03月11日(火) AndTech「次世代の発光材料の開発に向けた量子ドットの基礎と最新技術動向および各種応用展開」WEBオンライン Zoomセミナー講座を開講予定
慶應義塾大学 磯部 徹彦 氏、大阪大学 上松 太郎 氏、熊本大学 木田 徹也 氏にご講演をいただきます。
株式会社AndTech(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:陶山 正夫、以下 AndTech)は、R&D開発支援向けZoom講座の一環として、昨今高まりを見せる量子ドットでの課題解決ニーズに応えるべく、第一人者の講師からなる「量子ドット 」講座を開講いたします。
蛍光体の常識を覆した量子ドット(QDs)蛍光体の基礎(ホットインジェクション法による合成・コア/シェル構造による効果・量子サイズ効果・励起子ボーア半径・有効質量近似法など)とQDsの課題を解説!
本講座は、2025年03月11日開講を予定いたします。
詳細:https://andtech.co.jp/seminars/1efd3257-b972-6f4c-a7a6-064fb9a95405
Live配信・WEBセミナー講習会 概要
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テーマ:次世代の発光材料の開発に向けた量子ドットの基礎と最新技術動向および各種応用展開
~量子ドットプレート・シート、多元系カドミウムフリー量子ドット、ペロブスカイト型金属ハロゲン化物量子ドットの発光ON/OFF制御~
開催日時:2025年03月11日(火) 13:00-17:05
参 加 費:49,500円(税込) ※ 電子にて資料配布予定
U R L :https://andtech.co.jp/seminars/1efd3257-b972-6f4c-a7a6-064fb9a95405
WEB配信形式:Zoom(お申し込み後、URLを送付)
セミナー講習会内容構成
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ープログラム・講師ー
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第1部 量子ドット(QDs)蛍光体の基礎、QDsプレート・QDsシートの開発およびペロブスカイトQDs・カーボンQDsへの展開
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講師 慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 磯部 徹彦 氏
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第2部 多元系カドミウムフリー量子ドットの開発
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講師 大阪大学 大学院工学研究科 附属フューチャーイノベーションセンター 応用化学専攻 / 准教授 上松 太郎 氏
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第3部 ペロブスカイト型金属ハロゲン化物量子ドットの発光ON/OFFの制御とバイオイメージング、ディスプレー材料への応用
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講師 熊本大学 大学院自然科学研究科 熊本大学大学院自然科学研究科(工学系)物質生命化学 / 教授 木田 徹也 氏
本セミナーで学べる知識や解決できる技術課題
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・量子ドット蛍光体の基礎と課題
・量子ドット蛍光体の安定性の改善策
・量子ドットのプレート・シートの作製と応用
・ペロブスカイト量子ドット蛍光体の基礎
・カーボン量子ドット蛍光体の基礎と応用
・量子ドットがどのように発見され、今日まで発展したか
・脱カドミウムに向けた取り組み
・多元系量子ドットの特性
・ペロブスカイト型コロイド量子ドットの合成方法
・ペロブスカイト量子ドットの表面修飾方法
・形状・サイズ制御技術
・ペロブスカイト量子ドットの光物性解析技術
本セミナーの受講形式
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WEB会議ツール「Zoom」を使ったライブLive配信セミナーとなります。
詳細は、お申し込み後お伝えいたします。
株式会社AndTechについて
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化学、素材、エレクトロニクス、自動車、エネルギー、医療機器、食品包装、建材など、
幅広い分野のR&Dを担うクライアントのために情報を提供する研究開発支援サービスを提供しております。
弊社は一流の講師陣をそろえ、「技術講習会・セミナー」に始まり「講師派遣」「出版」「コンサルタント派遣」
「市場動向調査」「ビジネスマッチング」「事業開発コンサル」といった様々なサービスを提供しております。
クライアントの声に耳を傾け、希望する新規事業領域・市場に進出するために効果的な支援を提供しております。
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本件に関するお問い合わせ
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株式会社AndTech 広報PR担当 青木
メールアドレス:pr●andtech.co.jp(●を@に変更しご連絡ください)
下記プログラム全項目(詳細が気になる方は是非ご覧ください)
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第1部 量子ドット(QDs)蛍光体の基礎、QDsプレート・QDsシートの開発およびペロブスカイトQDs・カーボンQDsへの展開
