“4回転時代になっても、自分のフィギュアスケートを磨き続けて!” 町田樹解説で送る「フィギュアスケート カーニバル・オン・アイス2019 ノーカット完全版」
BSテレ東/BSテレ東4Kにて 本日、10月29日(火)午後5:29~8:00放送!!
BSテレ東では10月29日(火)午後5時29分から「フィギュアスケート カーニバル・オン・アイス2019 ノーカット完全版」を放送します。10月5日にさいたまスーパーアリーナで開催された公演の模様を、ノーカット完全版として、町田樹解説でお送りします。町田樹だからこそ語れる「カーニバル・オン・アイス」の魅力をたっぷりお伝えします。
解説収録を終えたばかりの町田樹が、今回の見どころや、4回転時代における選手たちへのメッセージを語りました。
解説収録を終えたばかりの町田樹が、今回の見どころや、4回転時代における選手たちへのメッセージを語りました。
【町田樹 コメント】
――番組の見どころは?
今回の「カーニバル・オン・アイス2019」でも、たくさん素晴らしいプログラムが見られます。そして私と板垣さんも、スケーターのプログラムを視聴者の方により楽しんでいただくために、今回は新機軸を盛り込んだ実況解説に取り組みました。ですので、ぜひ私たちの実況解説とともにスケーターの演技を、存分にご堪能いただきたいです。
――この「カーニバル・オン・アイス2019」で印象に残ったプログラムは?
このイベントはシニアのシーズンの最初に位置付けられていることもあって、現役選手の多くが今シーズンの競技会のプログラムの初お披露目する場であり、プロスケーターも数々の珠玉のプログラムを演じていました。
プロで特に印象に残ったのは、メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組と織田信成さん、無良崇人さんです。メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組は、一つの作品として素晴らしい完成度だと思っています。小道具のリボンもプログラムの趣旨に合った使い方をされていて、さすがのクリエイティビティでした。織田信成さんは、主人公のゴーストの心情をスケートでよく表せていたなと思いました。そして無良崇人さんも、成熟したショースケーターとしての味わいが存分に感じられるプログラムで、本当に心に響くスケーティングでした。
――男子も女子も4回転時代になりましたが、この状況をどうご覧になられていますか?
現役選手で見ると、アレクサンドラ・トゥルソワ選手のような異次元の4回転ジャンパーがロシアから出てきましたが、紀平梨花選手や宮原知子選手に限らず、日本の選手の強みは、ジャンプやステップ、スピンといった技術面の全てがオールマイティにこなせて高い頻度でパーフェクトに演じられることです。多くの選手に、「4回転を跳ばなくては」という焦りがあったり、「4回転ジャンプにどう太刀打ちしていったらいいかわからない」という戸惑いがあると思います。そういう気持ちは痛いほどわかりますし、実際、男女を問わず、4回転やトリプルアクセルを猛練習している選手が多いと聞いています。だとしたら一層、こういう時代に至っては、もはや他人と自分を比較するのではなくて、自分自身の理想とするフィギュアスケートをもう一度しっかり見据え、自分の探求心で磨き続ける姿勢が重要になってくると思います。残酷ですが、競技スコアでは4回転を装備していない選手が、4回転を何本も跳ぶ選手に太刀打ちできないかもしれません。ですが、まず自分のパーソナルベストを更新することを目標に、技術を高める。その上で、自分の持ち味を磨き続ける、自分の理想や信念を守り続ける、そういうことが前面的に打ち出されるプログラムを演じることは、競技成績とは別の次元で人々の心を打つと思います。そういう姿勢や努力というのは、競技成績という形で万が一表れなかったとしても、自分にとって大事なのです。その人のスケーター人生が必ずどこかで報われるというようなことを強く信じる心がないと、これからのフィギュアスケート界では生きていけないと思います。
もちろん、この4回転問題は選手たちだけの問題ではありません。私たちフィギュアスケート関係者も真剣に検討しなければならない問題です。国際スケート連盟や各国スケート連盟をはじめ、コーチ、振付師、マスメディア、ジャーナリスト、実況解説者等々、フィギュアスケート界やスケーターの人生に携わっている周囲の大人たちが、選手の努力を正当に評価するための競技規則や評価基準、環境、活躍の場を形成していかなければならない。いよいよ、そのような時代が来たと私は考えています。
兎にも角にも、今の若い現役選手には競技成績も追求してほしいですが、ぜひ自分らしいフィギュアスケートを発見し、それを追及して、そして貫き通す姿勢を大事に歩んで行ってほしいです。私はそのようなスケーターの姿勢や努力を、正当に評価し、そしてそれを世間に伝えていけるような解説を心がけたいと思います。
――今シーズンのスケーターたちの選曲はいかがですか?
