サンシャイン水族館より嬉しいお知らせ ケープペンギンの赤ちゃんが1羽誕生
生まれたての赤ちゃんの姿と仔育ての様子が間近で観察できる!サンシャイン水族館「草原のペンギン」水槽にて ※鳥インフルエンザの流行により展示を休止する可能性がございます。


サンシャイン水族館(東京・池袋)では、ケープペンギンの雛1羽が10月14日(火) に誕生しました。
今回誕生した雛の両親は「ピンクライム*¹(オス)」と「くるみ(メス)」のペアです。このペアの孵化は今回が初めてとなります。
サンシャイン水族館では産卵後に孵化(ふか)の確率を上げるため、一時的に卵を預かり、孵卵器(ふらんき)で温め、孵化数日前に親元に戻しています。
また、生まれて間もないケープペンギンの雛と仔育ての貴重な様子を見ていただきたいという思いから、「草原のペンギン」水槽にて、孵化直前の卵から展示しております。サンシャイン水族館として1年半ぶりの誕生となるケープペンギンの雛は現在、両親の足元で元気に過ごしています。親が口移しで雛にエサを与えたり、羽繕いしてあげるなどの両親の仔育ての様子も約2mという間近な距離で観察いただけます。耳を澄ましていると、雛が時々ピィピィと鳴く声も聞こえてくるかもしれません。
ペンギンの雛は孵化後も引き続き両親とともに屋外エリア マリンガーデン「草原のペンギン」水槽で展示していきますが、雛がふわふわとした綿羽(めんう)に包まれた状態は生後60日頃(12月中旬)までとなりますので、今しか見ることが出来ない大変貴重な姿をぜひご覧ください。足元で過ごすため両親の合間からひょっこり顔を出す雛の愛くるしい姿が見えるかもしれません。
見えづらいこともありますが、ペンギンの親仔を観察する際は、温かく見守っていただきますよう、ご協力よろしくお願いいたします。
なお、無事に育った際には、ケープペンギンの雛の名前は、飼育スタッフが考えた愛称候補の中から、来館したお客様の投票で決定する予定です。サンシャイン水族館では今後も飼育技術を駆使し、生き物の繁殖や種の保存にも努め、展示を通してお客様に「ココロ動かす、発見」と感動を提供してまいります。
*¹:個体識別のため、ペンギンの翼の付け根にカラーリングを付け、このリングの色をペンギンの名前として使っています。
▼本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます
https://prtimes.jp/a/?f=d20364-1048-532e9139f5e4b2fee9d815c04f7e4c77.pdf

■ケープペンギンの親仔のデータ
雛
2025年10月14日(火)孵化
性別:不明※ 体重:68g(生後2日目時点)
※ペンギンの性別は外見から判断することが難しく確実な雌雄の確定は、成長後のDNA鑑定が必要
母親 くるみ
年齢:7歳(2022年6月3日にブリーディングローンにて横浜・八景島シーパラダイスより来館)
※ブリーディングローンは後段をご参照ください
産卵:初めての産卵
父親 ピンクライム
年齢:15歳(2010年3月1日にサンシャイン水族館で誕生)
サンシャイン水族館のペンギンの繁殖
サンシャイン水族館で飼育しているケープペンギンは、毎年10月から春先にかけて繁殖の時期を迎えます。
2025年9月5日(金)に「くるみ」の産卵を確認、産卵から37日目の10月11日(土)に卵の殻を内側からくちばしでつつく、嘴打ち(はしうち)が確認され、10月14日(火)に無事に孵化しました。
今後、ペンギンの雛は、自力でエサを食べる練習や水の中で泳ぐ練習を重ね、他のペンギンたちと「草原のペンギン」水槽の仲間として引き続き展示していく予定です。

<擬卵(ぎらん)についてのマジメな話・・・>
ケープペンギンは基本的に40日前後の期間、卵を温め続けます。しかし、産卵してすぐに卵がなくなってしまうと、次の卵を産むために身体が準備を行い、本来よりも短いスパンで次の産卵が始まることがあります。これが常に起きるというのはペンギンにとっても自然なことではなく、負担にもなります。この負担を少しでも軽減するために使用しているのが擬卵(ぎらん)です。
ペンギンに擬卵を渡すのには、状況によってパターンがいくつかあります。
・成長確認/抱卵練習のため
産卵してから10日前後で、一旦卵を回収し、成長しているか記録を取りながら調べます。成長が確認された卵を親鳥が放棄してしまうことや、本物の卵が破損するのを防ぐために、孵卵器で温めながら育てる場合があります。その間、卵を抱いていない状態というのは親鳥にとって自然ではないため、代わりに擬卵を渡します。孵化までの間も親が「卵を抱く」という本来の行動を継続し、仔育てへの意欲を保ちます。
・卵の成長が確認されなかった場合
孵化することはないため卵を回収して、代わりに擬卵を渡し、40日程経過したら回収します。
・遺伝的な多様性を保つために繁殖の調整をおこなう必要がある場合/過密飼育を避けるため
水族館で繁殖計画を立てる場合、近親交配を避けるために積極的に繁殖を行わないことがあります。また、卵をすべて孵化させた場合、収容能力を超えて過密飼育となり、かえって生物を苦しめることに繋がる恐れもあります。そのような場合も卵を回収し、擬卵を渡しています。


ブリーディングローンとは・・・
希少な動物を絶やさず増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を無償で貸し借りする制度。協力して種の保存を実行する繁殖を目的とした動物貸与のこと。
全国の動物園や水族館では種の保存のため日々努力をしていますが、それぞれの園館だけで増やしていくことはとても難しく、血統的にも偏りが生まれます。そこで、ブリーディングローンによって希少動物の繁殖の機会を増やす取り組みを、全国の動物園・水族館間で実施しています。このような活動は、希少な動物は個人や動物園・水族館の持ち物ではなく、世界共通の財産であるという考えに基づいており、JAZA(日本動物園水族館協会)の種保存事業にも位置付けられ推進されています。実際にブリーディングローンの実施により、希少動物のペア飼育や群れ飼育が進み、繁殖に成功している事例が増えてきています。
関連ニュースレター:https://co.sunshinecity.co.jp/archives/007/202306/2a572ff05ce42f194fbdd4100f6b55e2.pdf
ケープペンギンとは…
ケープペンギンは、アフリカ大陸に生息する唯一のペンギンです。体長約60cm、体重3~4kgほどで、ペンギンの仲間の中では中型種類に分類される大きさ。主食はイワシなどの小魚で、水中でエサを取り、岩場の隙間や藪の根元に作った巣の中で卵を温めます。
詳細はこちら(https://sunshinecity.jp/aquarium/animals/penguin.html)

▼本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます
https://prtimes.jp/a/?f=d20364-1048-532e9139f5e4b2fee9d815c04f7e4c77.pdf
※画像はイメージです。※状況により、内容・スケジュールが変更になる場合がございます。
■サンシャイン水族館(通常営業) 概要■
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:10:00~18:00 ※最終入場は終了30分前 ※季節・曜日で変動
入場料:大人(高校生以上)2,600円~、こども(小・中学生)1,300円、幼児(4才以上)800円
※時期や特別営業時等により変動します
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp/aquarium/
※土・日・祝日及び特定日は、日時指定チケットの購入または日付指定WEB整理券の取得をおすすめします。詳しくは、水族館 ウェブサイトをご確認ください。
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