政治家24人の肉声から戦時体制の実態に迫る、保阪正康『戦時下の政治家は国民に何を語ったか』発売
初の普通選挙、太平洋戦争、そして終戦。時の首相は、壇上から何を訴えたのか? 浜口雄幸、犬養毅、近衛文麿、東條英機…NHKに残された当時の貴重な音源から政治家の本質に迫る
昭和史研究の泰斗・保阪正康さんの新刊『戦時下の政治家は国民に何を語ったか』が11月11日にNHK出版から発売されます。
戦時下の政治家の演説には、政治家の本質が鮮明に現れていると言ってよい。ぜひ本書での各指摘を参考に政治の本質を考え、現在の政治を見つめる視点を確立してほしい。――「はじめに」より
昭和の幕開けから戦時体制へ、歴史が最悪のシナリオに向かう過程で、時の首相は、各党の指導者は、国民に何をどう語ったのか。
本書は、1928年に初の普通選挙に臨んだ田中義一から、1945年の終戦時に内閣を率いた鈴木貫太郎まで、NHKに残された戦前・戦中の政治家24人の貴重な肉声を活字化し、満洲事変や日中戦争を経て太平洋戦争に至る間の発言を通して、政治家たちが何を考え、どのように国民の戦争意欲を高めたのか、その思考経路をたどります。
【本書に登場する政治家たち(掲載順)】
田中義一 浜口雄幸 尾崎行雄 安部磯雄 大山郁夫 若槻礼次郎 犬養毅 永井柳太郎 井上準之助 高橋是清 斎藤実 松岡洋右 岡田啓介 広田弘毅 林銑十郎 近衛文麿 平沼騏一郎 阿部信行 斎藤隆夫 東條英機 中野正剛 米内光政 小磯国昭 鈴木貫太郎
■『戦時下の政治家は国民に何を語ったか』目次
はじめに
第一章 初の普通選挙に臨む
第二章 満洲事変勃発
第三章 国際連盟脱退から日中戦争へ
第四章 第二次世界大戦始まる
第五章 太平洋戦争、そして終戦
関連年表
本書に登場した政治家たち
おわりに
■著者
保阪正康(ほさか・まさやす)
1939年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。著書に『昭和陸軍の研究』『昭和の怪物 七つの謎』『昭和史のかたち』『戦争という魔性 歴史が
暗転するとき』、共著に『太平洋戦争への道 1931─1941』『日本人の宿題』など。
■第一章「初の普通選挙に臨む」冒頭
■商品情報
NHK出版新書730『戦時下の政治家は国民に何を語ったか』
保阪正康 著
2024年11月11日発売
ISBN978-4-14-088730-1
定価1,023円(税込)新書判 208ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887302024.html
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