抗体薬物複合体市場、2021年から2030年にかけて顕著な成長見込み

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株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「抗体薬物複合体市場(第6版):適応別(乳癌、血液癌、大腸癌、胃癌、婦人科癌、頭頸部癌、肺癌、その他)、リンカー別(VC、Sulfo-SPDB、VA、Hydrazone、その他)」(Roots Analysis)の販売を9月29日より開始いたしました。

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市場の概要
長年にわたり、抗体工学による部位特異的な結合や、薬物動態および薬力学的特性の向上など、さまざまな技術的進歩により、抗体薬物複合体(ADC)は、固形がんや血液悪性腫瘍などの幅広い適応症を対象とした強力な治療法として認められるようになりました。ADCは、モノクローナル抗体に強力な細胞傷害性のペイロードを化学的に結合させた人工的な治療薬です。実際、FDAは11種類のADC、すなわちado-trastuzumab emtansine (Kadcyla®), brentuximab vedotin (Adcetris®), inotuzumab ozogamicin (Besponsa®), gemtuzumab ozogamicin (Mylotarg®), moxetumomab pasudotox (Lumoxiti®), polatuzumab vedotin-piiq (Polivy®), enfortumab vedotin (Padcev®), sacituzumab govitecan (Trodelvy®), trastuzumab deruxtecan (Enhertu®), belantamab mafodotin-blmf (Blenrep®), loncastuximab tesirine-lpyl (Zynlonta™)をこれまでに承認しています。これらの治療薬が成功したのは、モノクローナル抗体の高い腫瘍選択性と殺細胞能力に加え、標的外の毒性を抑えることができたことによります。これらの利点により、ADCは化学療法の新たなフロンティアとなり、さまざまな種類のがんの治療プロトコルにパラダイムシフトをもたらしています。

ADCの人気が高まっていることは、ADCに関する特許の出願・取得件数が、2011年の1,992件から2021年の第1四半期には22,700件以上に増加していることからも明らかです。約80のADCが250以上の臨床試験で検討されていることから、製薬業界では、このような複雑な生体分子の開発において、従来の技術からより新しく堅牢なアプローチへのダイナミックなシフトが見られます。ここ数年で、高度なリンカー技術、より強力な弾頭、新しいコンジュゲーション技術を提供する、資金力のある新興企業や小規模企業がいくつか設立されました。さらに、ここ数年、ADC製品パイプラインの開発を進めるために、様々な関係者間で複数のライセンス契約が結ばれました。注目すべきは、各社が独自に開発したADCを、エピジェネティックモジュレーター、免疫チェックポイント阻害剤、モノクローナル抗体など、他の効果的な治療法と組み合わせて評価していることです。ADCを用いた併用療法は、薬剤耐性の低下、薬効の向上、腫瘍の転移の縮小、がんの生存率の向上など、多面的なメリットがあります。さらに、自転車型薬物複合体(Bicycle Therapeutics社)、細胞外薬物複合体(Centrose社)、ペプチド複合体(Esperance Pharmaceuticals社)、リン脂質薬物複合体(Cellectar Biosciences社)、放射性ヌクレオチド複合体(Nordic Nanovector社)、チューナブル薬物複合体(BlinkBio社)などの新しい複合薬物分子も登場しています。ADCをベースにした新しい併用療法の使用、それに伴う臨床結果、継続的な技術の進歩、複数のADCの販売認可などが原動力となり、ADC治療薬市場は中長期的に顕著な成長が見込まれています。



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業種
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本社所在地
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
電話番号
044-952-0102
代表者名
樋口 荘祐
上場
東証スタンダード
資本金
1億7155万円
設立
1995年01月