TIS、ささやま医療センターにクラウド型地域医療連携サービス「ヘルスケアパスポート」を導入
新型コロナ患者の健康管理体制を強化、2022年には施設の順次拡大による市内全域の連携も
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、兵庫医科大学ささやま医療センター(以下、ささやま医療センター)に、クラウド型地域医療連携サービス「ヘルスケアパスポート」が採用されたことを発表します。
ささやま医療センターには、丹波篠山市でのコロナ感染症患者の健康管理をはじめ、地域住民の健康を支える社会基盤の活用範囲を拡大していくためのシステムインフラとして採用されました。地域の連携施設への拡大に向けた最初の医療機関である、ささやま医療センターでの「ヘルスケアパスポート」の導入が完了し、利用が開始されています。
ささやま医療センターには、丹波篠山市でのコロナ感染症患者の健康管理をはじめ、地域住民の健康を支える社会基盤の活用範囲を拡大していくためのシステムインフラとして採用されました。地域の連携施設への拡大に向けた最初の医療機関である、ささやま医療センターでの「ヘルスケアパスポート」の導入が完了し、利用が開始されています。
「ヘルスケアパスポート」は、地域医療情報連携システムに参加する医療機関同士で生活者の医療・健康情報の共有や、それに伴う生活者からの情報提供の同意や利用停止の申請などが電子的に処理できるクラウドサービスです。生活者はスマートフォンで医療機関から提供された自身の情報を確認したり、情報提供の意思表示をすることができます。
ささやま医療センターでは「ヘルスケアパスポート」を活用し、来院されるコロナウィルス陽性患者から非接触で同意を取得し、迅速に病院・保健所・患者間の情報連携を実現しています。患者が入力した日々の体温などの問診情報・バイタル情報がリアルタイムで共有されるため、病院と保健所では自宅療養中の患者の状態が把握できます。また、患者の状態を病院と保健所間で非接触で迅速に連携できるため、病院・保健所の業務効率化を図るとともに医療従事者のコロナウィルス感染防止にもつながっています。
<ささやま医療センターでの活用イメージ(コロナウィルス陽性患者対応)>
コロナウィルス感染の可能性がある患者には、感染防止のため非接触で車内において「ヘルスケアパスポート」のスマートフォンアプリのインストールと情報提供の同意を案内し、その情報を病院、保健所などと連携します。
■背景
ささやま医療センターでは、30年前より患者本人が医療関連の情報を閲覧し、自身の健康情報を管理できる環境づくりを目指しています。これまでの医療機関同士の情報連携で溜まっていたPHR(パーソナルヘルスレコード)を患者本人に帰属する情報として、本人が一生涯に渡って健康記録を集積・活用できるプラットフォームの構築を検討していました。
さらに、昨今の新型コロナウィルス感染症対応として、ささやま医療センターはコロナウィルス陽性判明後の自宅療養者のメディカルチェックや軽症・中等症の入院患者の受け入れを行っていますが、地域保健所との迅速な情報連携や患者・患者家族との情報共有が必要でした。
医療機関間の情報連携ツールは多くありますが、医療従事者間が中心であり、患者本人と連携できるツールはなく、患者の同意は紙で行う必要があるため、病院での非接触対応が難しいといった課題が散見していました。
そこでTISは、医療機関だけでなく、患者とも情報連携ができ、それに伴う患者からの情報提供の同意や利用停止の申請などが電子的に処理できるクラウド型地域医療連携サービス「ヘルスケアパスポート」を提案しました。
■ささやま医療センターのヘルスケアパスポート導入イメージ
コロナウィルスへの対応では、病院と保健所は自宅療養中の患者の状態を確認するために、患者が「ヘルスケアパスポート」に入力した問診情報・バイタル情報を活用しています。
コロナウィルスへの対応を起点に利用範囲を段階的に拡大し、将来的には医療機関と患者が連携しながら生活習慣病を改善していく事に「ヘルスケアパスポート」を活用していきます。
ささやま医療センターでは、「ヘルスケアパスポート」の以下のポイントを評価し、導入を決定しました。
1)本人同意を得て、患者の情報連携が可能
患者やその家族が情報共有を許可できる電子的同意(電子オプトイン)形式のサービスのため、非接触での同意確認となり、コロナウィルス感染症の対策と両立される。
2)医療機関の間で患者の医療情報の共有が可能
医療従事者は患者の医療情報を他の医療機関等の診察歴、検査結果、処方情報、患者が入力した生活習慣情報とあわせて閲覧できるため、効率的かつ正確な診療につなげられる。
3)患者が自身の情報をスマホで閲覧・管理が可能
病院で行ったすべての検査結果、処方内容などを患者本人がスマホで見ることが可能。
4)新型コロナウィルス対応機能を装備
コロナ対応機能として患者が入力する「問診機能」、「バイタル管理機能」の他、「PCR検査結果共有機能」や「医療従事者から患者/患者家族へのメッセージ機能」を備えている。
5)他サービスとのAPI接続でシームレスなサービス連携が可能
電子お薬手帳や電子母子手帳、多職種連携システムなど、様々な健康に関わるサービスとAPIで接続が可能。自治体や医療機関は生活者の健康をサポートする充実したサービスとして提供できる。
■今後について
