【京都 蔦屋書店】川人綾の個展「綴るひかり」を5月2日(金)より開催。染織に由来する「ズレ」の美しさを色彩の錯視効果で表現する。

最新作15点と、大阪・関西万博の迎賓館に飾られているタペストリーの試作品も展示。

参考画像|「カラーズ ー色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」展での川人作品 《CUT》シリーズ部分 撮影:加藤健(Ken Kato)

京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、川人綾による個展「綴るひかり」を2025年5月2日(金)~5月26日(月)の期間に開催します。

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46601-1200580404.html

概要

川人綾(かわとあや)は、グリッド状の絵画のなかに「制御とズレ」を表現するアーティストです。京都での学生時代に日本の伝統的な染織を学んだことから、緻密な手作業の過程で否応なく生じる「ズレ」に着目し、そこから生まれる人間の制御を超えた美しさを絵画上で表現しています。また、神経科学者である父の影響もあり、錯視効果がもたらず「ズレ」に注目しています。格子状に鮮やかなグラデーションが広がる作品は、視点によって多様な表情を見せます。4月から始まった大阪・関西万博では、国内外の賓客らをもてなす迎賓館に飾るタペストリーのデザインと制作監修を務めるなど、国内外で注目されています。

本展では、2024年より制作している綴織(つづれおり)をモチーフにした《CUT》シリーズの新作を15点と、万博会場に収めた作品の一部を試作したものを展示します。また、本展に合わせてこれまでの活動をまとめた作品集を刊行するとともに、エディション作品付きの特別限定版も販売します。現在ポーラ美術館で開催中の展覧会「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」に出展している作品を版画にしたものとなります。

5月3日(土)には、ポーラ美術館の主任学芸員の内呂博之氏を迎えてのトークイベントを行います。

ポーラ美術館展示風景画像 撮影:加藤健(Ken Kato)
迎賓館作品画像 撮影:守屋友樹 Photo by Yuki Moriya 写真提供:川島織物セルコン

アーティストステートメント

京都でテキスタイルを学んでいた頃、型染めやろうけつ染め、シルクスクリーン等の制作を経験しましたが、その中でも綴織は特にズレが生じやすく、私にとって最も困難な技法でした。
それから約15年後、大阪・関西万博の迎賓館にしつらえる綴織のタペストリーのデザインと制作監修を担当させていただくことになり、あらためて綴織について学ぶ機会を得ました。そして、フランスのゴブラン織や、日本画の影響を受けて明治期に発展した川島織物セルコンの多色使いをテーマに、1800色に染め分けた糸を用いたタペストリーを制作しました。
思い描く色をできる限り正確に職人の方々へお伝えするために、さまざまな工夫を凝らしました。まずは色サンプルに使う用紙の選定から始め、隣り合う色の影響を避けるために、周囲のグリッドの色を白い紙で隠して判断していただくようお願いし、試作と打ち合わせを何度も重ねました。どれだけ同じ色に近づけようと努力しても、私たちが“同じ色”を見ているとは限らず、それが本当に可能なのかもわかりません。最大限の努力の末に完成したタペストリーには、わずかな色のズレがあり、それがかえって美しく、深い奥行きを生み出していました。
本展では、その綴織における「制御とズレ」の構造をグリッド・ペインティングに応用した作品を発表します。互いに異なる世界を見ているという前提を受け入れながら、それでもなお、同じ未来を創造しようとする―そんな小さなきっかけとなる展示になればと願っています。

川人綾

作品販売について

会場展示作品は、5月2日(金)11:00~5月11日(日)20:00まで、抽選販売のエントリー受付を開始します。5月12日(月)からは通常販売となります。

※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

エディション版画作品つき特別限定版作品集について

現在ポーラ美術館で開催中の展覧会「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」に出展した作品をリサイズした版画作品が付属する特別限定版作品集の販売を行います。
版画は3種、各50点の限定制作で、作品表面にエディション番号とサインが入る予定です。
※作品集は通常版と同一となります。

作品サイズ|400×400mm

素材|インクジェットプリント+特色シルク印刷

エディション数|版画3種、各50

詳細は下記ページにてご案内します。

https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46601-1200580404.html

作品集について

作家のベストセレクトな作品ビジュアルとアーティストを知るためのテキストを一冊にまとめたアートブックシリーズ「First Selection」の第一弾。

『First Selection 川人綾』

本体|4,500円+税

ISBN|978-4-8381-9869-6
仕様|A4変/上製カバーなし カラー104頁・モノクロ12頁

発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCCアートラボ

発売|光村推古書院

川人綾×内呂博之 トークセッションについて

日程|5月3日(土)15:00~

会場|京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース

登壇者|川人綾、内呂博之(ポーラ美術館主任学芸員)