ボーカル入りの曲が解禁されて5年近く経ち、ヒップポップやロック曲も多くなってきました。テンポが速かったり、縦ノリの音楽をフィギュアスケートで表現することは、クラシック音楽に比して難しいため、そうしたリズムを乗りこなすには振付の工夫やスケーティングの技術が必要になります。今シーズン、それをやってのけているのが、ネイサン・チェン選手であり、宇野昌磨選手であり、髙橋大輔選手なのではないかと思います。
高橋選手の新ショートプログラムである「ザ・フェニックス」は、久しぶりに髙橋大輔選手らしいプログラムだなと思いました。自分と相性の良いプログラムでシングル最後の舞台を踏めるというのは、これ以上の幸せはないと思います。おそらく髙橋選手がシングル選手として臨む競技会は、あと2試合(西日本選手権、全日本選手権)なのですが、その2つの機会を存分に楽しんで、ぜひ謳歌してほしいと思っています。
――実況解説の役割や、板垣龍佑アナウンサーとの協働作業はどう思われていますか?
フィギュアスケートの放送や映像を見る機会がたくさんある中で、実況解説の役割って何だろうと問い続けています。純粋に、より演技を楽しんでいただくためのヒントや手がかりになる情報を、視聴者の方に提供するというのが、実況解説の大きな役割だと私たちは考えています。
競技者も4回転とかスキルを磨いているわけですから、実況解説者も同じようにスキルを磨き続けなければいけないですし、実況解説なんていらないと言われるのは悔しいですからね。ただでさえ音楽があるので、本来であれば言葉を添える必要はないのです。そのような中で、私たち第三者が言葉をさしはさむわけですから、やはり有意義な情報を提供し、少しでも新たな観戦・鑑賞のポイントをお伝えしたいという思いが、私と板垣さんの中にあるので、その思いが果たせるよう、私たちも実況解説スキルを磨き続けています。
自分たちで言うのも何ですが、有難いことに3年目になる板垣さんとはいいコンビだと思います。
≪番組概要≫
【番組名】フィギュアスケート カーニバル・オン・アイス2019 ノーカット完全版
【放送局】BSテレ東(BS⑦ch)/BSテレ東4K(4K⑦ch) 全国無料放送
【放送日時】10月29日(火) 午後 5:29~8:00
【内容】
ジャパンオープンの激戦を終えた現役選手、そして世界のレジェンドが大集結!
世界のトップスケーターが1日限りの夢の競演!宇野昌磨!紀平梨花!ザギトワ!トゥルソワ!ネイサン・チェン!髙橋大輔!…永久保存版のアイスショーを、BSテレ東ならではのノーカット完全版、町田樹解説でお楽しみください!
▽アイスダンス転向を表明した髙橋大輔がお届けするスペシャル演技
▽ザギトワ、宇野昌磨ら現役選手の極上のナンバー、競技とは一味違う選手の素顔にご期待ください!
【出演スケーター】
宇野昌磨(2018年平昌五輪 銀メダル)
島田高志郎(2018年ジュニアグランプリファイナル 銅メダル)
宮原知子(2015年世界選手権 銀メダル)
紀平梨花(2019年四大陸選手権 金メダル)
織田信成(2006年四大陸選手権 金メダル)
無良崇人(2014年四大陸選手権 金メダル)
鈴木明子(2012年世界選手権 銅メダル)
アリーナ・ザギトワ(2018年平昌五輪 金メダル)
アレクサンドラ・トゥルソワ(2019年世界ジュニア 金メダル)
ネイサン・チェン(2019年世界選手権 金メダル)
ビンセント・ジョウ(2019年世界選手権 銅メダル)
ブレイディ・テネル(2018年全米選手権 金メダル)
デニス・ヴァシリエフス(2018年世界選手権 6位)
長洲未来(2016年四大陸選手権 銀メダル)
ステファン・ランビエル(2006年トリノ五輪 銀メダル)
ハビエル・フェルナンデス(2018年平昌五輪 銅メダル)
メリル・デービス&チャーリー・ホワイト(2014年ソチ五輪 金メダル)
【出演者】
解説:町田樹(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師)
実況:板垣龍佑(テレビ東京アナウンサー)
リポート&インタビュー:福田典子(テレビ東京アナウンサー)
竹﨑由佳(テレビ東京アナウンサー)
――番組の見どころは?
