サントリー文化財団 2023年度「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」決定
公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2023年度「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」として、応募総数255件のうち、16件を助成対象に決定しました。助成総額は1,530万円です。
本助成は、人文学、社会科学の分野において、学問的に新しい視点を持ち、社会的にも広がりのある研究を志す、意欲的な若手研究者のサポートを目的としています。助成期間中には、助成を受けた方々が異分野の識者に対して研究報告を行う場を設け、学際的視野を広げる機会を提供します。
本年度の助成対象は、25歳から35歳までの若手研究者16名による、「チャレンジ研究助成」の趣旨にふさわしい意欲的で斬新な研究に決定しました。いずれの研究も、各専門分野において独自の着想に基づくもの、多方面への広がりや発展が見込まれるもの、従来の学問や現代の社会問題に新たな視点を提示するものなど、今後の可能性や将来の飛躍を期待できる内容です。
*選考委員
井野瀬 久美惠氏(甲南大学教授)
大西 裕氏(神戸大学教授)
白石 隆氏
張 競氏(明治大学教授)
福岡 伸一氏(青山学院大学教授)
柳川 範之氏(東京大学教授)
*この件に関するお問合せ先
公益財団法人サントリー文化財団「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」係
Tel 06-6342-6221 Fax 06-6342-6220
ホームページ https://www.suntory.co.jp/sfnd/
2023年度 若手研究者のためのチャレンジ研究助成 助成先一覧
氏名 所属・肩書き 研究テーマ
1 秋元 真吾(あきもと しんご)
日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:東京大学大学院法学政治学研究科)
ジャン・ボダンと近代国際秩序の基礎
2 李 東宣(い どんそん)
オックスフォード大学歴史学部 博士課程
「合理的」カルヴァン主義研究
3 岩永 紘和(いわなが ひろかず)
京都大学大学院文学研究科 非常勤講師
中近世移行期における宗教勢力の変容 ― 禅宗寺院における衣食住の観点から ―
4 上田 遥(うえだ はるか)
東京大学東洋文化研究所 助教
新たな時代の東アジア食文化論の構築
5 岡村 伊織(おかむら いおり)
日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:明治大学研究・知財戦略機構)
農業生産における適応の異質性とそのメカニズム ― ミクロデータによる実証的研究 ―
6 Galsanjigmed Enkhzul(ガルサンジグメド エンフゾル)
京都大学経営管理大学院経営管理研究部 研究員
女性リーダーが抱える課題に関する質的研究~ モンゴル国を事例に ~
7 河原崎 耀(かわらざき ひかる)
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン経済学部 博士課程
青少年犯罪とその伝播の実証研究 ― 学校内での交流と犯罪知識の共有 ―
8 菊池 柾慶(きくち まさのり)
セントルイス・ワシントン大学政治学部 博士課程
広島・長崎への原爆投下が戦争に関わる世論にもたらす長期的影響
9 佐々木 渉(ささき わたる)
滋賀医科大学医学部 学部生
死の害の欲求説の生命倫理・医療倫理への応用
10 重村 つき(しげむら つき)
東海大学大学院文学研究科 博士課程前期
日本古代・中世における流刑の本質および社会的機能に関する研究
11 上嶋 悟史(じょうしま さとし)
皇居三の丸尚蔵館学芸部 研究員
近世における仏画の担い手の多様性に着目した技法上の比較研究
12 杉山 由里子(すぎやま ゆりこ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 特任研究員
近代化による死因の激変と死生観の再編過程:ボツワナ共和国狩猟採集民ブッシュマンに注目して
13 中村 公彦(なかむら きみひこ)
ハイデルベルク大学東アジア美術史研究所 博士課程
貫戦期の視点に見る日本人元従軍画家たちの戦後:大日本帝国と米国覇権のはざまで
14 永山 理穂(ながやま りほ)
一橋大学大学院社会学研究科 博士後期課程
男性美容部員からみる美容産業のジェンダー規範の変容・再生産メカニズム ―― 日米比較研究を通して
15 向川原 充(むかいがわら みつる)
ハーバード大学政治学部 博士課程
感染症流行が紛争に及ぼす影響の解析
16 山下 嗣太(やました つぐた)
コーネル大学アジア研究科 博士課程
戦後賠償建築の環太平洋史:インドネシアにおける日本の建設プロジェクト
(敬称略、肩書きは申請当時、氏名50音順)
以上
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