TISとインテック、企業のデータ連携を支援する「APIプラットフォーム構築サービス」を提供開始

セキュリティ、API管理機能を標準装備し、早期にAPI公開を実現

TISインテックグループ

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下、TIS)と株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡 隆之、以下、インテック)は、企業のデータ連携を支援するAPIプラットフォームを共同開発し、その構築サービスを開始することを発表します。
TISとインテックが共同開発したAPIプラットフォームは、企業が持つシステムやデータを社内外へ連携するAPIを公開するための基盤です。API公開時に共通で必要となる業界標準のAPIセキュリティ「OpenID Connect」、および多数あるAPIの公開設定を統合して扱える管理機能を標準で備えているため、API開発と公開にかかるコストと期間を大幅に削減できます。APIの管理には株式会社ブリスコラ(以下、ブリスコラ)が開発・提供するフルライフサイクルAPI管理製品の「BAMs Series」を採用しており、これまでの導入実績に基づく安定した動作と大量アクセス処理を両立しています。
TISとインテックは、お客様の要件にあったAPIプラットフォームを構築することで、安全なデータ流通を実現します。

 企業は本プラットフォームを導入することで、API開発の際に必要なID認証などのセキュリティ機能はプラットフォームの基本機能として提供されるため、業界標準のセキュリティ(OpenID Connect)に準拠したセキュアなAPIとして公開することができます。

本プラットフォームは、製造、金融、流通などの業界をはじめ、システム間の連携や分野横断データの活用により競争力の強化を図りたい企業、企業間データ連携によって受発注業務やリアルタイム在庫引き当てなどAPI連携で業務DXを加速したい企業に向けて提供していきます。社内におけるAPIの活用やグループ企業間の連携、他社に向けたAPI提供などにおいて、早期かつ安全に自社APIを公開することで他企業やシステムを連携した新たなビジネス創出を支援します。

■APIプラットフォーム構築サービス<イメージ>

■背景
多くの企業では、新規事業の創出や社内業務の効率化を目的としたデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、企業競争力を高める動きが加速しています。この実現のためには、AI、ビッグデータ、IoT、RPA、M2Mなどのデジタル技術を、システムやデータを横断して適用することが鍵となります。企業内には様々なシステムやデータが分散しており、共通のアクセス手段としてAPIによるデータ、システム連携のニーズが高まっています。
TISは、EUのインダストリー4.0政策で広く採用されているFIWAREのゴールドメンバーとして参画しており、それを採用することで都市間/サービス間で連携しやすいデータ基盤の開発に取り組んできました。
インテックは、数多くのお客様にID認証サービスを展開しており、その知見を活かした新しい認証サービスの開発に取り組んできました。
これらの取り組みをもとにTISとインテックは企業におけるAPIの有効活用を促進するため、APIプラットフォームの開発を共同で行いました。

■APIプラットフォーム構築サービスの概要
本プラットフォームは、企業のシステムやデータを社内外へセキュアにAPI公開するための基盤です。システム間のデータ仲介にはEUのインダストリー4.0政策でも広く採用されているFIWAREを利用し、オープンで透明性の高いシステムを実現しています。また、プラットフォームはコンテナをベースとしたマイクロサービスアーキテクチャを採用しているため、スモールスタートかつ導入後のスケールアウトできます。
TISとインテックが提供するAPIプラットフォーム構築サービスは、プラットフォーム導入の要件定義とコンサルティングを行い、その内容に応じたインフラ環境の構築、実導入、認証・認可サービスとの連携設定、および実証サポートまでを行います。
さらにオプションとして、APIプラットフォーム利活用のコンサルティングやプラットフォームのシステム監視や障害対応などの運用代行、流通ログの監視・分析なども提供します。

APIプラットフォーム構築サービスの詳細は以下をご覧ください。
https://www.tis.jp/service_solution/apiplatform

■APIプラットフォームの特長
(1) セキュリティに配慮したAPI公開が可能
プラットフォームを介して公開するAPIは業界標準の認証方式であるOpenID Connectに対応でき、複数のAPIを横断する場合もシングルサインオンによる認証の一元化が可能です。また、APIの公開範囲を設定し、データの種類によって流通範囲を制限することで、APIを介して安全にデータを提供することができます。

