転職サービス「doda」、「年代別 転職時の年収変動レポート(2025年度版)」を発表

~平均決定年収額は過去3年で約14万円増加即戦力・専門人材の需要拡大で、高年収帯の転職増も背景に40代は前職年収との差が縮小、長期的なキャリア形成を重視する傾向~

パーソルキャリア株式会社

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、「年代別 転職時の年収変動レポート(2025年度版)」を発表しました。本レポートでは、2023年度から2025年度に「doda」エージェントサービスを利用した転職決定者※1のデータをもとに、年代別での決定年収※2額の変化や転職前後の年収変動などを分析しています。結果から見える採用市場動向と、企業・個人に求められる対応について、doda編集長の桜井が解説します。

※1:当調査の元データとなる「転職決定者数」について、2026年4月より算出の定義を変更(新定義)しています。2026年3月までに「転職決定者数」を利用(旧定義)して公開している各種発表資料と、4月以降に公開する資料について、数値に差異が生じる場合がありますが、全体傾向に大きな影響はございません。

※2:決定年収とは、転職者を受け入れる企業が採用決定時に個人に対して提示する年収のこと

全体:即戦力・専門人材の採用増を受け、平均決定年収は過去3年で約14万円アップ

「doda」エージェントサービスを利用した転職決定者全体の平均決定年収額は2023年度から2025年度の3年間で、約14万円上昇しました【図1】。この期間、コロナ禍後の市場環境の変化を受けた業界変革や新規事業の立ち上げ機会の増加、AI活用の加速など、複数の要因から企業の「即戦力・専門人材」への採用ニーズも高まりました。

【図1】全体 平均決定年収額伸び率の推移(2023年度から2025年度を比較)

こうした背景もあり、3年間の転職決定者数全体の伸びが110%であったのに対し、豊富な実務経験を持つ40代の転職決定者数は117%に伸長しており【図2】、管理職やエキスパート人材などが多い決定年収額800万円以上の転職決定者数も3年で121%に増加しています【図3】。慢性的な人材不足の中、こうした即戦力人材は貴重で、企業の採用競争が激しい状況が続いています。各社とも即戦力や専門人材の採用成功に向けて提示年収を引き上げた結果、平均決定年収額も上昇したと考えられます。

【図2】年代別「doda」エージェントサービスを利用した転職決定者数伸び率の推移(2023年度を1とする)
【図3】全体 800万円以上の年収区分の決定者数伸び率の推移(2023年度を1とする)

年代別 転職時の年収変動と転職前後の年収変化
20代:平均決定年収額は過去3年で約17万円増と伸びが目立つ。今後20代が転職でさらなる年収アップを実現するにはスキルの向上が重要に

20代転職決定者の転職後の平均決定年収額は2023年度の403万円から2025年度には420万円となり、約17万円増加しています。また、転職前後の年収変動をみると2023年度は平均16万円アップだったところ、2025年度には平均21万円アップしています【図4】加えて、転職後に年収が「増えた」人の割合も2023年度の61.7%から2025年度には64.0%へと上昇。3人に2人が転職により年収アップをかなえていることがわかります【図5】。

新卒採用難の影響に加え、将来の中核人材としての育成や組織の年齢構成の適正化を目的に、企業の20代の採用意欲は引き続き高い水準にあります。また、20代は他年代と比べて年収水準が低いこともあり、転職によって年収アップを実現しやすい状況が続くと推測しています。

一方で、企業が求める人材要件には変化もみられます。AI活用の拡大や事業環境の変化を背景に、単に若さやポテンシャルだけでなく、主体的に学び続ける姿勢や、新しい技術・ツールを業務に活用する力がより重視されるようになっています。今後も市場価値を高めながらさらなる年収アップを目指すためには、継続的な学びやスキル習得を通じて自分自身の専門性を高めていくことが重要になるでしょう

