第3回「ニューズウィーク日本版 SDGsアワード2025」受賞企業発表!社会課題の解決に挑む企業を顕彰しその活動を世界に発信するアワード。最優秀賞はNewtonプラス株式会社「電気を使わない自動ドア」
株式会社CEメディアハウス(本社:東京都目黒区)が運営する国際ニュース週刊誌『ニューズウィーク日本版』は、第3回「ニューズウィーク日本版 SDGsアワード」の受賞企業を決定いたしました。

「ニューズウィーク日本版 SDGsアワード」とは
日本企業のたとえ小さな取り組みでも、メディアが広く伝えれば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく――。
2023年にニューズウィーク日本版が立ち上げた本アワードは、日本国内で活動する企業の優れたSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを顕彰するプロジェクトです。単なる表彰にとどまらず、メディアとして日本企業のサステナブルな事例を広く伝え、共感を生み、世界へ向けて発信することで、社会課題の解決を加速させることを目的としています。
第3回となる今年度は、56社ものパートナー企業にご参画いただきました。取り組みは、環境、社会、経済、脱炭素、地域課題などの部門に分類され、編集部と外部審査員(慶應義塾大学大学院 蟹江憲史教授)による厳正な審査を経て、受賞企業を選出しました。
またその中からアワードのコンセプトに合った持続的な取り組みを行っている企業に編集部から特別賞を選出しています。
2024年からは「SDGsアワード」プロジェクトの一環として、慶應義塾大学SFC研究所と共同研究を行っています。この研究は「中小企業と大企業が同じ条件下で評価・判断を下すことができる」新たな評価指標を作ることを目的としたもので、学生が主導で研究を行い、定めた評価指標を用いて学生部門賞も決定しています。
2026年3月31日(火)には、ニューズウィーク日本版で『サステナビリティ特集』特集を実施、SDGsアワード2025についても受賞企業の紹介などレポートしています。
受賞企業7社 それぞれのサステナブルな挑戦【第3回SDGsアワード】
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2026/03/592405.php
2030年までの達成は困難...それでも日本企業は「ビヨンドSDGs」と「三方良し」で勝つ?【第3回SDGsアワード】
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2026/03/592393.php

受賞企業の紹介
環境部門|株式会社 OSG コーポレーション
大阪・関西万博で起きた「1200万回」の行動変容...使い捨てから「マイボトル給水が新たな選択へ」──「ステハジ」体験型啓発
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2026/03/582638.php
【講評】
世界各国で脱プラスチックの挑戦が進むが、水に関する事業を展開するOSGコーポレーションでは、2019年から「使い捨ては、恥ずかしい」という考えの下、「ステハジ」プロジェクトと題し、マイボトルの普及や給水スポットの設置に力を入れている。特に、同業他社を含む500以上の企業・団体の参画を促し、多様な業界と手を携えて社会を変える姿勢を評価した。SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に合致する取り組みであり、昨年は大阪・関西万博でその共創力を発揮して、52台もの給水スポットを設置。約1000トン相当のCO₂排出を削減した。今後も脱プラの輪の広がりに期待したい。
経済部門|アサヒバイオサイクル株式会社
ビール製造時の副産物で農業課題を解決へ...アサヒバイオサイクルが創り出す農業の「未来」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2025/11/574398.php
【講評】
アサヒグループが長年の研究で培ってきたバイオテクノロジーの、農業・環境分野への応用を試みるアサヒバイオサイクルでは、ビール製造時の副産物「ビール酵母細胞壁」を活用した農業資材を開発。特に、労力やコストの大幅削減が期待できるコメ作り「節水型乾田直播栽培」で、収穫量の確保、温室効果ガス約65%削減の効果が実証されている。これまで廃棄されていた副産物の新たな活用法を模索することで、廃棄時のCO₂削減だけでなく、活用先での温室効果ガス削減にも役立つ点を評価した。ケニアやブラジルでの導入も進めており、世界的な展開にも期待したい。
社会部門|IT FORCE株式会社
「介護タクシーが予約しにくい」は過去の話...IT FORCEの「よぶぞー」が創る、地域と介護の未来
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2025/12/582253.php
【講評】
少子高齢化・人口減少に伴う「公共交通空白地域」が日本全国で課題となるなか、介護タクシーは高齢者や障害者の移動手段として大きな役割を担っている。ただ、煩雑な予約方法が障壁となり、なかなか利用できていない人も多くいる。IT FORCEの介護タクシー予約アプリ「よぶぞー」では、数回のタップのみでの予約を可能にし、利用者の条件に合うタクシーを呼ぶことができる。自治体の配布する福祉タクシー券とも連動するなど、配車アプリを超えたプラットフォームを目指す姿勢を評価した。今後、車両のEV化なども進め、脱炭素社会にも貢献してくれることを期待したい。
地域課題|生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
太陽光発電でつくる「ヒト」と「カネ」の新たな循環...生活クラブが庄内地域で描く「ローカルSDGs」の未来とは?