ささやま医療センターは、「ヘルスケアパスポート」を活用し、市内の約40の病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、保健所などとの連携を行い、地域医療連携を進めていきます。さらに、今後は「ヘルスケアパスポート」と厚生労働省の新型コロナウィルス感染者等情報把握・管理支援システム、電子お薬手帳、電子母子手帳、検査会社のシステムなど他サービスとも連携し、「多職種連携+地域医療連携+PHR」を一体化することで次世代型ネットワークとして在宅ケア、介護施設利用へと拡大していきます。将来的には医療機関と患者が連携しながら生活習慣病を改善していく事に「ヘルスケアパスポート」を活用していきます。
TISは、ささやま医療センターへの導入を皮切りに、丹波篠山市内の医療機関への導入や連携も行い、丹波篠山市の地域医療連携を支援していきます。
また、今回のささやま医療センターでの活用をユースケースとして、地域医療連携を推進したい全国の医療機関、自治体に向けて展開することで、ITの力で人々の健康を支えます。
■兵庫医科大学ささやま医療センター片山 覚病院長からのコメント
ヘルスケアパスポートを導入した事で、病院で行ったPCR検査のほか、すべての検査結果と処方内容を患者個人のスマホで見られるようになりました。また、ご自宅で測定した酸素飽和度や体温をスマホに入力すると病院でも患者さんの様子が確認できます。データを閲覧できる端末を設置する医療機関を増やし、多職種連携システムとも接続し、連携する医療機関や訪問看護ステーションともデータを共有していくことで、自宅療養されている方への地域医療、遠隔医療の基盤整備を進めるための医療連携プラットフォームとして期待しています。
■兵庫医科大学ささやま医療センターについて
兵庫医科大学ささやま医療センターは、丹波篠山地域の暮らしに根差した市民病院として、安全で質の高い地域医療の提供に力を入れています。患者中心の医療の実践(生活モデル化)、予防からケアまで包括的ヘルスケアの実践(包括化)、地域と一体になったヘルスケアサービスの提供(地域化)を3本の柱に、丹波篠山という地域にフィットした医療モデルの確立に取り組んでいます。
■ヘルスケアパスポートについて
ヘルスケアパスポートは医療従事者と生活者が双方向でつながり、医療・健康情報を管理することができる双方向型PHR情報連携基盤サービスです。金融機関のシステム構築で培われたセキュリティとプラットフォーム技術に、千葉大学医学部附属病院の地域医療連携実績と医療知見を掛け合わせて生まれたSaaS型サービスで、2020年9月より提供しています。生活者の同意があれば、地域の病院、診療所、調剤薬局、福祉施設等はそれらの情報(PHR)を参照しながら処置・対応が実現(地域医療連携)されます。
本サービスの詳細は、以下URLをご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/healthcare-passport/
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 DXビジネスユニット ヘルスケアサービスユニット
ヘルスケアサービス企画営業部 ヘルスケアパスポート担当
TEL:050-1702-4053 E-mail:healthcare-passport@ml.tis.co.jp
ささやま医療センターでは「ヘルスケアパスポート」を活用し、来院されるコロナウィルス陽性患者から非接触で同意を取得し、迅速に病院・保健所・患者間の情報連携を実現しています。患者が入力した日々の体温などの問診情報・バイタル情報がリアルタイムで共有されるため、病院と保健所では自宅療養中の患者の状態が把握できます。また、患者の状態を病院と保健所間で非接触で迅速に連携できるため、病院・保健所の業務効率化を図るとともに医療従事者のコロナウィルス感染防止にもつながっています。
<ささやま医療センターでの活用イメージ(コロナウィルス陽性患者対応)>
コロナウィルス感染の可能性がある患者には、感染防止のため非接触で車内において「ヘルスケアパスポート」のスマートフォンアプリのインストールと情報提供の同意を案内し、その情報を病院、保健所などと連携します。
■背景
ささやま医療センターでは、30年前より患者本人が医療関連の情報を閲覧し、自身の健康情報を管理できる環境づくりを目指しています。これまでの医療機関同士の情報連携で溜まっていたPHR(パーソナルヘルスレコード)を患者本人に帰属する情報として、本人が一生涯に渡って健康記録を集積・活用できるプラットフォームの構築を検討していました。
さらに、昨今の新型コロナウィルス感染症対応として、ささやま医療センターはコロナウィルス陽性判明後の自宅療養者のメディカルチェックや軽症・中等症の入院患者の受け入れを行っていますが、地域保健所との迅速な情報連携や患者・患者家族との情報共有が必要でした。
医療機関間の情報連携ツールは多くありますが、医療従事者間が中心であり、患者本人と連携できるツールはなく、患者の同意は紙で行う必要があるため、病院での非接触対応が難しいといった課題が散見していました。
そこでTISは、医療機関だけでなく、患者とも情報連携ができ、それに伴う患者からの情報提供の同意や利用停止の申請などが電子的に処理できるクラウド型地域医療連携サービス「ヘルスケアパスポート」を提案しました。
