日経225先物　来週の展望

＜米国株式市場概況＞　米国株式市場は3日ぶりに反落
　22日の米株式市場でダウ平均は、前日比14.01ドル安の11,132.56ドルで取引を終了。
本日開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議の共同声明の発表を前に様子見ムードが強く、方向感に乏しい展開となった。
　本日も取引開始前までに主要企業の7-9月期決算が相次いで発表され、全体的に良好な結果であった。しかしながら、事前期待の高さから市場の反応はイマイチ。特に、通信大手のベライゾンなど決算の結果が投資家の期待に届かなかった企業などでは失望売りが強まり、ダウ平均の下げを主導する形となった。また、この日から開幕したG20による共同声明の発表を前に、相場を牽引する材料がなかなか見つからず、方向感に乏しい展開に終始した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、19.72ポイント高の2,479.39ポイントで取引を終了。インターネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムなど個別材料が出た銘柄に積極的な買いが入り、指数を押し上げる展開となった。

【主要株価指数終値】
NYダウ　11,132.56（-14.01）
ナスダック総合　2,479.39（+19.72）
S&P500　1,183.08（+2.82）
CME日経225先物（円建）清算値　9,445（+50）

＜週明けの日経225先物＞
　週明けの日経225先物は、このまま何も無ければCME日経225先物（円建）の清算値9,445円（ドルベースは9,465円）に鞘寄せした展開で取引を開始するであろう。しかしながらG20の共同声明の内容次第では、この数値から大きく乖離して始まる可能性も考えられる。来週の日経225先物の上値の目処としては今週の先物高値とボリンジャー・バンド+1.0σの9,580円、その上を試す場面が見られれば、先物10月最高値の9,730円に近づく展開があるかもしれない。一方、下値の目処としては一目均衡基準線と先物90日移動平均の9,435円、さらに下げると今週の先物安値である9,310円などが挙げられるだろう。