"中華圏初"のプロレス小説『リングサイド』日本上陸! 台湾新世代作家が届ける、リングに魅せられた人びとの物語です。本日発売!
この小説はプロレスについて書いている。それはつまり、人生について書いているということだ── 西加奈子(作家)
知りたかった事が書いてあった。みんなの生活の中でのプロレスの存在意義。 そうか。プロレスラーは記憶の中で、画面の中で生き続けるんだなぁ── 棚橋弘至(プロレスラー)
知りたかった事が書いてあった。みんなの生活の中でのプロレスの存在意義。 そうか。プロレスラーは記憶の中で、画面の中で生き続けるんだなぁ── 棚橋弘至(プロレスラー)
しかし、台湾ではプロレスはメジャーとは言えず、興行も限られています。ファンが日頃、接するのは日本や米国の興行の衛星中継やケーブルテレビによる再放送です。そうした制約がありつつも、プロレスファンはそれぞれの方法で「愛」を深めていきます。
たとえば、第18回台北文学賞小説部門大賞を受賞した「ばあちゃんのエメラルド」は、三沢光晴氏の試合を楽しみにする「ばあちゃん」が描かれています。しかし、三沢氏は2009年に物故されています。「ばあちゃん」はその事実を知らず、再放送の映像を見ながら三沢氏への熱を持ち続けるのです。主人公の孫はネットで悲報を知ったものの、その事実を「ばあちゃん」に伝えられず――といった物語です。
そのほか、台湾のインディーズ団体を題材にしている短編もあり、台湾という島国でいかにプロレス文化が華開いているかがよくわかります。本書の各話は独立していますが、台湾東部にある花蓮【かれん】がモデルとされる地方都市を舞台として、緩やかに繋がっています。台湾のローカル文化に関心がある方にもオススメです。
なお、本書の装画を担当した阮光民【ルアン・グアンミン】が描いた『歩道橋の魔術師 漫画版:阮光民巻』が、このたび日本の外務省が海外の優れた漫画作品を表彰する「第14回日本国際漫画賞」の優秀賞を獲得しました。台湾を代表する漫画家の世界観が見事に現れた装丁も本書のノスタルジーを演出します
『リングサイド』著/林 育徳 訳/三浦裕子
定価:本体1,800円+税 四六判320頁 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09386588
▼「ばあちゃんのエメラルド」一編まるごと公開中▼
https://shosetsu-maru.com/yomimono/tameshiyomi/ringside
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像