今回の「カーニバル・オン・アイス2019」でも、たくさん素晴らしいプログラムが見られます。そして私と板垣さんも、スケーターのプログラムを視聴者の方により楽しんでいただくために、今回は新機軸を盛り込んだ実況解説に取り組みました。ですので、ぜひ私たちの実況解説とともにスケーターの演技を、存分にご堪能いただきたいです。
――この「カーニバル・オン・アイス2019」で印象に残ったプログラムは?
このイベントはシニアのシーズンの最初に位置付けられていることもあって、現役選手の多くが今シーズンの競技会のプログラムの初お披露目する場であり、プロスケーターも数々の珠玉のプログラムを演じていました。
プロで特に印象に残ったのは、メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組と織田信成さん、無良崇人さんです。メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組は、一つの作品として素晴らしい完成度だと思っています。小道具のリボンもプログラムの趣旨に合った使い方をされていて、さすがのクリエイティビティでした。織田信成さんは、主人公のゴーストの心情をスケートでよく表せていたなと思いました。そして無良崇人さんも、成熟したショースケーターとしての味わいが存分に感じられるプログラムで、本当に心に響くスケーティングでした。
――男子も女子も4回転時代になりましたが、この状況をどうご覧になられていますか?
現役選手で見ると、アレクサンドラ・トゥルソワ選手のような異次元の4回転ジャンパーがロシアから出てきましたが、紀平梨花選手や宮原知子選手に限らず、日本の選手の強みは、ジャンプやステップ、スピンといった技術面の全てがオールマイティにこなせて高い頻度でパーフェクトに演じられることです。多くの選手に、「4回転を跳ばなくては」という焦りがあったり、「4回転ジャンプにどう太刀打ちしていったらいいかわからない」という戸惑いがあると思います。そういう気持ちは痛いほどわかりますし、実際、男女を問わず、4回転やトリプルアクセルを猛練習している選手が多いと聞いています。だとしたら一層、こういう時代に至っては、もはや他人と自分を比較するのではなくて、自分自身の理想とするフィギュアスケートをもう一度しっかり見据え、自分の探求心で磨き続ける姿勢が重要になってくると思います。残酷ですが、競技スコアでは4回転を装備していない選手が、4回転を何本も跳ぶ選手に太刀打ちできないかもしれません。ですが、まず自分のパーソナルベストを更新することを目標に、技術を高める。その上で、自分の持ち味を磨き続ける、自分の理想や信念を守り続ける、そういうことが前面的に打ち出されるプログラムを演じることは、競技成績とは別の次元で人々の心を打つと思います。そういう姿勢や努力というのは、競技成績という形で万が一表れなかったとしても、自分にとって大事なのです。その人のスケーター人生が必ずどこかで報われるというようなことを強く信じる心がないと、これからのフィギュアスケート界では生きていけないと思います。
もちろん、この4回転問題は選手たちだけの問題ではありません。私たちフィギュアスケート関係者も真剣に検討しなければならない問題です。国際スケート連盟や各国スケート連盟をはじめ、コーチ、振付師、マスメディア、ジャーナリスト、実況解説者等々、フィギュアスケート界やスケーターの人生に携わっている周囲の大人たちが、選手の努力を正当に評価するための競技規則や評価基準、環境、活躍の場を形成していかなければならない。いよいよ、そのような時代が来たと私は考えています。
兎にも角にも、今の若い現役選手には競技成績も追求してほしいですが、ぜひ自分らしいフィギュアスケートを発見し、それを追及して、そして貫き通す姿勢を大事に歩んで行ってほしいです。私はそのようなスケーターの姿勢や努力を、正当に評価し、そしてそれを世間に伝えていけるような解説を心がけたいと思います。
――今シーズンのスケーターたちの選曲はいかがですか?