■ささやま医療センターのヘルスケアパスポート導入イメージ
コロナウィルスへの対応では、病院と保健所は自宅療養中の患者の状態を確認するために、患者が「ヘルスケアパスポート」に入力した問診情報・バイタル情報を活用しています。
コロナウィルスへの対応を起点に利用範囲を段階的に拡大し、将来的には医療機関と患者が連携しながら生活習慣病を改善していく事に「ヘルスケアパスポート」を活用していきます。
■ヘルスケアパスポート導入のポイント
ささやま医療センターでは、「ヘルスケアパスポート」の以下のポイントを評価し、導入を決定しました。
1)本人同意を得て、患者の情報連携が可能
患者やその家族が情報共有を許可できる電子的同意(電子オプトイン)形式のサービスのため、非接触での同意確認となり、コロナウィルス感染症の対策と両立される。
2)医療機関の間で患者の医療情報の共有が可能
医療従事者は患者の医療情報を他の医療機関等の診察歴、検査結果、処方情報、患者が入力した生活習慣情報とあわせて閲覧できるため、効率的かつ正確な診療につなげられる。
3)患者が自身の情報をスマホで閲覧・管理が可能
病院で行ったすべての検査結果、処方内容などを患者本人がスマホで見ることが可能。
4)新型コロナウィルス対応機能を装備
コロナ対応機能として患者が入力する「問診機能」、「バイタル管理機能」の他、「PCR検査結果共有機能」や「医療従事者から患者/患者家族へのメッセージ機能」を備えている。
5)他サービスとのAPI接続でシームレスなサービス連携が可能
電子お薬手帳や電子母子手帳、多職種連携システムなど、様々な健康に関わるサービスとAPIで接続が可能。自治体や医療機関は生活者の健康をサポートする充実したサービスとして提供できる。
■今後について
ささやま医療センターは、「ヘルスケアパスポート」を活用し、市内の約40の病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、保健所などとの連携を行い、地域医療連携を進めていきます。さらに、今後は「ヘルスケアパスポート」と厚生労働省の新型コロナウィルス感染者等情報把握・管理支援システム、電子お薬手帳、電子母子手帳、検査会社のシステムなど他サービスとも連携し、「多職種連携+地域医療連携+PHR」を一体化することで次世代型ネットワークとして在宅ケア、介護施設利用へと拡大していきます。将来的には医療機関と患者が連携しながら生活習慣病を改善していく事に「ヘルスケアパスポート」を活用していきます。
TISは、ささやま医療センターへの導入を皮切りに、丹波篠山市内の医療機関への導入や連携も行い、丹波篠山市の地域医療連携を支援していきます。
また、今回のささやま医療センターでの活用をユースケースとして、地域医療連携を推進したい全国の医療機関、自治体に向けて展開することで、ITの力で人々の健康を支えます。
■兵庫医科大学ささやま医療センター片山 覚病院長からのコメント
ヘルスケアパスポートを導入した事で、病院で行ったPCR検査のほか、すべての検査結果と処方内容を患者個人のスマホで見られるようになりました。また、ご自宅で測定した酸素飽和度や体温をスマホに入力すると病院でも患者さんの様子が確認できます。データを閲覧できる端末を設置する医療機関を増やし、多職種連携システムとも接続し、連携する医療機関や訪問看護ステーションともデータを共有していくことで、自宅療養されている方への地域医療、遠隔医療の基盤整備を進めるための医療連携プラットフォームとして期待しています。
■兵庫医科大学ささやま医療センターについて
兵庫医科大学ささやま医療センターは、丹波篠山地域の暮らしに根差した市民病院として、安全で質の高い地域医療の提供に力を入れています。患者中心の医療の実践(生活モデル化)、予防からケアまで包括的ヘルスケアの実践(包括化)、地域と一体になったヘルスケアサービスの提供(地域化)を3本の柱に、丹波篠山という地域にフィットした医療モデルの確立に取り組んでいます。
■ヘルスケアパスポートについて
ヘルスケアパスポートは医療従事者と生活者が双方向でつながり、医療・健康情報を管理することができる双方向型PHR情報連携基盤サービスです。金融機関のシステム構築で培われたセキュリティとプラットフォーム技術に、千葉大学医学部附属病院の地域医療連携実績と医療知見を掛け合わせて生まれたSaaS型サービスで、2020年9月より提供しています。生活者の同意があれば、地域の病院、診療所、調剤薬局、福祉施設等はそれらの情報(PHR)を参照しながら処置・対応が実現(地域医療連携)されます。
本サービスの詳細は、以下URLをご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/healthcare-passport/
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 DXビジネスユニット ヘルスケアサービスユニット
ヘルスケアサービス企画営業部 ヘルスケアパスポート担当
TEL:050-1702-4053 E-mail:healthcare-passport@ml.tis.co.jp
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