【京都ホテルオークラ】日本画家 橋本関雪が描いた 京都ホテル創業者ゆかりの絵巻「前田又吉回忌絵巻」展示
創業130周年記念
京都ホテルオークラ(本社:京都市中京区 ㈱京都ホテル、東証2部上場、代表取締役社長 福永法弘)では2018年4月1日(日)より、ホテル2階にて創業者 前田又吉の七回忌法要の様子を、日本画家 橋本関雪が描いた「前田又吉回忌絵巻」(複製)を展示いたします。
この絵巻物には、戦争時の金属供出により失われた前田又吉像も描かれ、創業者の姿を垣間見る数少ない資料のひとつです。
今回、創業130周年を迎えるにあたり原作品を所蔵する「白沙村荘 橋本関雪記念館」の協力のもと、文化財の保存・複製などで幅広い実績をもつ「富士ゼロックス株式会社」が絹本着色による複製を作成し寄贈いただきました。公開展示により、ホテルの歴史を広く皆様に知っていただきたいと考えております。
この絵巻物には、戦争時の金属供出により失われた前田又吉像も描かれ、創業者の姿を垣間見る数少ない資料のひとつです。
今回、創業130周年を迎えるにあたり原作品を所蔵する「白沙村荘 橋本関雪記念館」の協力のもと、文化財の保存・複製などで幅広い実績をもつ「富士ゼロックス株式会社」が絹本着色による複製を作成し寄贈いただきました。公開展示により、ホテルの歴史を広く皆様に知っていただきたいと考えております。
「前田又吉回忌絵巻」(複製/絹本着色)
【展示開始】2018年4月1日(日)
【 場 所 】京都ホテルオークラ 2階 南側階段横
【 協 力 】白沙村荘 橋本関雪記念館 / 富士ゼロックス株式会社
<原作品について>
1901年 橋本関雪筆、白沙村荘 橋本関雪記念館蔵。
前田又吉の七回忌にあたり、その子息が親交のあった橋本関雪の父、橋本海関に絵巻の作成を依頼し、前田又吉を讃える銅像や嵐山で行われた七回忌法要の様子を描いたもの。橋本関雪が17歳のときの作品。
前田又吉像は神戸市諏訪山に建立されましたが、戦時中の金属供出で失われているため、往時を偲ぶことのできる貴重な資料といえます。前田家が所有していたものを橋本関雪記念館が譲り受け、所蔵しています。
◆京都ホテルオークラ創業者 前田又吉について
大阪生まれの実業家(1830~1893年)。明治初年(1868年)神戸花隈に料亭「常盤花壇」を創業、明治6年(1873年)に神戸市諏訪山(神戸市中央区)の鉱泉に着目し、「常盤花壇」を諏訪山へ移転したことにより、諏訪山は温泉街として発展しました。明治21年(1888年)、京都の二条橋西詰に「京都常盤」を創業。明治23年(1890年)には、京都府勧業場跡地である現在の場所に「京都ホテル」(当時通称「常盤ホテル」)を開業しました。
前田又吉の没後、神戸の有力者がその功績を讃える銅像を諏訪山に建立し、銅像の傍らには前田又吉と親交のあった伊藤博文の銘文を彫りこんだ「前田又吉銅像記碑」と、当時関西の人気書家であった巌谷一六の撰文と書による「又吉泉記碑」が建てられました。
銅像は戦時中の金属供出で失われましたが、2つの石碑は、京都ホテル創業100周年を記念して神戸から移され、現在も京都ホテルオークラの敷地内(ホテル北側)に残っています。
◆橋本関雪について
兵庫県神戸市出身の日本画家(1883~1945年)。東京画壇在籍後、京都に移り大正期の京都画壇において活動。四条派の写実的な動物の描写を取り入れた新南画、新古典と呼ばれる絵画を次々と発表し、大正・昭和期の画壇において中心的人物の一人となりました。帝国美術院会員、帝室技芸員、シュバリエドレジョン・ドヌール勲章授与。
制作を行うアトリエとして橋本関雪が自ら設計し造営した邸宅「白沙村荘」は記念館として庭園が公開されており、2014年より新設された美術館では画伯の作品、資料、蒐集品などを展示公開しています。
◆富士ゼロックス株式会社による絹本複製
富士ゼロックス株式会社は、自社の複合機やカラーマネジメント技術等を活用した社会貢献の一環として、伝統文書の複製を通じた文化伝承活動を2008年から実施しており、京都・横浜を拠点として、神社仏閣、市町村、大学、企業などに200点以上の複製品を寄贈しています。
今回の「前田又吉回忌絵巻」複製にあたっては、電子化した画像情報を印刷に適した形式に色変換し、原本に忠実に再現する独自のカラーマネジメント技術を活用。また、グラフィックアーツ市場向け高画質フルカラー複合機DocuColor 1450 GAを活用し、普通紙と比べて転写率が大きく異なり、表面に凹凸がある絹布(絹糸で織った布)にトナーを転写・定着させるための特殊な設定を加え、製作しています。
【京都ホテルオークラについて】
京都市の中心部に佇む、1888年創業の伝統あるホテル。2018年で創業 130周年となります。京の風情とヨーロピアンテイストが調和した落ち着いた趣の館内には国内外の賓客を迎えてきた歴史が刻まれています。高さ約60メートルの最上階レストランフロアからの眺めは美しく、東山三十六峰や鴨川、古都の街並みが一望できます。
〒604-8558
京都市中京区河原町御池
TEL:075-211-5111(代表)
アクセス:地下鉄東西線「京都市役所前駅」直結。/JR京都駅より車で約15分。
webサイトURL:http://okura.kyotohotel.co.jp/
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