『専業主婦・主夫』になったとしたらどのように感じそう?「自由なお金少ない 」58.1%

「世間から取り残されたよう」48.8%、家庭への専念期間は「家族との憩いの時間」55.7% ~しゅふJOB総研~

ビースタイルグループ

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『専業主婦・主夫』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:625件)

■調査結果概要

1.専業主婦・主夫だった経験「ある」79.2%

2.専業主婦・主夫になった場合の気持ち「自由に使えるお金が少ない」58.1%

3.専業主婦・主夫になった場合の気持ち:経験の有無別比較/年代別比較

4.家庭に専念する期間に対する印象「家族との憩いの期間」55.7%

5.家庭に専念する期間に対する印象:経験の有無別比較/年代別比較

6.フリーコメントより

1.専業主婦・主夫だった経験「ある」79.2%

2.専業主婦・主夫になった場合の気持ち「自由に使えるお金が少ない」58.1%

3.専業主婦・主夫になった場合の気持ち:経験の有無別比較/年代別比較

4.家庭に専念する期間に対する印象「家族との憩いの期間」55.7%

5.家庭に専念する期間に対する印象:経験の有無別比較/年代別比較

6.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

・家庭もひとつのキャリアだと考える(40代:フリー/自営業)

・毎日子育て、家事に専念できて、専業主婦にならなければ決して経験出来ない事を経験できて良かった(50代:パート/アルバイト)

・職種によると思うが、私の場合はおそらくいったん辞めたら、もう別な仕事しか無理だったと思う。なので、その道を選ばず、今に至ります(50代:その他の働き方)

・心の余裕ができて良いと思うが自分で自由に使えるお金がないのでそれとはまた違ったストレスがうまれそう(40代:派遣社員)

・社会から取り残された孤独感が強い(40代:パート/アルバイト)

・大切な育児の時間を楽しむ。余裕があれば、キャリアアップの勉強も出来る(40代:契約社員)

・育児によって危機管理能力やマルチタスクの能力は上がったと思うが、子育て=キャリアかと言われると違うと思う。収入を断つことは女性にとってリスクではあるので、娘にはなるべく離職しないよう伝える(30代:パート/アルバイト)

・経済的余裕があれば仕事したくないです(50代:パート/アルバイト)

・子供が小さかった頃は子育てに追われていたが、ある程度大きくなると手が離れるので時間が余る(30代:今は働いていない)

・自分のライフプランを見直すいい機会になると思います(40代:派遣社員)

・子どもの体調不良や行事、障害児への対応もできるが、社会復帰が難しく後ろめたい気持ちになる。肩身が狭く自信がなくなる。また、配偶者の収入だけで暮らすので金銭的に厳しい(40代:今は働いていない)

・「世間から取り残されてる。自分には何にもない(お金もキャリアも)」という気持ちと、「家族の絆は母が家庭にいたからこそある」のせめぎ合いでたまに「どっちがよかったんだろう」と思うけれど、結局後者が勝つ。子供の性格が母親が家にいないとダメだったので、我が家の場合は家庭に専念させてもらえてよかったと思ってる(50代:今は働いていない)

・働きたくても子どもが病気がちであったり、預けていられない期間はどうしようもない。子どもの体が優先であって、働くことは後回しになる。ただ、今は在宅勤務もできるようになっているので、そういう働きたいけど難しい状況の人のニーズを掘り起こしてマッチングさせるといいと思う(50代:その他の働き方)

・専業主婦・主夫をひとりが担うと孤独感が募る。キャリアとして残らないうえに誰からも評価をされず、あって当たり前・やって当たり前となりがち(40代:今は働いていない)

・家庭環境 夫婦関係 周りの環境などは、人それぞれなので、個々に自由に選択していいと思います(50代:今は働いていない)

・専業主婦だから全てやって当たり前だと思われ、お金がなくてもやり繰りして当たり前と思われ、疲れる(50代:パート/アルバイト)

・育児等に専念できる時間の確保があることでゆとりが生まれる(70代:パート/アルバイト)

