仕事中に“家の急な事情” 主婦・主夫たちはどう感じた? 「対応に困った」52.8%

現実的な対処法「同僚たちの助け」57.7%/理想とのギャップは「テレワークで対処」が最大 ~しゅふJOB総研調査~

ビースタイルグループ

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『家の急な事情への対処法』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:745件)

■調査結果概要

1.仕事中に家の急な事情が生じた経験「対応に困ったことある」52.8%

2.仕事中に家の急な事情が生じた経験:子どもの有無別比較

3.仕事中に家の急な事情が生じた経験:年代別比較

4.家の急な事情への現実的な対処法「上司や同僚たちに助けてもらう」57.7%

5.家の急な事情への理想的な対処法「上司や同僚たちに助けてもらう」55.4%

6.家の急な事情への対処法:現実と理想の比較/理想と現実のギャップ

7.フリーコメントより

1.仕事中に家の急な事情が生じた経験「対応に困ったことある」52.8%

2.仕事中に家の急な事情が生じた経験:子どもの有無別比較

3.仕事中に家の急な事情が生じた経験:年代別比較

4.家の急な事情への現実的な対処法「上司や同僚たちに助けてもらう」57.7%

5.家の急な事情への理想的な対処法「上司や同僚たちに助けてもらう」55.4%

6.家の急な事情への対処法:現実と理想の比較/理想と現実のギャップ

7.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

・なんの為に仕事しているのか、です。家族を蔑ろにしてまでするものではないのでは?(60代:派遣社員)

・今の社会でも、急な家の事情が起きても、どうにかして自分の仕事は全うしろと上司に言われる。他に頼れる人はいず、自分だけで解決しなければならない立場の人は困難に陥る(50代:パート/アルバイト)

・家事代行サービスの利用料が、もう少しリーズナブルになると良いなと思います(40代:SOHO/在宅ワーク)

・仕方ないとは思うが、仕事を肩代わりしてもらえるのが当たり前と思わないでほしい(50代:パート/アルバイト)

・仕事によって、自分が帰宅しても後日自分で残った仕事をすれば良い場合と、接客などの頭数が絶対に必要な仕事の場合で、対処の仕方は異なると思います。後日自分が大変になっても、後回しできるような仕事の場合は、少し気が楽だと思います(60代:今は働いていない)

・誰しもに起こりうること、チームで助け合う文化が醸成されて欲しいです(40代:パート/アルバイト)

・家族の緊急入院で職場の方々から助けていただいた経験がある。お客様がいらっしゃる場合、ピンチヒッターはやむを得ない(50代:今は働いていない)

・母が救急車で運ばれた時、上司に相談して、同僚に仕事を割振りしてもらい、とても助かりました(60代:派遣社員)

・夫婦平等ではありますが、メインで働く主人に申し訳なく、私が調整をつける事が多いです(50代:契約社員)

・誰もが(頻度は差がありますが)必ずあることだと思うし、今までの社会でそれがないのが当たり前だったのは主婦達がどうにかしてきたからなので、誰もに起こりうることを前提に会社の仕組みがあるとみんな生きやすいのではと思う(40代:フリー/自営業)

・家の事情に夫は関与しない。結局、妻がどうにかすると思っている(50代:派遣社員)

・仕事は自分でなくて他の人でも替えが効くと思うが、家の事情によっては自分でなければいけない、自分が関わるのがベストなこともあるので後で後悔しないために優先順位を決めて対処したいと思う(60代:今は働いていない)

・子供が3歳くらいまでは熱を出して保育園に迎えに行くために早退したり、病児保育に空きがなくて預けられず休まざるを得なかった。何かを犠牲にしないと対応できない事がもどかしく感じる事がよくあった(40代:パート/アルバイト)

・介護が必要な家族がいた期間、その頃はまだテレワークなどなく、とてもやりくりに苦労し、仕事を辞めざるを得なく、悔しい思いをした経験があります(50代:派遣社員)

・どうにもならない事だけれど申し訳ない気持ちがあるため、日頃からなるべく積極的に業務をこなすようにしています(30代:契約社員)

・勤怠管理の問題があると思うが、そもそも成果報酬型にしてもらえれば楽(50代:正社員)

・勤務先では、正社員かそれ以外かによって急な家の事情の際テレワークができるかどうかが違うので納得が行かない(40代:パート/アルバイト)

・昔と違い、職場で融通がききやすくなったと思います(40代:今は働いていない)

・今まだ経験がなく、幸運でしたが、今後はどう対象するか考えなくてはと思った(50代:派遣社員)

