内定者に「オヤカク」する企業に、親はどんな印象を持つ?/良い悪い言えない 52.5%
「良い印象」16.0%、「悪い印象」31.5%/認知度「言葉も意味も知っていた」8.1% ~しゅふJOB総研調査~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『オヤカク』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:713件)
■調査結果概要
1.オヤカクという言葉について「言葉も意味も知っていた」8.1%
2.親だった場合、オヤカクする採用企業への印象「良い」16.0%、「悪い」31.5%
3.オヤカクする採用企業に対する印象:子どもいる・いない別比較
4.フリーコメントより
1.オヤカクという言葉について「言葉も意味も知っていた」8.1%

2.親だった場合、オヤカクする採用企業への印象「良い」16.0%、「悪い」31.5%

3.オヤカクする採用企業に対する印象:子どもいる・いない別比較

4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<オヤカクの印象について「良い」または「どちらかと言えば良い」と答えた人の理由>
・どのような会社なのか親が知っておくことも大切だと思うからです(40代:その他の働き方)
・家族である親の存在を意識しているし、親の考えも一目置いてくれるようで信頼できる(50代:パート/アルバイト)
・ブラック企業かどうか、親も調べたりすることができそう(50代:今は働いていない)
・本人だけでは色々難しい社会制度が多くて、学校でも説明されていなく、親が助言出来ればすれば良いと思う(50代:派遣社員)
・キチンとした会社なのかな…という印象を受ける(40代:パート/アルバイト)
・私はちょうど今、新卒学生の親なので、内定が決まった会社からそのような連絡があると、信用出来る会社だなと思うから(40代:今は働いていない)
・親にも入社承諾の確認をとる、ということは不当な解雇はできないと感じるため(50代:派遣社員)
・なんとなく親離れ子離れできてないイメージではあるが、当たり前になってくるのであれば、信頼関係的に良いと思う(60代:今は働いていない)
・子供が学生気分から抜けて、社会の責任を身を持って感じられるよう、親として最後のサポートができる(50代:パート/アルバイト)
・子供に任せたい気持ちが大きいが、親への配慮がある会社と思うとすごく安心できる(30代:派遣社員)
<オヤカクの印象について「悪い」または「どちらかと言えば悪い」と答えた人の理由>
・何故そんなことするのかわからない。働くのは本人(40代:パート/アルバイト)
・就職する時点で、社会的にも経済的にも自立する予定の大人。親が口出しする問題ではないし、親のほうも子離れしてなさすぎる(50代:派遣社員)
・社会人になるというのは自立するということでもあり、意思や責任も本人が負うべきもので、企業側が保護者という立ち位置でもない親と接触するというのは違和感があるため(30代:派遣社員)
・何かあれば親にも責任を追及されそう(40代:パート/アルバイト)
・本人の選択である しかし明らかブラックな就職先なら 初めて社会に出る子供の就職先に意見するのも分かる(50代:今は働いていない)
・新卒学生を大人として扱っていない印象を受けるから(40代:その他の働き方)
・本人のことを信用していないように感じる。親も巻き込むことで辞退などさせにくくしてる感じがする(30代:パート/アルバイト)
・18歳で成人である以上本人の責任を明確にして本人の意思、責任のもとで完結するのが良いと思う(50代:パート/アルバイト)
・保護者との関係が良い学生ばかりとは限らない。あくまでも企業と雇用契約を結ぶのは本人であるため、家族というプライベートな部分にまで踏み込むのはおかしいと思う(30代:その他の働き方)
・子供の就職に親が関わる必要はない(60代:パート/アルバイト)
<オヤカクに「良い悪いどちらとも言えない」と答えた人の理由>
・特によい印象も悪い印象もない。身元保証書的な感じなのかと捉えたが、毒親のもとで育った子達には辛そうに思えた(40代:パート/アルバイト)
・確認をとってくれるのは安心するかもしれませんが、過保護すぎるとも思います(50代:派遣社員)
・一生をその企業や仕事にと考えているならともかく、今は離職率も高いためそこまでする必要があるのか疑問(40代:パート/アルバイト)
・もう大人な子に、親の確認はいらないと思う。しかし、ブラック企業もあるし、親も会社を知るコトも重要かなと思う気持ちもある(50代:パート/アルバイト)
・初めて聞いた時はびっくりしたが、今の20代くらいの世代の離職率、転職率の高さを考えると、企業側の気持ちもわかる気がする(40代:今は働いていない)
・何を目的としてやってるのかわからないから(40代:パート/アルバイト)
・オヤカクしたところで途中で辞めたり辞退は無くせないし…あまり、重く受け止めていません。あって無いような事だと思います(60代:パート/アルバイト)
・親に了承はいらないと思うが、会社内がオープンであることはいいと思う(40代:今は働いていない)
・問題のある親もいるので、本人が就職を希望しても親が勝手に辞退の連絡をする可能性がある。オヤカクを希望するか本人に決定権が必要だと思う(20代:パート/アルバイト)
・どの企業から内定をもらったか分かるのは子供と別居している親からしてみたら安心するかもしれないが、子供も自立する年頃なので、どちらが良いとは言えない(50代:パート/アルバイト)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
採用企業が内定者だけでなく、親にも入社承諾の確認をとることを指すオヤカク(親確)。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にオヤカクという言葉を知っていたか尋ねたところ、「言葉も意味も知っていた」と答えた人が8.1%だったのに対し「言葉も意味も知らなかった」は88.6%におよびました。2017年に同調査を行った際(※)も8割近くが「言葉も意味も知らなかった」と回答しており、一時オヤカクという言葉が良く聞かれることもあったものの、広く浸透したというよりは知る人ぞ知る言葉として定着してきているようです。
「もしあなたが就職活動中の新卒学生の親だった場合、オヤカクする採用企業に対してどんな印象を持ちますか」との質問には、「良い印象」と答えた人が16.0%だったのに対し、「悪い印象」と答えた人は31.5%とほぼ2倍になりました。ただ、「良い悪いどちらとも言えない」が52.5%と過半数になっていて、悪い印象を抱く人は多いものの、見解は割れている様子が伺えます。また、お子さんがいる人といない人とで比較すると、お子さんがいる人の方が良い印象を抱く人が多く、悪い印象を抱く人は少なくなりました。実際に親の立場になると、お子さんの就職を心配する気持ちの方がより強く感じられるようになるのかもしれません。フリーコメントには、良い印象、悪い印象それぞれの理由が寄せられました。ブラック企業の存在が問題視される中でオヤカクに肯定的な意見もあれば、内定者を大人として扱っていないといった否定的な意見も見られます。「不当な解雇はできない」「辞退などさせにくくしてる」など採用企業の意図に対する見方が大きく割れているのを見ると、オヤカクを行うこと自体の是非というよりは、採用企業がオヤカクを行う理由が問われているのではないかと考えます。
※2017年調査:https://www.bstylegroup.co.jp/news/11587/
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:713名(※)
調査実施日:2025年9月18日(木)~2025年9月30日(火)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分 で概ね平等に担当」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください(ビースタイルホールディングス 広報 pr@b-style.net)
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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