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2025/11/578282.php
【講評】
国連がSDGsを設定したのが2015年のこと。生活クラブ連合会では、その50年も前から現在に至るまで、山形県庄内地域で持続可能な地域づくりを進めてきた。[NK1] [優森2] 2019年には、30年ほど未活用だった広大な砕石工場跡地に約7万枚のソーラーパネルによる太陽光発電所を設置。使われていない土地を活用して地域の電力を賄いながら、組合員の共同購入による売電益を地域の環境・文化保全に活用する、という素晴らしい循環を生み出している点を評価した。こうした組合のモデルは、国内の他地域だけでなく、世界のあらゆる地域でも応用が可能なはずだ。
脱炭素部門|Newtonプラス株式会社
最優秀賞|Newtonプラス株式会社
電力ではなく「引力で開閉する自動ドア」...Newtonプラスが挑む「持続可能な入り口」とは
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2025/12/580759.php
【部門賞 講評】
Newtonプラスが開発・製造する、電気を使わない自動ドア「ニュートン」は、地震や台風、豪雨などの自然災害が頻発し、停電リスクに備えた社会インフラの整備が求められる日本において、非常に大きな意味を持つ。製品名のとおり、人の重さ(=引力)によってドアを動かす仕組みはシンプルで、CO₂を排出することもない。環境的にも経済的にも優れた技術だ。現在、病院や地方自治体庁舎、学校、高速道路の施設、商業施設などで導入が進んでおり、今後さらに導入施設が広がっていくことに期待している。
【最優秀賞 講評】
私(蟹江)自身、熊本防災センターに設置された「ニュートン」を体験したが、電動の自動ドアとまったく遜色なく稼働していて感動した。「電力を一切使わず、人の重みで稼働する」自動ドアというアイデアは、革新的な技術開発が常に必要なわけではなく、身近なところにもイノベーションのヒントが隠れていることを気づかせてくれる。AIの普及に伴い、電力需要が激化する今の時代にこそ必要な製品であることから、今回、最優秀賞として選出した。発想の転換から世界中のどこでも通用するような製品を生み出したNewtonプラスに敬意を表したい。
特別賞|株式会社三井不動産ホテルマネジメント
障がい者のアート活動を「仕事」に変える?...三井不動産ホテルマネジメントの企画展の「本当の意義」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2026/03/579033.php
【講評】
本年度に設けた、長期にわたって発展的に継続しているSDGsの取り組みを編集部が表彰する特別賞は、三井不動産ホテルマネジメントに贈呈する。障害者のアート活動は日本ではまだ認知度が低く、その支援は限られた企業・団体が行っているに過ぎない。その中で、多くの人がこうした作品に接する機会を創出するべく、自社のホテルを使った企画展を各地で開催。地方に住む作家の発掘に尽力し、実際に作品の販売総額と作家への金銭的還元が年々増加していることを評価した。海外ゲスト向けに作品説明や特設ページの多言語化も進めている。日本全国で数十軒のホテルを運営するその利点を生かし、今後も障害者アートの支援を広げていくことを期待したい。
学生部門賞|株式会社カネカ
微生物の力で豊かな海を守れ...海水中でも分解される新素材を開発したカネカの挑戦
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2025/10/575416.php
【講評】
未来を担っていく学生ならではの視点として、今後のポテンシャルを重視した選定となった。カネカの「Green Planet」は100%バイオマス由来の生分解性素材として、CO₂排出削減および海洋プラスチック汚染の解決に貢献する高い可能性があると評価した。国内外での展開を加速させる積極的な姿勢に加え、事業活動そのものの影響にも目を向け、資源調達に際して抱えている課題にも取り組んでいる点は、持続可能な事業運営の観点からも意義深い取り組みだと考える。異なる課題の間のシナジー強化やトレードオフ解消に関する解像度が高く、CSV(共通価値創造)として開発のロードマップを詳細に描いている点も評価につながった。
授賞式&懇親会を2026年3月16日に実施
受賞企業の功績を称え、企業間の交流を深める場として、2026年3月16日(月)にTOKYO AMERICAN CLUB(東京都港区麻布台2-1-2)にて授賞式を開催しました。
授賞式のほか、受賞企業と外部審査員(慶應義塾大学大学院 蟹江憲史教授)、SDGs室室長の森田がトークセッションを行い、SDGs・サステナビリティについて相談や質問が交わされました。
学生部門賞を選出した慶應義塾大学SFC研究所の学生も参加。企業のサステナビリティ評価の研究発表を行い、懇親会では参加企業とも交流しました。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社CEメディアハウス ニューズウィーク日本版編集部 SDGs室 舩越
Email:y-funakoshi@cccmh.jp
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