日経225先物　本日の展望

＜米国株式市場概況＞　米国株式市場は大幅反発
　20日の米株式市場でダウ平均は、前日比129.35ドル高の11,107.97ドルで取引を終了。昨日中国の利上げ報道がきっかけとなり大幅に値を下げたが、翌日の中国や欧州の株式相場が堅調に推移したことから過度の警戒感が後退した模様。
　世界景気への警戒感の後退とともに、相次ぐ企業決算を素直に好感。オンライン検索のヤフー、航空機メーカーのボーイングなどが業績予想を上回ったほか、建設機械のキャタピラーや総合化学のデュポンも上昇。米ドル安を背景に、商品相場が大幅反発し素材株やエネルギー株にも収益期待の買いが入った。また、米連邦準備制度理事会（FRB）が20日に発表した地区連銀経済報告（ベージュブック）の中で、先月は景気の加速兆候がほとんど見られなかったと指摘したため、更なる追加緩和の観測が広まったことも買い要因の一つとなった。
本日はハイテク株も多く買われたことから、ナスダック総合株価指数は20.44ポイント高の2,457.39ポイントで取引を終了した。

【主要株価指数終値】
NYダウ　11,107.97（+129.35）
ナスダック総合　2,457.39（+20.44）
S&P500　1,178.17（+12.27）
CME日経225先物（円建）清算値　9,475（-5）

＜本日の日経225先物＞
　本日の日経225先物は、ダウ平均が昨日の下落分を1日でほぼ回復したこともあり、CME日経225先物（円建）の清算値9,475円（ドルベースは9,490円）に鞘寄せした展開で取引を開始するであろう。本日の上値の目処は一目均衡転換線の9,520円、ボリンジャー・バンド+1.5σの9,637円、下値の目処としては一目均衡基準線の9,405円、先物前日安値の9,310円などが挙げられるだろう。