「実は限界なんじゃないかなと思った」。クルム伊達公子にWOWOWが独占インタビュー!

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アスリートとして限界に挑み続けるクルム伊達公子。2011年は41歳という年齢やケガとも戦い続けながら試練のシーズンを送った。シーズン序盤は思ったようなプレーができず苦しんでいたが、「ウィンブルドンテニス」でのビーナス・ウイリアムズとの3時間近い激闘や、「HPオープン」でのダブルス優勝など、中盤から本来のプレーを取り戻し輝きを放った。グランドスラム大会出場目安となる100位死守を目標に戦い続けたクルム伊達にWOWOWが独占インタビューを行った。

Q:2011年はどんな1年でしたか?

クルム伊達公子:年々少しずつ今の女子のパワーテニス、スピードテニスに順応できるようになって、「欲」というものが出てきた中で戦ってきて、本当にいい形で2011年に入れたと記憶しています。ただ、いざスタートしてみると、シーズン最初は勝てそうで勝ちきれなかった試合をいくつか重ねる中で、気がつくと自分のテニスというものを手放し始めていたのかなと思います。それが結局スランプにつながり、どうしたら自分を取り戻せるのかということすら見えなくなってしまった上半期だったという気がします。
ウィンブルドンテニスの1回戦で、地元の選手ととはいえグランドスラムという試合の中で1回戦突破できたことは、すごく自分の中では大きな手応えがありましたし、2回戦ではセンターコートでビーナス・ウイリアムズと戦って、本当にあと一歩でした。そして、ハードコートシーズン、アメリカシーズンに入って、なかなか思うように結果が残せなかったのと、思いがけないケガが重なり、ポイントどころではなく自分のケガを何とかしなくてはならないという中でもがいている時期が、一番大きかったかなと思います。

Q:「引退」は考えましたか?

伊達:「もうこれスランプっていうか、実は目に見えない限界が来ているのかな」と思ったことはありました。年齢なのか、フィジカル的に筋力的に何か気付かない変化が起きていて、実は調子が悪い要因はそこから来ていて、ケガをしている訳でもないし、何かを変えた訳でもないのにここまでおかしくなるというのは、もう実は限界なんじゃないかなと思いました。それがイコール引退ということになるのだと思うのですが、それを自分で「引退」と思えば引退なのでしょうし・・・・・・。限界なのかなと思ったことはヨーロッパの時期にもありましたし、勝てなくなっていたときもよぎらなくはなかったです。

Q:40代のアスリートとして、自分の年齢をどう捉えていますか?

伊達:コートに立ってボールを追いかけているときに常に意識しているかと言うとそうでもないのですが、事実は事実でごまかしようのない数字であり、テニスが瞬発性、持久性、反応などいろんなものを動きに求められて、試合時間も平均1時間半位、長ければ2時間半。勝てば勝つだけ普段の試合で1週間、グランドスラムであれば2週間というスポーツなのでごまかしが効かない。ただ、誰もが無理だと思ったこの私の年齢で、今の4年間を戦えているということも事実ですし、それはパワーだけでもスピードだけでもない、若さだけでもないやはり経験やテクニックによって、それを補える部分っていうのが少なからずあるという結果。そういう複合的なことを考えると、「41歳」ということはしっかり受け止めながら戦っているのかなと思います。

Q:来年復帰後5年目を迎えますが、2012年以降どんなテニスプレーヤーになりたいですか?

伊達:まだそこまで考えられる余裕はないのですけが、「まだまだこれから」という選手が多い中で、私は年々当然先が短くなっている。今年本当に苦しんだ分、ツアーは楽しめていたと思うのですが、プレーに対しては苦しんだので、2012年は両方楽しめれば当然ベストです。年齢が年齢なのですが、2011年、結果はなくても、ウィンブルドンのセンターコートでヴィーナスと戦って、みんなの心に響いて記憶に残るプレーができた。そういうプレーが少しでも多くなればいいかなと思います。


クルム伊達公子の2011年を振り返る「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦2011」は12月23日(金・祝)午前11:15からWOWOWプライムにて放送する

■詳しい内容はWOWOW TENNIS ONLINE(wowow.co.jp/tennis)へ!
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◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦2011」
試練を乗り越えた若きエース錦織圭と、不屈のベテラン、クルム伊達公子。日本のテニス界を牽引する2人のテニスプレーヤーの2011年をプレイバック!
[ナレーター]吉田栄作、茂森あゆみ
・12月23日(金)午前 11:15[WOWOWプライム]

★「男子テニス ATPツアー2012 カタールオープン」
ATPワールドツアーの大会を、年間を通して放送。シーズン開幕戦となるカタールオープンでは、世界ランキングトップ返り咲きを狙うナダル、フェデラーが登場する。
・準決勝 1月6日(金)夜10:30[WOWOWライブ]
・決勝  1月7日(土)深夜0:00、9日(月・祝)午後3:00[WOWOWライブ]

★「全豪オープンテニス」
2012年最初のグランドスラム!圧倒的なボリュームで全14日間連日生中継!
・1月16日(月)~29日(日)連日生中継[WOWOWプライム][WOWOWライブ]

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