(2) データ流通結果をトレース可能
APIの管理には、世界で豊富な導入実績を持つオープンソースソフトウェアの米国Kong社の製品をベースにブリスコラが開発・提供するフルライフサイクルAPI管理製品の「BAMs Series」を採用し、高い信頼性と大量アクセス処理を両立しています。
プラットフォームを介した通信は、通信ログとして管理し、データがどのように流れたかを正確に把握することが可能です。また、そのログを解析することで不正なリクエストパターンを検知したり、ボトルネックを発見したりすることにも活用できます。

(3) 開発負荷を抑えたAPI開発・公開が可能
認証サービスとの連携、ロギング、運用に関する機能など、各APIで共通に利用する機能はプラットフォームが提供するため、APIの内製範囲を限定することができます。また、既存システムと接続する場合も、通信方式、データ形式、認証方式などを変換する接続モジュールと、APIアクセスを受け付けるモジュールを個別に開発・導入することができるため、一つひとつの開発規模を小さく抑えることが可能です。

■想定される活用例
例1:社内システムのAPIを公開/活用するための基盤として活用
社内システムの機能やデータを他のシステムやアプリケーションから利用しやすいAPIで提供することで、システム間の連携や新しいアプリケーションの開発に役立てることができます。一度開発したAPIは別のサービスやAPIからも利用できるため、既存APIと新しく開発するAPIを組み合わせて利用するアプリケーション開発が可能です。

APIプラットフォームの社内活用イメージ

例2:グループ企業間のデータ連携
企業が保有するデータやサービスをAPIでグループ企業に提供することで、製造情報、在庫情報、配送情報などのデータを横断的に利用した業務プロセスの自動連携や、業務プロセス可視化などに役立てることが可能です。

グループ企業間がAPIを通してデータを交換するイメージ

例3:社外公開APIによるデータ連携
業界の異なる他社と、製造から在庫管理、配送などのモノの流れや、契約/納品/請求/サポートなどの業務プロセスをAPIでデータ連携することで、効率的でスピーディなビジネススキームの形成が期待できます。

企業・業界でAPIを介した業務連携が行われているイメージ

■今後の展開
TISとインテックは本プラットフォームの構築サービスを、APIで様々なシステムやサービスを連携したい企業に向けて提供していきます。今後はプラットフォームの機能バージョンアップ、設定プリセットの開発、デフォルト接続モジュールの拡充など開発を進めるとともに、サービス形態での提供を行うことで、2025年までに100社の導入を目指します。
また、インテックはVAN※1サービスで培った豊富な業務データの連携サービス知識と運用ノウハウを基に、既存のデータ交換(EDI、EAI)の仕組みからAPI連携へのスムーズな移行コンサルテーション及びAPIプラットフォームの提供、お客様のAPI開発支援も行っていく予定です。さらに、インテックEDIサービスのAPI化により本APIプラットフォームを通じて、インテックのEDIサービスとの連携も含めお客様へ幅広い選択肢を提案していきます。

※1 VAN:データ通信サービスの1種で、パケット交換や電子メール、EDIデータのフォーマット変換などの付加機能を併せて提供する回線ネットワーク・サービスのこと。

■株式会社ブリスコラからのエンドースメント
TISおよびインテックのAPIプラットフォーム構築サービスの提供開始を、心より歓迎いたします。さらに、このAPIプラットフォームのAPI管理基盤として、ブリスコラが多くのお客様への導入実績で得た知見を集積しOSSのKongを最大化できるフルライフサイクルAPI管理製品の「BAMs Series」を採用頂いたことを大変嬉しく思います。日本のマーケットに適応した、APIのセキュリティから管理・運用までをトータルに提供できる本サービスを展開頂くことで、全業種においてお客様の選択肢が広がりマーケットがより活性化されることを期待しています。

株式会社ブリスコラ 代表取締役 末貞 慶太郎

ブリスコラについてはこちらをご覧ください。https://briscola-api.com/
 

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。


株式会社インテックについて(https://www.intec.co.jp/
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。

TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。

 
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。



◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 IT基盤技術事業本部IT基盤技術事業部IT基盤営業部
TEL:050-1702-4063 E-mail:ps-info@ml.tis.co.jp
 
株式会社インテック 情報流通基盤サービス事業本部 サービス基盤システム部
担当:松山、蔵本
TEL:050-1702-0473 E-mail:api_platform_info@intec.co.jp

 

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会社概要

TIS株式会社

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URL
https://www.tis.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071
代表者名
岡本安史
上場
東証プライム
資本金
100億円
設立
1971年04月