【図4】20代転職時の年収変動(2023年度と2025年度を比較)
【図5】20代転職前後の年収変化の推移

30代:平均決定年収額は過去3年で約14万円増加。中核人材の採用には、競争力のある年収提示に加え、はたらきやすい環境づくりが重要に

30代の転職後の平均決定年収額は、2023年度の488万円から2025年度には502万円となり、約14万円増加しています。また、転職前後の年収変動をみると2023年度は平均8万円アップだったところ、2025年度には平均10万円アップとなりました【図6】。加えて、転職後に年収が「増えた」人の割合は2023年度の57.0%から2025年度には58.4%へ上昇、3年連続で増加しています【図7】。

30代は、専門性やマネジメント経験を持つ中核人材として重要である一方、自社内での育成・確保が十分に進まなかった企業も少なくないことを背景に、高い採用ニーズがあります。平均決定年収額は20代と比較すると上昇幅は落ち着いているものの、上昇傾向にあり、特に専門性やマネジメント経験を持つ人材に対しては高い評価が続いています。今後、企業が30代人材の採用を進める上では、年収額の高さだけではなく、より高度な専門性の獲得やマネジメントへの挑戦など、多様なキャリアが築ける・はたらきやすい環境を提示できるかが重要になると考えられます。

【図6】30代転職時の年収変動(2023年度と2025年度を比較)
【図7】30代転職前後の年収変化の推移

40代:平均決定年収額は前職を下回るも、下がり幅は縮小。長期的なキャリアを見据えた転職が増加か

40代の転職後の平均決定年収額は2023年度の563万円から2025年度の559万円となり、約4万円の減少となりました。しかし、転職前後の年収変動をみると2023年度は平均7万円ダウンだったところ、2025年度には平均6万円ダウンと、下がり幅は縮小しています【図8】。また、転職決定者数は2023年度比で17%増加しており【図2】、全世代の中で最も大きな伸びとなる中で転職後に年収が「増えた」人の割合も変わらず半数を超えて推移しています【図9】。

40代の平均決定年収額は転職前の平均年収をやや下回る傾向が続いていますが、必ずしもネガティブな選択を意味するものだけではないと捉えています。理由として、40代は管理職候補として採用されるケースも多く、転職直後は転職前の年収を下回っても、将来的な昇進・昇格を前提に転職する場合があるためです。また、40代はキャリア後半を見据える時期でもあることから、「自身の経験や専門性を活かし続けられるか」「長期的なキャリア形成や収入向上につながるか」といった観点を重視する人も多く、年収以外の条件も含めて転職先を選択するケースがみられます。

なお、2023年度と比較すると前職年収との差は縮小しています。前述のように企業の即戦力採用ニーズが高い状況が続くことが予想されるため、40代の平均決定年収額は今後上昇する可能性があります。

【図8】40代転職時の年収変動(2023年度と2025年度を比較)
【図9】40代転職前後の年収変化の推移

解説者プロフィール doda編集長 桜井 貴史(さくらい たかふみ)

新卒で大手人材会社に入社し、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。2016年11月、パーソルキャリア株式会社に中途入社。同年、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社、株式会社ベネッセi-キャリアに出向、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。その後、同社 商品サービス本部 本部長として、キャリア講座やアセスメントをはじめとした、大学生向けサービスの責任者を務める。2023年4月、doda副編集長 兼 クライアントP&M本部 プロダクト統括部 エグゼクティブマネジャーに就任し、法人向け採用支援プロダクト全体を管掌。2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。

調査概要

対象:2023年度から2025年度(2023年4月1日~2026年3月31日)の期間中、dodaエージェントサービスを利用して転職決定した個人

転職サービス「doda」について< https://doda.jp/ 

「doda」は、「はたらく今日が、いい日に。」をスローガンに、転職サイトや転職エージェント、doda 転職フェアなど、各種コンテンツで転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供しています。

■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/ >

パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス転職サービス「doda X」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022 年 5 月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。

当社のミッションについて:https://www.persol-career.co.jp/mission_value/

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会社概要

パーソルキャリア株式会社

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業種
サービス業
本社所在地
東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階
電話番号
-
代表者名
瀬野尾 裕
上場
未上場
資本金
11億2700万円
設立
1989年06月