ボーカル入りの曲が解禁されて5年近く経ち、ヒップポップやロック曲も多くなってきました。テンポが速かったり、縦ノリの音楽をフィギュアスケートで表現することは、クラシック音楽に比して難しいため、そうしたリズムを乗りこなすには振付の工夫やスケーティングの技術が必要になります。今シーズン、それをやってのけているのが、ネイサン・チェン選手であり、宇野昌磨選手であり、髙橋大輔選手なのではないかと思います。
高橋選手の新ショートプログラムである「ザ・フェニックス」は、久しぶりに髙橋大輔選手らしいプログラムだなと思いました。自分と相性の良いプログラムでシングル最後の舞台を踏めるというのは、これ以上の幸せはないと思います。おそらく髙橋選手がシングル選手として臨む競技会は、あと2試合(西日本選手権、全日本選手権)なのですが、その2つの機会を存分に楽しんで、ぜひ謳歌してほしいと思っています。
――実況解説の役割や、板垣龍佑アナウンサーとの協働作業はどう思われていますか?
フィギュアスケートの放送や映像を見る機会がたくさんある中で、実況解説の役割って何だろうと問い続けています。純粋に、より演技を楽しんでいただくためのヒントや手がかりになる情報を、視聴者の方に提供するというのが、実況解説の大きな役割だと私たちは考えています。
競技者も4回転とかスキルを磨いているわけですから、実況解説者も同じようにスキルを磨き続けなければいけないですし、実況解説なんていらないと言われるのは悔しいですからね。ただでさえ音楽があるので、本来であれば言葉を添える必要はないのです。そのような中で、私たち第三者が言葉をさしはさむわけですから、やはり有意義な情報を提供し、少しでも新たな観戦・鑑賞のポイントをお伝えしたいという思いが、私と板垣さんの中にあるので、その思いが果たせるよう、私たちも実況解説スキルを磨き続けています。
自分たちで言うのも何ですが、有難いことに3年目になる板垣さんとはいいコンビだと思います。
3年目ともなると、板垣さんと私で、考えや収集する情報、言葉の言い回し、実況解説にかける情熱がピタリとシンクロしてくるのです。最初にもお話したように、私たちも新境地を拓くべく、今回は新しいスタイルの実況解説も盛り込んでみました。実験的な試みでもあるので、それが視聴者にどのように伝わるのか、非常に楽しみにしています。
≪番組概要≫
【番組名】フィギュアスケート カーニバル・オン・アイス2019 ノーカット完全版
【放送局】BSテレ東(BS⑦ch)/BSテレ東4K(4K⑦ch) 全国無料放送
【放送日時】10月29日(火) 午後 5:29~8:00
【内容】
ジャパンオープンの激戦を終えた現役選手、そして世界のレジェンドが大集結!
世界のトップスケーターが1日限りの夢の競演!宇野昌磨!紀平梨花!ザギトワ!トゥルソワ!ネイサン・チェン!髙橋大輔!…永久保存版のアイスショーを、BSテレ東ならではのノーカット完全版、町田樹解説でお楽しみください!
▽アイスダンス転向を表明した髙橋大輔がお届けするスペシャル演技
▽ザギトワ、宇野昌磨ら現役選手の極上のナンバー、競技とは一味違う選手の素顔にご期待ください!
【出演スケーター】
宇野昌磨(2018年平昌五輪 銀メダル)
島田高志郎(2018年ジュニアグランプリファイナル 銅メダル)
宮原知子(2015年世界選手権 銀メダル)
紀平梨花(2019年四大陸選手権 金メダル)
織田信成(2006年四大陸選手権 金メダル)
(2010年バンクーバー五輪 銅メダル)
無良崇人(2014年四大陸選手権 金メダル)
鈴木明子(2012年世界選手権 銅メダル)
アリーナ・ザギトワ(2018年平昌五輪 金メダル)
アレクサンドラ・トゥルソワ(2019年世界ジュニア 金メダル)
ネイサン・チェン(2019年世界選手権 金メダル)
ビンセント・ジョウ(2019年世界選手権 銅メダル)
ブレイディ・テネル(2018年全米選手権 金メダル)
デニス・ヴァシリエフス(2018年世界選手権 6位)
長洲未来(2016年四大陸選手権 銀メダル)
ステファン・ランビエル(2006年トリノ五輪 銀メダル)
ハビエル・フェルナンデス(2018年平昌五輪 銅メダル)
メリル・デービス&チャーリー・ホワイト(2014年ソチ五輪 金メダル)
【出演者】
解説:町田樹(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師)
実況:板垣龍佑(テレビ東京アナウンサー)
リポート&インタビュー:福田典子(テレビ東京アナウンサー)
竹﨑由佳(テレビ東京アナウンサー)
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