に達し、事業別でもそれぞれで20%を達成することができました。
「HOWS DESIGN」のワークショップは、これまでに計100回以上開催。製品のユーザーとなる当事者の方々と意見交換は、当初の仮説とは異なる視点の課題や困りごとの発見の連続でした。ワークショップで得た気付きや学びを生かして製品開発に取り組み、「HOWS DESIGN」の製品が生まれています。
HOWS DESIGNの詳細はこちら:https://www.kokuyo.co.jp/sustainability/howsdesign/
2. 2024年の代表的なHOWS DESIGN製品の紹介
(1)ハサミ<サクサ>
刃先まで軽い切れ味が好評の「ハサミ<サクサ>」シリーズをリニューアルしました。ハンドルの開閉で刃と刃の隙間を小さくする『傾斜インサート』構造を搭載。特にビニールのような薄いものに対して効果を発揮する製品です。ユーザーの利き手や技量に関わらず、多くの人にとっての快適な「切る」体験をお届けします。
(2)カフェチェアー<Hemming(ヘミング)>
「座り心地」だけでなく、椅子を引く、立ち上がるといった動作の「使い心地」に着目することで、手足に不自由のある方も使いやすいカフェチェアーです。片手でも引きやすいハンドルデザインや、引っかかり感を低減したなめらかな脚先、動き過ぎない適度な重量感、体圧を分散するシート形状など、より多くの方が快適に使用できるよう使い勝手を追求しました。
(3)持ちやすいバンド付きIDカードホルダー
オフィスの入退室時にセキュリティにかざすIDカード。上肢障がいユーザーの「ホルダーが掴みづらい」という課題から、手を入れる・掴む・引っかけるなど多様な持ち方に対応するバンドを開発しました。大きな荷物等で両手がふさがっていてもタッチがしやすい点もポイントです。
コクヨグループは、今後も、「インクルーシブデザインを経た新シリーズ上市率50%以上」という2030年のチャレンジ目標に向けてさらなる推進を図ってまいります。
【補足】
(*1)上市率について
当社では「上市」の起点となる日が事業ごとに異なります。「2024年に上市する製品」の事業別の定義は以下のとおりです。
ステーショナリー事業:2024年に発売が確定した製品
ファニチャー事業:2024年12月発刊、2025年版「コクヨ総合カタログ(ファニチャー編)」に掲載された製品
株式会社カウネット(ビジネスサプライ流通事業):2024年にお客様が購入できる製品
上市率=2024年に上市する「HOWS DESIGN」のプロセスを経た製品シリーズ数÷2024年に上市する全シリーズ(または2024年に上市する事業ごとのシリーズ数)
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