【講演主旨】
本講座では、蛍光体の常識を覆した量子ドット(QDs)蛍光体の基礎(ホットインジェクション法による合成・コア/シェル構造による効果・量子サイズ効果・励起子ボーア半径・有効質量近似法など)とQDsの課題を解説します。さらに、QDsの安定性の改善策としてシリカコートQDs分散液、QDsプレートおよびQDsシートの開発について説明します。最後に、CsPbX3 (X=Cl, Br, I) ペロブスカイトQDsおよびカーボンQDsについて紹介します。
【プログラム】
1. 量子ドット(QDs)蛍光体の基礎
1.1 蛍光体の常識を覆した量子ドット
1.2 ホットインジェクション法
1.3 コア/シェル構造による効果
1.4 量子サイズ効果
1.5 励起子ボーア半径
1.6 有効質量近似法
1.7 CdSe/ZnS QDsの蛍光スペクトル
1.8 色変換による量子ドットディスプレイ
1.9 QDsの課題
2. QDsへのコーティングおよびマトリクスへのQDsの分散
2.1 シリカコートQDs分散液
2.2 QDsシリカプレート
2.3 UV硬化インクおよびQDsプレート
2.4 QDsシート
3. CsPbX3 (X=Cl, Br, I) ペロブスカイトQDs蛍光体
3.1 CsPbX3 (X=Cl, Br, I) QDs
3.2 バンド構造とバンドギャップ
3.3 ホットインジェクション法とイオン交換法
3.4 CsPb(Br1-xIx)3 QDsの特性
3.5 表面リガンドの役割
3.6 QDs分散液の蛍光特性の向上
3.7 QDs分散液の安定性(耐熱性)の向上
3.8 QDs分散液での光劣化
3.9 耐光性改善の方策
4. カーボンQDs蛍光体
【質疑応答】
【講演のポイント】
講演者の実体験に基づき、その研究成果を中心に説明を行いますので、聴講者の方にも実感いただける講習となると思います。スライドには、講演者が発表した論文やその他の参考文献を明記していますので、詳しい内容を知りたい場合は、その論文を参照できます。
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第2部 多元系カドミウムフリー量子ドットの開発
【講演主旨】
物質のサイズを数ナノメートルまで縮小すると、バルクと異なる電子物性が現れる。EkimovやBrusが化学合成した半導体ナノコロイドに光物性の変化が見いだしたのは1980年代であったが、その当時は理論研究の対象に留まっていた。1993年のBawendiらによる画期的な合成法の開発により、新たなカテゴリーの蛍光材料としての利用が始まった。その後、蛍光物質としての利用が拡大し、カドミウム化合物が開発の中心であった量子ドットに脱カドミウム化の流れを引き起こした。リン化インジウムなどの代替材料が開発され、その利用が拡大しつつある。
本講演では、3以上の元素からなる低毒性量子ドットの開発と発光特性改善に関して、歴史や周辺の開発動向を含めて説明を行う。
【プログラム】
1. 量子ドットの基礎
2. 合成の歴史
3. カドミウムフリー量子ドットの開発
4. 高効率な多元ナノ粒子の合成法
5. 発光材料およびデバイスへの展開
【質疑応答】
【講演のポイント】
11、13、16族元素で構成される多元系量子ドットは、発光スペクトル半値幅の広さに課題を抱えていたが、硫化ガリウムによる表面コーティングによって黄色の狭スペクトル幅発光に成功した。また、目的組成の多元材料の選択的合成に成功し、生成収率向上と多色発光を実現した。
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第3部 ペロブスカイト型金属ハロゲン化物量子ドットの発光ON/OFFの制御とバイオイメージング、ディスプレー材料への応用
【講演主旨】
CsPbX3 (X = Cl, Br, I) の組成で表されるペロブスカイト量子ドット(PQDs: perovskite quantum dots)は極めて強い蛍光発光と波長可変という特徴を持つ優れた光材料であり、ディスプレイや照明といった応用の高効率化が期待される。さらに、量子ドットの蛍光発光を「暗い」OFF状態と「明るい」ON状態の間で外部刺激によって変調できれば、スマート蛍光材料(光・温度センサー)、光メモリー、超解像イメージング、生体プローブといった応用も可能になる。
本講演においては、 PQDsを用いた蛍光ON/OFFスイッチング技術の開発と、PQDsの合成、耐久性向上化、発光メカニズム解析技術を紹介し、新しい量子ドットの応用について概説する。
【プログラム】
1. ペロブスカイト量子ドット(PQDs)について
1.1 PQDsの特徴
1.2 PQDsの合成手法
1.3 PQDsの応用事例
2. PQDsの表面修飾による耐久性向上
2.1 無機材料被覆
2.2 有機材料被覆
2.3 組成および形状制御
3. PQDsの発光ON/OFF制御
3.1 原理と応用
3.2 電子移動に基づく発光制御 -ポリオキソ酸との複合化-
3.3 エネルギー移動に基づく発光制御 -フォトクロミック分子との複合化-
4. PQDsの発光制御メカニズム解析
4.1 過渡吸収分光法による解析
4.2 単一分子分光法による解析
【質疑応答】
【講演のポイント】
ペロブスカイト量子ドットは太陽電池やディスプレイ用材料として大きく期待されている。量子収率100%に近い蛍光を外部刺激によって制御できれば、バイオイメージングやセキュリティインクなどの応用が可能になる。主に講演者の上記技術に関する研究成果を基に説明を行い、実際に材料を合成・評価する際に参考にできるようにするため、実験手法の詳細について具体的に解説する。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
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