【オリックス不動産】環境配慮型物流施設「松伏ロジスティクスセンター」 当社初、100%再生可能エネルギー由来の電力供給を開始
オリックスグループ一体で入居テナントへ環境価値を提供
オリックス不動産株式会社(本社:東京都港区、社長:深谷 敏成)は、竣工済みの「松伏ロジスティクスセンター」(以下「松伏LC」、埼玉県北葛飾郡)において、オンサイトPPAを用いた太陽光発電システムの設置工事がこのたび完了し、施設に入居するテナント企業に100%再生可能エネルギー由来の電力供給を、本日より開始しますのでお知らせします。
本取り組みは、松伏LCの屋根に第三者所有モデル(以下「PPAモデル」)※1で1,713kWの太陽光発電システムを設置し、発電した電力を施設内で自家消費します。夜間や天候の影響により電力が不足する場合も、オリックス株式会社より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、施設内で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力で賄います。また、希望する入居テナントに対しては、再生可能エネルギー100%の電力の環境価値を譲渡します。余剰電力は、FITやFIP制度※2を用いて売電します。
本取り組みにより、当施設でCO2排出量を年間約970.8t削減※3することが可能となる見込みです。
当社は、脱炭素化社会の実現に向けて、環境に配慮した物流施設の開発に取り組んでいます。今後の開発施設には、CASBEEの認証取得や全館LED完備などに加えて、100%再生可能エネルギー由来の電力を供給することでテナントニーズに応えつつ、施設の環境負荷軽減に努めてまいります。
※1 第三者が電力需要家の敷地や屋根などを借り受けて太陽光発電システムを設置し、発電した電力を需要家に供給する事業モデル。
※2 Feed-in TariffとFeed-in Premiumの略。再生可能エネルギーの買取制度の種類。
※3 2020年11月~2021年10月の使用実績に基づく。
- 1. 100%再生可能エネルギー由来の電力供給と環境価値の提供
また、希望する入居テナントに対しては、再生可能エネルギー100%の電力の環境価値を譲渡します。
<スキーム図>
- 2. 本取り組みについて
オリックスでは1995年から環境事業に取り組み、太陽光発電システムは国内で約1,000MWの設置実績があります。本取り組みはそのノウハウを生かし物流施設の屋根に太陽光発電システムを設置、加えて電力小売り事業者(新電力)として電力供給も行うことで、施設内で使用するすべての電力を一貫してオリックスグループで供給します。入居テナントなどのニーズに応えるべく、オリックス不動産はグループのシナジーを発揮し、本取り組みを構築しました。
②天候などに左右されない安定した電力供給の実現が可能
オリックスは、国内外で太陽光、風力、地熱などの再生可能エネルギー発電事業を積極的に推進しています。自社発電所は3基(吾妻木質バイオマス発電所、相馬石炭・バイオマス発電所、ひびき灘石炭・バイオマス発電所)を運営しています。そのため、物流施設において太陽光発電で不足する電力は、これらグループ施設で発電した電力の環境価値を紐づけた非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給し、時間帯や天候に左右されず、安定した電力供給を行うことが可能です。
③環境価値を生み出す創エネルギー施設へ
常温物流施設は屋根の面積の大きさに対して、建物内で使用する電力が少ない傾向にあり、本施設では発電量の約半分の余剰売電を見込んでいます。FITやFIP制度を用いて売電することで創エネルギーに寄与します。また、余剰発電分に由来する環境価値を他物件に紐づけることが可能(トラッキング付き非化石証書)であるため、オリックスグループが保有する施設への紐づけを予定しています。
- 3. 今後の本取り組み対象施設について(2022年3月時点)
<着工済みの物流施設一覧>
名称 | エリア | 竣工(予定) |
箕面ロジスティクスセンター | 大阪府箕面市 | 2022年3月末 |
市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター | 千葉県市川市 | 2022年12月末 |
守谷Ⅱロジスティクスセンター | 茨城県常総市 | 2023年1月末 |
鶴ヶ島Ⅱロジスティクスセンター | 埼玉県入間郡 | 2023年2月末 |
加須ロジスティクスセンター | 埼玉県加須市 | 2023年4月末 |
- 4. 松伏ロジスティクスセンターについて
<施設概要>
所在地 | 埼玉県北葛飾郡松伏町大字大川戸608-5 |
延床面積 | 77,372.32㎡(23,405.13坪) |
入居テナント数 | 4社 ※すべて入居済み |
<太陽光発電システム概要>
太陽光パネル設備容量 | 1,712.945kW |
太陽光パネル枚数 | 365W×4,693枚 |
- 5. オリックス不動産の物流施設開発について
オリックスグループの不動産事業部門では、サステナビリティ推進方針を定め、「脱炭素化」「環境配慮」「安全・安心・快適性」「地域共生」の4つを重点テーマとし、各事業で取り組みを進めています。今後も事業活動を通じた社会課題の解決に取り組んでまいります。
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