・能動的に家庭に専念するのは構わないが、大概において家庭に専念せざるを得ない状況が人生には幾度となく発生するものがある(50代:今は働いていない)

・こちらが家庭に専念していることを理由に、パートナーが家庭に関わらなくなることがストレス。自分ごととして考えなくなり、結果、出来ていたはずの家事スキルが落ち、諍いのもとになる(40代:パート/アルバイト)

・世の中にはどうしても夫側が大変な仕事がある。収入も高いと想定されるので専業主婦という選択肢があっても良いと思う。家事育児半分なども主流になりつつあるが、家庭は妻、仕事は夫という家庭も一定数存在するので専業は悪いこと、などいう風潮があるとすればそれは良くないし、逆にうまくいっている家庭が多い(50代:パート/アルバイト)

・仕事をしていない事(生産性がない)で、夫からみくびられ、対等な関係でなくなった。仕事をしていない期間ができた事で、経済的自立を妨げる(40代:契約社員)

・現在のシステムだとキャリアの終わりを意味すると思います(50代:パート/アルバイト)

・出産時に仕事から離れて、子が幼稚園に入るまで無職だったが自分には向いていなかった。働くことで気が紛れると感じる(40代:派遣社員)

・子供が小学生になるタイミングで仕事を辞めましたが、おかけで、地元の知り合いが増えて、とても楽しいので、そういう時期があって良かったと思っている。ただ、暇すぎたので、この時間をお金に変えないのはもったいないと思い、パートを始めました(40代:パート/アルバイト)

・転勤族の妻です。面接で「地元の出身ではないんですね」「ご両親など頼ることができる人はいますか」といったことを聞かれる為、キャリアを重ねたい・仕事をしたくてもできずに家庭に専念するしかなく、人生に虚しさを感じている(40代:今は働いていない)

・今どき、家の仕事がそれほどあると思えないので、生活がつまらなくなる気がする。家族のためになっていると実感できれば、また違うのかもしれないが(60代:フリー/自営業)

・子供の成長を見守れる時間が持てたことはよかったですが、仕事をしていない、収入がない事に対して後めたさがある事、世間から取り残されている感覚や不安があった事は事実です(50代:派遣社員)

・再就職をしたくても、企業側はブランクと捉えて採用しにくくなる。テクノロジーも目まぐるしく進化していくため数年のブランクでもかなり痛いと感じる企業がほとんど(30代:契約社員)

・出来れば専業主婦が理想なので全然苦では無い(40代:パート/アルバイト)

・外で仕事したいので専業主婦にはなりたくない パートナーに専業主婦を求められるとウンザリする(50代:派遣社員)

・出産前はしばらくは家庭に専念したいと考えていたが、ワンオペ子育ては思っていたよりストレスで不向きであった。今は一刻も早く仕事を見つけて子供を長く預けて働きたい。産前後でこうも気持ちが変わるとは思わなかった(30代:今は働いていない)

・貯金がどんどん減っていくことへの不安や、ブランクの間に仕事で使うアプリがバージョンアップしていくなど現役との差が開くことへの不安が半端ない(50代:パート/アルバイト)

・社会の中で、自分が個人であることが、なくなる。夫の名前や、子どもの名前を書くこと、呼ばれることはあっても、自身の名前を社会で使うことがなくなる(40代:派遣社員)

・家族を支えるために毎日かなりハードなマルチタスクをこなしているが、社会からは評価されず虚しく感じる(40代:今は働いていない)

・専業主婦期間は、家族のための時間であるという気持ちと、家族と他の共働き家庭のための犠牲になってるという気持ちもあります。自宅にいるために、学校の役員などを引き受ける機会も多かったり、家にいるので、介護などの役目も回ってきやすいと感じます(50代:今は働いていない)

・個人的には選べるのならば家庭に専念はしたくなかったが、子供が母親がいないと辛い思いをしている様子を見て、ある程度の自己犠牲は承知で育児専念の選択肢を取った(50代:派遣社員)

