凸版印刷、リアルとバーチャルを融合させるための共創プロジェクト「GEMINI Laboratory」を始動
木や石などのマテリアルや空間・建築物のデザインなどを、仮想空間に実装するデータベース構築に向け様々なクリエイターとの共創による「ミラーワールド」実現を推進
凸版印刷はこれまで、木目や石などのテクスチャ・質感を忠実に再現した高意匠の建装材を提供してきました。これらのノウハウを活かし、ミラーワールドやメタバースを始めとする仮想空間上にこれらの、テクスチャ・質感を実装できるデータベースの構築を推進しています。今回、実現に向けた活動の一環として、アーティスト/建築家/研究者/ユーザーなど、様々なプレイヤーとの共創で仮想空間に関するアイデアを議論/検証/社会実装を実現するプロジェクト「GEMINI Laboratory」を立ち上げました。
なお、立ち上げに際し、「GEMINI Laboratory」の活動や仮想空間に関する世の中の潮流を紹介するオウンドメディア「GEMINI Laboratory Media」と、プロジェクトの全容を紹介しつつ多彩な有識者が議論を行うキックオフイベント「GEMINI Laboratory Kickoff Event」、そして、クリエイターとプロジェクトのコンセプトに則して試作した作品を展示する展示会「GEMINI Laboratory Exhibition」を開催します。
■ 「GEMINI Laboratory」立ち上げの背景
昨今、スマートフォンの普及によるSNSの浸透を始めとして、デジタル上で過ごす時間が増加しています。リアルとデジタルの領域をこれまで以上に重ね合わせることで、リアルとバーチャルがボーダレスに作用し合う世界の実現が予想されています。これを「GEMINI Laboratory」ではミラーワールドと定義しました。様々なプレイヤーと、このミラーワールドやメタバースを始めとする仮想空間に関して、議論や調査/研究などを共同で行っていくコミュニティを形成することで、デジタルとリアルが接続・同期された世界を実現するべく、「GEMINI Laboratory」を立ち上げました。
また、凸版印刷の持つ木目や石などのテクスチャ・質感のデータ、また空間や建築を、仮想空間上に実装できるデータベースの構築を推進しており、この共創プロジェクトにおける多様な活動によって、より仮想空間が生活と密接に関わり合い、仮想空間と現実空間が相互に作用しあう空間の提供を目指していきます。
■ キックオフイベント「GEMINI Laboratory Kickoff Event」
共創プロジェクト「GEMINI Laboratory」の全容を解説し、併せて仮想空間に関する多彩な有識者が議論を行うキックオフイベントです。テクノロジー界の思想家的存在であるケヴィン・ケリーほか、テクノロジー、アート、アカデミアなど、多彩なフィールドの先端プレイヤーが登場し、視覚のみにとらわれないリアルとバーチャルがボーダレスに作用し合うことで生まれるミラーワールドの可能性について、ディスカッションを実施。共創のアクションへとつないでいきます。
・概要
日時 | 2022年10月6日(木)14:00-18:30 |
オフライン会場 | 渋谷QWS(東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア(東棟)15階 ※招待客のみ |
オンライン会場 | YouTube LIVE(視聴無料) |
申し込み方法他 イベント詳細 | https://event.gemin1.xyz |
・出演者
ケヴィン・ケリー/武⾢ 光裕/豊田 啓介/森 智也/酒井 康史/砂木/エキソニモ/たかくらかずき/山口 征浩/杉山 央/陳暁 夏代/平野 啓一郎/富永 京子/塚田 有那/西村 真里子 ほか(順不同・敬称略)
■ 展示会「GEMINI Laboratory Exhibition」
ミラーワールドの実装によってもたらされる心理や身体感覚について、さまざまなアーティストが「GEMINI Laboratory」のコンセプトに則して制作、キュレーションされた作品を展示します。また、凸版印刷の情報技術研究部門による最新のCAD技術・3Dプリンティング技術を活用した機能性材料のプロトタイプ展示、「GEMINI Laboratory」とDX事業拡大のための試作/実験拠点「TOPPAN DIGITAL SANDBOX®」メンバーが、仮想空間と現実空間が相互に作用しあう建築模型を介したデモンストレーションを実施します。
・展示作家
怒りと笑いとテキストエディタを駆使し、さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑む アートユニット。千房けん輔と赤岩やえにより、1996年よりインターネット上で活動開始。2000年より活動を現実空間へと拡張し、ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを数多く手がける。
酒井康史|Yasushi Sakai
日建設計/デジタルデザインラボを経て、現在 MIT Media Lab 博士課程兼リサーチアシスタント所属。人とテクノロジーの関係を探りつつ、なかでも"都市という機械"を対象に研究する。
砂木|SUNAKI
建築家の木内俊克とデザイナー/プログラマの砂山太一が主宰する建築・美術を軸に企画から設計・制作をおこなう共同体。情報と物質を切り口にデジタルとフィジカルの横断をテーマとしたアプローチを特徴とし、インスタレーション制作から建築設計、展覧会企画や会場構成、ウェブ空間の設計からデータベース構築までを包括的に取り扱う。
スプツニ子!|Sputniko!
