凸版印刷、中国高級茶ブランドで開封検知スマートパッケージが採用

偽造防止とID認証プラットフォームで、中国茶ブランド「半守(Halfism)」のデジタルマーケティングを支援

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、不正防止加工を施したNFC(※1)タグ機能を紙器構造に内蔵し、パッケージのセキュリティと意匠性を保持したスマートパッケージを提供しています。
 このスマートパッケージがこのたび、上海苦口師文化発展有限公司(本社:中国上海市、総経理:胡 轶喆、以下 上海苦口師文化発展)が販売する中国茶ブランド「半守(Halfism:ハーフイズム)」の、中国現代茶聖「呉覚農」生誕125周年を記念した「福鼎白茶(フーティバイチャ)」のギフトボックスに採用されました。「福鼎白茶」ギフトボックスは中国全土に向け10万個出荷される予定です。

中国現代茶聖「呉覚農」の生誕125周年を記念した「福鼎白茶」のギフトボックス(左)と NFCタグ読み取り画面のイメージ図(右)中国現代茶聖「呉覚農」の生誕125周年を記念した「福鼎白茶」のギフトボックス(左)と NFCタグ読み取り画面のイメージ図(右)

 本採用事例をはじめ、各種スマートパッケージを、2022年9月7日(水)から9日(金)まで開催される「IOTE深圳(International Internet of Things Show)」(会場:中国・深センコンベンションアンドエキシビションセンター)と2022年9月14日(水)から16日(金)まで開催される「第24回 自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(西4ホール、小間番号A-17)にて展示します。

■ 「福鼎白茶」ギフトボックス 販売概要
商品名  :「半守(Halfism)『福鼎白茶』 ギフトボックス」
内容量  :1箱 300グラム
発売場所:上海海納呉覚農茶文化博物館および上海、北京、福建、浙江、河南など代理店販売
価格   :1,250元(日本円換算約25,000円)
上海苦口師文化有限公司「半守」サイト:微信公众号 wechat official accounts:半守

「半守」ブランドのオンライン画面とNFCタグをスマートフォンで読み取っているイメージ図 ©上海苦口師文化発展有限公司「半守」ブランドのオンライン画面とNFCタグをスマートフォンで読み取っているイメージ図 ©上海苦口師文化発展有限公司

■ 採用の背景
 上海苦口師文化発展では、「中国および世界のお茶文化推進、中国茶の生産販売およびお茶関連技術の研究開発」を念頭に中国茶の製造販売を行い、「半守」ブランドを中国国内に展開しています。現在、他のサプライヤーとの差別化とブランディング確立のため、中国茶関連のサプライチェーンとマーケティングの改革を進めています。
 このたび、凸版印刷が提供しているNFCタグ一体型のスマートパッケージとID認証プラットフォームのサービスの特長・機能が、「半守」ブランドの目指すサプライチェーン・マーケティング改革の方向性と合致し採用に至りました。
 今回採用された開封検知機能を持ったNFCタグ内臓型スマートパッケージでは、包装外観に影響を与えることなく、開封を検知し、不正防止することができます。また、消費者がスマートフォン等でNFCタグを読み取ることで、未開封/開封の状態を確認したり、様々なコンテンツや製品情報を受け取ったりすることも可能となります。
 
■ 凸版印刷のスマートパッケージの特長
・脆性加工によりパッケージの不正使用を防止
 紙器に内蔵しているNFC通信用回路の一部を脆性構造にすることで、パッケージからNFCタグを取り出そうとすると、回路が破壊されNFCタグ自体が壊れる加工を行っています。パッケージからNFCタグを不正に取り出し流用されるリスクを回避します。

・デザイン性を損なわず、NFCタグの組み込みが可能
 NFCタグを包装製造時に内蔵することができるため、ラベルタイプのNFCタグを使用する場合に比べ、包装の表面デザイン性を損なうことがありません。また、NFCタグとパッケージの一体化を前提に包装設計を行うため、パッケージのデザイン性を保持しながら、NFC通信に適した包装材料の選択や回路設計をすることで、NFCタグに求められる通信性能の保持も実現します。

・開封検知機能付与により消費者の状態に適したコミュニケーションが可能
 NFC通信用回路に加え、断線検知機能を有した回路を包装の開封部分に配置することにより、パッケージ開封を検知することも可能です。断線検知回路が断線した後もNFCタグとしての機能を保持できるため、未開封のみならず開封したという状態も、スマートフォンなどのNFC通信対応機器を使って確認できます。さらに、消費者がNFCタグを読み取った際に、未開封/開封という製品の状態に合わせて提供するコンテンツを変化させることで、消費者の状態により適したコミュニケーションを行うことができます。

・中国国内向けID認証プラットフォームとの連携により、デジタルマーケティングを実現
 ブランドメーカーは商品の不正流通防止や顧客データやサプライチェーンなどを一元管理することができ、効率的なデジタルマーケティング実現を支援します。

■ 展示会出展
(1)「IOTE深圳(International Internet of Things Show)」
開催期間:2022年9月7日(水)~9日(金)
会場:深センコンベンションアンドエキシビションセンター(中国・深セン)
公式URL:https://www.iotexpo.com.cn/

(2)「第24回自動認識総合展」
会期:2022年9月14日(水)~16日(金)
会場:東京ビックサイト 西4ホール
凸版印刷ブース小間番号: A-17
公式URL:https://www.autoid-expo.com/tokyo/

■ 今後の目標
 日本、中国を含むグローバル市場に向けて、2025年度までにNFC関連商品を含め20億円の売り上げを目指します。

■ 「Erhoeht-X®(エルへートクロス)」について

 「Erhoeht-X®(エルヘートクロス)」とは、凸版印刷が全社をあげ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
 「エルヘート」は、当社創業の原点である当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」から名付け、語源であるドイツ語の「Erhöhen(エルホーヘン)」には「高める」という意味があります。
 凸版印刷は、これまで培ってきた印刷テクノロジーの更なる進化とともに、先進のデジタルテクノロジーと高度なオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を機軸としたハイブリッドなDX事業を展開し、社会の持続可能な未来に向けて貢献していきます。

※1 NFC
NFCはRFID (Radio Frequency IDentification)と呼ばれる無線通信による個体識別の技術の一種であり、近距離無線通信の技術を統一化した世界共通の規格です。ICチップを内蔵したNFCタグをNFCのリーダ・ライタ機能を有する機器により読み取り・書き込みを行うことができます。


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以  上

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会社概要

TOPPANホールディングス株式会社

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URL
https://www.holdings.toppan.com/ja/news/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区水道1-3-3
電話番号
-
代表者名
麿秀晴
上場
東証プライム
資本金
1049億8643万円
設立
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