凸版印刷、物流DX推進に向けてモノフルの物流エコシステムへ参画
GLPグループのモノフルが組成するVCファンドに出資・参画し、物流DXサービスの開発を推進
凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、日本GLP株式会社のグループ企業で、物流ソリューション、ソフトウェア開発、スタートアップ投資を手掛ける株式会社モノフル(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤岡 洋介、以下 モノフル)が物流経済圏の構築を目的に関係会社を通じて組成するベンチャーキャピタルファンド「Monoful Venture Partners 1号ファンド」(以下、MVPⅠ)へ出資・参画を行います。
今回のMVPⅠへの参画により、凸版印刷は日本GLPグループ、物流テックスタートアップ企業及びそのパートナー企業などと共に、物流に携わるすべての企業がDXや企業連携の恩恵を受けられる物流共栄経済圏「物流エコシステム」の構築に資する物流DXサービスの開発を推進します。
今回のMVPⅠへの参画により、凸版印刷は日本GLPグループ、物流テックスタートアップ企業及びそのパートナー企業などと共に、物流に携わるすべての企業がDXや企業連携の恩恵を受けられる物流共栄経済圏「物流エコシステム」の構築に資する物流DXサービスの開発を推進します。
■ MVPⅠへの参画背景
昨今、EC市場の急成長に伴う物量の増加や多品種・小口配送の増加によるオペレーションの複雑化等を背景に、世界的に物流網の混乱や配送の遅れが発生しています。国内では、人口減少による労働者不足に加え、トラック輸送の時間外労働規制の強化により発生する2024年問題への対応など、物流業に携わる人的リソースの圧倒的な不足が喫緊の課題となっています。
このような状況の中、物流業界では、労働環境の改善や人手不足への対策として、機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでのあり方を変革する「物流DX(※1)」に注目が集まっています。
凸版印刷は、サプライチェーン全体のデジタル化を推進し、2万社以上の多様な企業との取引実績を強みにデータ活用を基軸としたDX事業を展開しています。物流業界向けのDXではRFIDを活用したトレーサビリティシステムや製造工程のデジタル化を支援する製造DXソリューション「NAVINECT®」などを展開するとともに、5G、IoT時代のセンシングやAI、ロボット技術の研究などにも取り組んでいます。2021年6月には、デジタルピッキングシステム(※2)国内最大手アイオイ・システムを子会社化。倉庫から配送まで幅広いサービスを展開し、物流DX市場への本格参入を進めています。
このたび、凸版印刷はさらなる成長が期待される物流DX事業の推進を目的に、業界の知見と実績及び強いインフラを持つ日本GLPグループのモノフルが提唱する「物流エコシステム」構築を目指す考えに共感し、MVPⅠへの出資を通じて共創プロセスに参画します。GLPグループ、物流テックスタートアップ企業及びそのパートナー企業などとの協業やソリューションの共同開発を進め、物流共栄経済圏「物流エコシステム」の構築に資する物流DXサービスの提供を目指します。
■ 具体的な取り組み
・タグを活用した配送DXソリューションの開発
凸版印刷がこれまで提供してきた自動認識ソリューションを活用した業界横断型の物流トレーサビリティシステムの構築を目指します。具体的には、長距離通信が可能な資材管理向けアクティブタグ「ZETag®」、真贋判定や不正流通の監視などサプライチェーンの管理を実現する「クラウド型ID認証プラットフォーム」、電子ペーパー搭載RFIDタグ「Near cross®(ニアクロス)D2.9」などのICタグによるRFIDソリューションとMVPⅠへの参画企業が保有する技術やソリューションなどの活用に向けて協議を進めます。これにより、荷物を起点とする業界標準トレーサビリティシステムの開発を推進し、物流サプライチェーン全体の最適化を目指します。
・デジタルピッキングシステムなどを活用した倉庫DXソリューションの開発
アイオイ・システムが提供する倉庫内のデジタルピッキングシステムをコア技術に、日本GLPグループや投資先企業とのサービスを組み合わせ、倉庫支援高度化の実現を目指すべく、検討を進めます。これにより、人手をアシストするデジタルピッキングシステムからロボティクス技術による自動化まで庫内ソリューションをシームレスに提供し、業界標準技術の開発により物流業界のDXを推進します。
■ 今後の目標
凸版印刷は、モノフルおよびMVPⅠを通じた出資先であるスタートアップ企業との協業や物流DX関連の新ソリューションの共同開発を推進していきます。2025年度までにトッパングループの物流DX事業全体で100億円の売上を目指します。
■ 株式会社モノフルについて
社名:株式会社モノフル
所在地:東京都中央区八重洲2-2-1東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー16 階
設立:2017年11月
代表取締役社長:藤岡 洋介
事業概要:物流向けソリューション開発
URL:https://monoful.co.jp/
URL(MVPⅠ):http://monofulventurepartners.com
■ 「Erhoeht-XⓇ(エルへートクロス)」について
「Erhoeht-XⓇ(エルヘートクロス)」とは、凸版印刷が全社をあげ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
「エルヘート」は、当社創業の原点である当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」から名付け、語源であるドイツ語の「Erhöhen(エルホーヘン)」には「高める」という意味があります。
凸版印刷は、これまで培ってきた印刷テクノロジーの更なる進化とともに、先進のデジタルテクノロジーと高度なオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を機軸としたハイブリッドなDX事業を展開し、社会の持続可能な未来に向けて貢献していきます。
※1 物流DX
国土交通省における「総合物流施策大綱(2021 年度~2025 年度)」において機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでのあり方を変革することと定義されている。
※2 デジタルピッキングシステム
工場や物流センターの作業者が、表示器のランプが光った場所に足を運び、表示された数だけ商品を取り出すことで、誰でも簡単に、素早く正確なピッキング作業を行うことが可能となる仕組みのこと。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像