ハリケーン「イルマ」がカリブ諸国で猛威、今後1,000万人以上の子どもにも影響【プレスリリース】
ユニセフ、緊急募金要請
【2017年9月7日 パナマシティ(パナマ)/ニューヨーク 発】
ユニセフ(国連児童基金)は本日、ハリケーン「イルマ」の破滅的な猛威に晒されるとされる国々には、1,050万人以上の子どもが暮らしていると、警鐘を鳴らしました。現時点の予報では、東カリブ諸国、ドミニカ共和国、ハイチ、キューバに暮らす、5歳未満児300万人以上を含む子どもたちが危険に晒されています。ユニセフは、何十万人の子どもたち、特に最も危険が高い沿岸地域の子どもたちが、この嵐がもたらす最悪の被害を蒙る可能性があることを憂慮しています。
「すでに強風と豪雨が、英領アンギラ島およびバーブーダ島を含む、東カリブ諸国の最も小さく離れた島々を襲っています」とユニセフ・東カリブ地域事務所のコミュニケーション部長パトリック・ナイトがバルバドスから報告しました。「被害の様子が見えてくるにつれて、私たちは破壊の深刻さを目の当たりにしています。私たちは被災した子どもたちや家族たちに一刻でも早く支援を届けることを優先しています」
5段階で最も強い「カテゴリー5」の勢力を持つハリケーン「イルマ」は、水曜日に、東カリブ諸国の島々を横断し、その破壊の痕跡をのこしています。特に被害が大きかったのは、英領アンギラ島、英領バージン諸島、バーブーダ島およびタークス・カイコス諸島です。
初期の推定によれば、これらの島々で被災した人の数は子ども2万人を含む、7万4,000人以上です。
地元当局によると、被災した多くの地域で、通信ネットワークが部分的あるいは全面的に影響を受けています。道路、橋、病院や学校などの基礎インフラも様々な程度の損傷を受けています。バーブーダ島では、基礎インフラの90%が破壊され、その中には132校の学校も含まれると考えられます。
ユニセフが今まさに憂慮しているのは、被災地へ飲み水を提供し衛生環境を整えることに加え、被災した子どもたちへの心理社会的ケアを含む、子どもと若者の保護です。
ユニセフは、嵐の上陸に先駆けて、被災時に地元当局と協力して迅速に支援物資を提供できるように、アンティグア島、バーブーダ島およびバルバドス島に命を守る人道支援物資を備蓄していました。これの物資には、水、食糧、医薬品、浄水用資材、衛生キット、仮設住居および教育資材が含まれます。
ハリケーン「イルマ」は、その破壊の道を西に進めていくと予報されており、今後数時間から数日間、ドミニカ共和国、ハイチおよびキューバが危険に晒されることになります。
* * *
自然災害の影響を受ける子どもたちに、緊急・復興支援活動を行うユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『自然災害緊急募金』を受け付けています。
<自然災害緊急募金>
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記 *送金手数料は免除されます
※公式ホームページでは、インターネットからの募金を受け付けています。
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/disaster/2010.htm
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像