ヤマハグループがCDP「気候変動」および「水セキュリティ」両分野で最高評価の「Aリスト」企業に選定

− 気候変動は3年連続4回目、水セキュリティは初選定 −

ヤマハ株式会社（以下、当社）は、国際的な環境非営利団体CDP（※1）より、気候変動および水資源保全に関する積極的な取り組みと透明性が評価され、2025年度の「気候変動」および「水セキュリティ」の両分野において、最高評価である「Aリスト」企業に選定されました。当社のAリスト選定は、「気候変動」分野では3年連続4回目、「水セキュリティ」分野では初めてとなります。

CDPは毎年、世界中の数万社にのぼる企業を対象に、環境影響やそれに伴う事業のリスクおよび機会を調査し、その結果を独自の評価プロセスを経て公表しています。2025年は、22,100社を超える企業がCDPのプラットフォームを通じて情報を開示しました。なお、昨年度（2024年）の評価では、「気候変動」分野で全世界の評価対象企業の約2％にあたる462社がAリストに選定され、そのうち「水セキュリティ」分野とのダブルAリスト企業は77社でした。今年度は当社もこの限られた企業群の一社として選定され、グローバルでの持続可能性戦略が高く評価されたことになります。

当社グループは、「世界中の人々のこころ豊かなくらし」の実現に向け、「気候変動への対応」「持続可能な木材の利用」「省資源、廃棄物・有害物質削減」「水資源の保全」をグループ環境方針とし、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。

当社グループは、バリューチェーンも含めたカーボンニュートラルを2050年までに達成する移行計画を設定しており、SBTi（※2）から認定を受けた短期目標の達成に向け取り組んでいます。再生可能エネルギーの導入を積極的に進めており、2024年には掛川工場（静岡県掛川市）に1.4MWの大規模な太陽光発電設備を導入しました。また、事業活動を行う各地域の水資源に配慮した利用を行い、取水量の削減と環境負荷の低減に努めるという方針のもと、水使用量の管理と効率化を継続的に進めています。例えば、管楽器のめっきや洗浄工程では工程廃水の再生利用を実施し、水使用量の削減に取り組んでいます。今回の「気候変動」および「水セキュリティ」分野におけるAリスト選定は、こうした取り組みの推進が評価されたものと考えています。

当社グループは今後も、気候変動対応と自然資本保全の両面で持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、長期的な視点で気候変動や自然関連課題への対応を進めていきます。

当社の環境に関する取り組み

https://www.yamaha.com/ja/sustainability/environment/

※1：CDPは、世界で唯一の独立した環境情報開示システムを運営する国際的な非営利団体です。CDPによるスコアは、持続可能な社会を実現するために、投資家や企業が意思決定を行う際の重要な指標として広く活用されています。

※2：SBTi（Science Based Targets initiative）は、パリ協定の目標達成に向け、科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標の設定を促し、その目標の評価や承認を行うイニシアチブです。

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