・ブランクが長ければ長いほど、仕事につきにくくなるのが辛かった。近くに親がいなくて頼れないと仕事に復帰するのも制限があり、家庭に専念しているあいだ、収入もなく、社会からも隔離されていると感じたので、女性も働き続けながら育児できるほうがいいと思う(40代:今は働いていない)

・仕事が合わない人もいるので、そういう人は家庭に専念した方がいいと思います。女性だけでなく、男性も専業主夫であっていいはずですが、男性が女性と同じようにすると白い目で見る社会はどうかと思います(40代:SOHO/在宅ワーク)

・主婦業や育児はそれに専念しようと思えば1日24時間では足りないくらい煩雑で奥が深いです。専業主婦&主夫の人はすごいことをしているのだと自信が持てる社会の雰囲気が欲しいです(40代:パート/アルバイト)

・私自身は子育て専念期間ができて幸せだったが、社会人生活トータルとしての目線で見ると、その間スキルアップにつながる事ができたのではないかと思う(60代:正社員)

・仕事から離れて家庭に専念した時間が長いと再度会社で働き始めるのが難しい世の中だけど、それって割と有能な人材を逃してますよねー、と思う(40代:派遣社員)

・家事、子育てに専念できるのは有り難いが専業主婦が世間では認められていないように感じる。専業主婦やパート勤務も胸を張って生きていける社会になってほしい。フルタイム、正社員が素晴らしいという考えは辛い(40代:パート/アルバイト)

・普段疎かになっている、家事料理などに時間をかける事ができると思う(40代:パート/アルバイト)

・経済的に余裕があり3食昼寝付きの生活が私の夢(50代:フリー/自営業)

・10年のブランクから仕事復帰した際は、やはり主婦の感覚となってしまい、大変でした(40代:派遣社員)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

年々減少傾向にある専業主婦世帯。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に専業主婦・主夫だった経験を尋ねたところ、79.2%が「ある」と答えました。続けて「あなたが専業主婦・主夫になった場合の気持ちとして、当てはまると思うものをお教えください」と質問すると「自分が自由に使えるお金が少ない」が最も多く58.1%、さらに「世間から取り残されたような気持ちになる」「仕事に復帰できるのか不安になる」「仕事していないことに後ろめたさのようなものを感じる」とネガティブな内容が上位4つを占めました。専業主婦・主夫経験の有無で比較すると、上位4つは総じて経験者の方が高いものの、「家庭を支えていることに誇りを感じる」「自由な時間があって嬉しい」といったポジティブな内容でも経験者の方が高いケースが見られました。また年代別で比較すると上位4つは総じて年代が低いほど比率が高く、「後ろめたさのようなものを感じる」では30代以下と60代以上で3倍近い差がありました。専業主婦・主夫であることへの捉え方は年代が低いほどシビアな傾向があるようです。

 「職業キャリアを考えた時、仕事から離れて家庭に専念する期間に対する印象として当てはまるものをお教えください」との質問に対しては、「家族との時間を楽しむために与えられた憩いの期間」55.7%、「仕事や人生を見つめ直すなどのキャリアブレイク期間」41.8%とポジティブに受け止める答えが上位2つを占めました。キャリアブレイクと見なす比率は年代が低いほど低くなり、「仕事に活かすことができないブランク期間」と見なす比率は年代が低い方が高い傾向が見られます。やはり、低い年代の方が家庭に専念することをシビアに捉えているようです。フリーコメントには、専業主婦・主夫に対する様々な思いが寄せられました。家オペレーションは生活に欠かせない重要な役割です。専業主婦・主夫業も外に出て仕事することも、どちらも社会にとって大切であることを改めて認識する必要があると考えます。

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員

     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職

     促進検討会」(平成29~30年度)

     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ

     ム検討委員会」(平成29~31年度)

     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       

     議雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、

        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、

        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数

◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、

        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン

        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   

        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

■調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

有効回答者数:625名(※)

調査実施日:2025年7月19日(土)~2025年8月1日(金)まで

調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。

※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/

※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>

『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
http://www.bstylegroup.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
電話番号
03-5363-4400
代表者名
三原 邦彦
上場
東証グロース
資本金
1億1907万円
設立
2002年07月