英国ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学科および情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院(RCA)デザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。RCA在学中より、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像インスタレーション作品を制作。最近の主な展覧会に、2020年「BROKEN NATURE」(MoMA、アメリカ)2019年「未来と芸術展」(森美術館)「Cooper Hewitt デザイントリエンナーレ」(クーパーヒューイット、アメリカ)など
菅野歩美|Ayumi Kanno
1994年東京生まれ、東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中。どこの土地にも存在する、土地にまつわる物語や伝説、怪談。フォークロアと呼ばれるそれらは、なぜ人々によって紡がれてきたのか。その背景にある歴史や個人の感情を想像することで生まれる「オルタナティヴ・フォークロア」を、映像インスタレーションによって表現している。
充彗|misato
ビジュアルアーティスト。ロンドンにてグラフィック/アートを学び、一つの芸術表現として3Dアートの制作と考察を始める。テクノロジーによってアップデートされる表現と、隠喩的でエモーショナルな表現の交わりの可能性を探る。
・キュレーター
丹原健翔|Kensho Tambara
作家、キュレーター。92年東京生まれ。ハーバード大学美術史学科卒業。現代におけるコミュニティの通過儀礼や儀式についてパフォーマンスを中心にボストンで作家活動をしたのち、17年に帰国、国内で作家・キュレーターとして活動。サイトスペシフィックな作品や展示をつくることを中心に、鑑賞者のまなざしの変化を誘発することを目的に制作。
会場 | ANB Tokyo(東京都港区六本木5丁目2−4) |
会期 | 2022年10月14日(金)〜10月25日(火) |
開催時間 | 12:00-20:00 |
入場料 | 無料 |
備考 | 開催にあたり、各行政機関の指針および、当社の定める感染症拡大防止ガイドラインを順守して運営します。10月14日(金)の18:00-20:00は関係者のみ、一般入場はできません。 |
イベント詳細 | https://exhibition.gemin1.xyz |
■ オウンドメディア「GEMINI Laboratory Media」
「GEMINI Laboratory」の活動や、「ミラーワールド」を始めとする仮想空間の可能性について、調査と情報発信を行うオウンドメディアです。
オウンドメディアURL: https://gemin1.xyz
■ 今後の目標
凸版印刷は「GEMINI Laboratory」の活動を通じて、リアルとバーチャルがボーダレスに作用し合う世界「ミラーワールド」の普及を推進。凸版印刷が推進する様々なメタバース関連ソリューションとの連携を進めます。また、構築を進める木目や石などのテクスチャ・質感のデータを、仮想空間上に実装できるデータベースの開発に資する、多様な技術やプロダクトを多方面で活躍する様々なプレイヤーとの共創で生み出していきます。
そして、「GEMINI Laboratory」によって生まれたコミュニティ/ネットワークを通じて、より仮想空間が身近になる社会の実現に貢献していきます。
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以 上
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