企業から出る事業系廃棄物を、自治体がリユースしてリサイクルする環境負荷軽減の取り組み 座間市と「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」を共同実施
~廃棄物収集の効率化に留まらず、当社「WOOMS」は自治体のビジョン実現に貢献します~
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)は、連携協定を締結する神奈川県座間市(市長:佐藤 弥斗)が2022年11月6日(日)から取り組む実証事業「埋もれている再利用価値発掘活用大作戦!」に共同します。これは、環境省の「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」として実施するもので、当社「WOOMS(ウームス)」が座間市から委託を受けて、本事業による環境貢献度の向上や収集業務の負荷軽減を評価・検証し、持続可能な地域づくりに向けた自治体の施策立案や実現に寄与します。
WOOMS事業図
この取り組みが、市民に定着して年間約1000トンの剪定枝の収集を実現している一方、各家庭からの排出にはビニール製ごみ袋が用いられており、資源化にあたっては袋から剪定枝を取り出す負担増が課題となっていました。この課題解消に向けて座間市との議論を重ね、ごみ袋を剪定枝と同様にバイオマス資源化可能な「麻袋」に置き換える今回の取り組みに至りました。
麻袋は、サントリーコーヒーロースタリー株式会社の海老名工場から排出される事業系廃棄物の一部を座間市が無償で譲り受けます。これを座間市内一斉清掃活動「美化デー」が実施される11月6日までに市民へ配布のうえ、美化デー当日に剪定枝排出用袋としてリユースします。11月7日から一週間かけて「WOOMS」システムを活用した効率的な収集方法によって、剪定枝を回収することで、これまで焼却していた麻袋の削減によるCO2排出量の低減とともに、収集した袋と中身を分別する作業の効率化を実現します。
本施策において当社は、アイデアの提供や具体化に向けた座間市やパートナー企業との連携、麻袋の効率的な回収システムの提供と、恒常化に向けた評価・検証などコンサルティング領域の役割を担い、地域の資源循環を促進する新たなチャレンジと位置づけています。
当社と座間市は、2019年6月に「サーキュラー・エコノミー推進にかかる連携と協力に関する協定」を締結し、“地球環境への負荷の少ない生活”や“ごみの分別や減量化、資源化を的確に行う”という座間市のビジョン実現のため、「WOOMS」を通じて共同しています。今後も、沿線内外問わず、各自治体が抱える課題に「WOOMS」を通じて解決を図るとともに、地域に住みやすい街が広がるよう貢献してまいります。
今回使用する麻袋(イメージ)
今回使用する麻袋(イメージ)
本実証事業の概要は下記のとおりです。
記
1 実証名称
埋もれている再利用価値発掘大作戦!
※環境省の公募事業「令和4年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に採択いただき、関係各社と協力して座間市が取り組むものです
2 実証日
2022年11月6日(日) 座間市一斉清掃「美化デー」にあわせて実施
※11月7日(月)から一週間かけて、各家庭から排出された剪定枝入りの麻袋を回収し、その後効果測定等の検証を実施します
3 実施エリア
神奈川県座間市内全域
4 取組内容
・座間市がサントリーコーヒーロースタリー株式会社から事業系廃棄物として扱ってきた「麻袋」を譲り受け、市内各家庭から排出される剪定枝の分別用袋としてリユースします
・収集した剪定枝を、麻袋ごと発電用バイオマスチップ等としてリサイクルします
5 検証内容
・ビニール袋と剪定枝の分別が不要になることによる時間的優位性の度合い
・ビニール袋と麻袋の重量差による作業者の負担度合い
・麻袋を市民へ譲渡することによる負担や通常業務への影響
・恒常化した際の事業効果
6 お問い合わせ
ウェイストマネジメント事業「WOOMS」担当
お問い合わせフォーム https://www.wooms.jp/contact/
メールアドレス zero.waste@odakyu-dentetsu.co.jp
【参考】当該事業における関係自治体・企業と役割分担

以上
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