・子どもが熱を出して迎えに行かなければならなくなったり、インフルエンザや学級閉鎖で仕事に行けないことがあった、別日に残業したり土日に勤務することになり調整が大変だったので、リモートで仕事ができると良いと強く感じた(40代:パート/アルバイト)

・何かがあったとして、会社としては営業していかなくてはいけないし、申し出づらい。配慮してもらえなかった場合や、迷惑をかけること、その後の仕事がやりづらくなってしまったらとも考えてしまいます(30代:今は働いていない)

・子供が熱を出したりして、お迎えが発生する事が、少なからずありました。理解がある職場で働いていても、その際に「今後、昇給などに響いてきます」と言われました。私の不手際ではないのにな、と思った経験があります(40代:フリー/自営業)

・子供の事で急な用事でお休みや早退すると嫌な顔をされたりクビになったリした。同僚からのいじめがあった(60代:今は働いていない)

・忘れないのは、息子が幼稚園で体調を壊し園から迎えに来る様にと連絡があったが仕事を離れる事が出来ずもう少し園でお願いと言うと息子に対しお母さんは君が可愛くないのねと言われた(70代:フリー/自営業) 

・子供の発熱など病気が多く、仕事するのに、普段使わない病児保育に預けるだけで、本当に苦労し、仕事場についたら疲弊していて、病気の子供の心配もあり、いつ迎えに呼ばれるか分からない状態で、仕事に集中することができない(30代:今は働いていない)

・急な家の事情は仕方ないことなので会社側が柔軟に対応してくれ、周りの理解があることが理想だと思う(30代:パート/アルバイト)

・シングルの人にはどうしようもできない事が多すぎる(20代:今は働いていない)

・現実的に多かれ少なかれ家の事情を持って働いている人が多い中で、急な家の事情が仕事に影響するのは仕方ない。それを許容してお互い助け合える職場の雰囲気と余力を作る事が大事だと思う(40代:今は働いていない)

・自分のタスクを誰かに肩代わりしてもらうことへの罪悪感があり、居心地が悪くなる(60代:派遣社員)

・今はテレワークも可能になってきてるので良い方向になってきてると思う(50代:パート/アルバイト)

・いつ何が起こるかわからないので、職場の人達とは普段からコミュニケーションをとっておく。仕事の内容をマニュアル化しておくなどの対策をとっておく(60代:今は働いていない)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「あなたは仕事中に、家の急な事情が生じた経験はありますか」と尋ねたところ、経験がある人が8割超。過半数の52.8%が「対応に困ったことがある」と回答しました。お子さんがいる人の方が対応に困ったことがあると答えた比率は高く、年代別で比較すると、年代が低いほど困ったことがあると答えた比率は高くなりました。お子さんがいる人の方が急な事情で仕事に影響が出やすく、年代が低いほどお子さんが小さかったり核家族比率が高い傾向にあることなどが関係しているのかもしれません。

 また「仕事中に家の急な事情が生じた際、あなたにとって現実的な対処法として考えられるものをお教えください」との質問には、「上司や同僚たちに助けてもらう」と回答した人が最も多くなりました。続けて理想的だと思う対処法についても尋ねると、こちらも「上司や同僚たちに助けてもらう」が最も多くなりました。一方、現実的な対処法では2位だった「家族に家の事情への対処を依頼する」は理想的対処法では4位。「勤務時間をずらして対処する」が理想的対処法の2位でした。選択項目別に、理想的対処法の比率から現実的対処法の比率を引いて算出した『理想と現実のギャップ』は、「テレワークに切り替えて対処する」が最も大きくなりました。2位は「仕事の取組み手法を変更して対処する」です。逆にマイナスが最も大きかったのは、現実的対処法として2位に入っていた「家族に家の事情への対処を依頼する」。理想と現実のギャップを踏まえると、できる限り家族に影響を及ぼさないようにしつつ、仕事を柔軟にコントロールしてきちんと対応したいという意思が感じられます。仕事中の家の急な事情は誰にでも起こりうることだけに、仕事も家族も犠牲にしなくてすむ働き方の工夫が求められると考えます。

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員

     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職

     促進検討会」(平成29~30年度)

     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ

     ム検討委員会」(平成29~31年度)

     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       

     議雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、

        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、

        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数

◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、

        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン

        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   

        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

■調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

有効回答者数:745名(※)

調査実施日:2025年5月19日(月)~2025年5月31日(土)まで

調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。

※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/

※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>

『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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会社概要

URL
http://www.bstylegroup.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
電話番号
03-5363-4400
代表者名
三原 邦彦
上場
東証グロース
資本金
1億1907万円
設立
2002年07月