参加費|無料

申込ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46771-1427070414.html

内呂博之 プロフィール

1972年、富山県生まれ。2001年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程文化財保存学専攻(保存修復油画)中退後、ポーラ美術館に勤務。その後、金沢21世紀美術館コンサベーター/キュレーターを経て、現在、ポーラ美術館主任学芸員。専門は保存修復、絵画技法史、日本近現代美術史。企画・担当した展覧会に、2004年「コレクションにみる子どもの世界 フジタ、ピカンを中心に」、2011-2012年「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」、2021年「フジタ 色彩への旅」、2023年「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」、2024-2025年「カラーズ 色の秘密にせまる」(以上、ポーラ美術館)などがある。

アーティストプロフィール

LONGCHAMP / La Maison Ginza

川人 綾/Aya Kawato

1988年 奈良県生まれ

2011年 京都精華大学芸術学部素材表現学科テキスタイル卒業

2014年 パリ国立高等美術学校交換留学

2015年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現修士課程修了

2019年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現博士後期課程修了

現在 京都府を拠点に活動

主な個展 

2024年「綴るみなも」イムラアートギャラリー(京都)

2023年「やわらかい窓」 日本橋三越本店美術コンテンポラリーギャラリー(東京)

2023年「project N 89 川人綾」 東京オペラシティアートギャラリー(東京)

2022年「川人綾:斜めの領域」 京都市京セラ美術館ザ・トライアングル(京都)

2021年「川人綾展 My Grid Paintings: 2016-2021」 日本橋三越本店美術コンテンポラリーギャラリー(東京)

2021年「織(Ori)Scopic」 イムラアートギャラリー(京都)

2020年「Tell Me What You See」 Pierre-Yves Caër Gallery(パリ、フランス)

2019年「Aya Kawato Solo Exhibition」 AIFA(ジュネーヴ、スイス)

2019年「Controlled / Uncontrolled」 Pierre-Yves Caër Gallery(パリ、フランス)

2018年「川人綾 個展」 イムラアートギャラリー(京都)

主なコレクション

2023年 寺田倉庫株式会社 (東京)

2023年 UESHIMA COLLECTION(東京)

2022年 千島土地株式会社 (大阪)

2018年 東京藝術大学大学美術館 (東京)

2017年 シャネル合同会社 (東京)

主なコミッションワーク

2021年 ロンシャン ウィーン(ウィーン、オーストリア)

2020年 メタ・オープン・アーツ・コミッション / フェイスブック(東京)

2020年 ザ・ホテル青龍(京都)

2019年 ロンシャン ラ メゾン銀座(東京)

展覧会詳細

川人綾「綴るひかり」

会期|2025年5月2日(金)~5月26日(月)

時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場

会場|京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース

主催|京都 蔦屋書店

協力|imura art gallery

入場|無料

お問い合わせ|kyoto.info@ttclifestyle.co.jp

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46601-1200580404.html

レセプション

日程|5月3日(土)16:00~

主催|京都 蔦屋書店

協力|imura art gallery

入場|無料

お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)

※作家在廊予定(どなたでも参加可能)

関連情報

銀座 蔦屋書店でも川人綾の作品展を開催します。詳細は決定次第HPにてご案内します。

川人綾「作品集刊行記念展」

会場|銀座 蔦屋書店 GINZA ART SQUARE

会期|2025年5月31日(土)~6月12日(木)

時間|10:30~21:00

主催|銀座 蔦屋書店

協力|imura art gallery

HP|https://store.tsite.jp/ginza/


京都 蔦屋書店

京都 蔦屋書店

京都髙島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供します。

住所|〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00〜20:00
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TTC LIFESTYLE株式会社

TTC LIFESTYLE株式会社は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、髙島屋、東神開発が設⽴したアート販売における相互チャネルの活⽤、ライフスタイルコンテンツを提案する店舗の出店・運営を⾏う合弁会社です。3社の強みである「ライフスタイルや⽂化の発信・提案」に関わる合弁事業を⾏うことで、シナジーの最⼤化を⽬ざします。また、アート分野の市場開拓に取り組むとともに、魅⼒的なコンテンツの提案を通じてアートシーンの活性化および、お客様のより豊かなライフスタイルの実現に貢献してまいります。

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CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
https://www.ccc-artlab.jp/

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会社概要

URL
https://www.ccc-artlab.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー
電話番号
-
代表者名
髙橋 誉則
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年05月