下水道施設を活用したデマンドレスポンスによる容量市場への参加について
~守谷浄化センターのデマンドレスポンスの試行に係るアグリゲーション業務の実施事業者に選定~
なお、東京ガス・守谷市・東部ガスの三者が協力して事前に実施した実証実験では、DR容量の算定とDR対応可能性の検証を行いました。
【本業務の概要】
上下水道施設は、全国に3,000を超える事業所があり、有望な分散型エネルギーリソースでありながら、DRに取り組み始めている施設はまだ少数です。このような中、電力需給逼迫の改善に貢献するために、浄化センターの活用を目指す守谷市の取り組みを東京ガスおよび東部ガスが支援します。
東京ガスは本業務を通じて、地域のライフラインである下水処理の汚水ポンプ等を活用したDRの検討や、季節や降雨の影響を受け易い上下水道施設におけるDR実施条件の整理など、技術的知見の蓄積*5を行い、他施設への水平展開を目指します。
東京ガスグループは、2023-2025年度中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において、「エネルギー安定供給と脱炭素化の両立」「ソリューションの本格展開」を掲げています。
今後も、企業や自治体との協業を通じ、分散型エネルギーリソースの活用可能性を広げ、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
*1:守谷市における「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結(2022年3月30日発表)https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20220330-02.html
*2:消費者が生産設備や自家用発電機などを制御・活用することで、電力需要を変化させて需要と供給のバランスをとること。詳細はこちら。https://eee.tokyo-gas.co.jp/service/tgdr.html
*3:将来にわたる日本全体の供給力(kW)を効率的に確保する市場。発電所の建設が適切なタイミングで行われることで将来の供給力を予め確保すること、供給力の確保による電力取引市場価格の安定化を実現し、電気事業者の安定した事業運営や電気料金の安定化などの消費者メリットをもたらすことを目的に開設。
*4:電力広域的運営推進機関が発動指令時の応動性を事前に確認する目的で、お客さまの発電設備等が、契約容量以上の供給力を提供できることを確認するために行うもの。実需給年度の2年度前の夏季(7~9月)または冬季(12~2月)に行われる。
*5:DR指令に対応する際の運用ノウハウの整理等を想定。
<参考:包括連携協定イメージ図>
<参考:連携事項>
1.カーボンニュートラルに向けた取組に関する事項
2.エネルギーの地産地消に関する事項
3.低炭素エネルギーの市域への普及に関する事項
4.エネルギーデータの活用等によるエネルギー最適化に関する事項
5.地域の防災機能強化等のレジリエンス強化に関する事項
6.地域の目線で新しい価値や営みを創る価値共創に関する事項
7.学校等における環境教育や食育等を通じた啓発活動に関する事項
8.各種取組における専門的人材による支援に関する事項
9.グリーンインフラに関する事項
10.守谷市の魅力等の情報発信に関する事項
11.その他カーボンニュートラルのまちづくり推進及び市民サービスの向上に関する事項
■ソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」について
東京ガスは、「ソリューションの本格展開」に向け、2023年11月30日、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げました。 「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、ご家庭、法人、地域・コミュニティのお客さまが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できます。
IGNITUREの詳細はこちら
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