THE RETURN OF AN ICON ブルガリアイコンの復活

ブルガリ・ジャパン合同会社

2022年11月15日 09時50分

ブルガリのジュエリーに対するアプローチは常に既成概念にとらわれることなく、クリエイティブな独創性と革新の精神による類まれな融合から、伝説的なアイコンの数々が生まれてきました。その一つが「トゥボガス（Tubogas）」です。貴金属をはんだ付けすることなく、しなやかなチューブ状のバンドに仕上げた「トゥボガス」が、今回カラフルなクリエイションで構成された「トゥボガスカプセルコレクション」という形で待望の復活を遂げました。
まず、「トゥボガス」がブルガリ、そしてジュエリーの歴史においてどのような存在であるかを理解するためには、ブルガリが初めてこの技術を用いた手首をしなやかに包み込むブレスレットウォッチ「セルペンティ」を製作した1940年代まで遡る必要があるでしょう。当初から、シーンを選ばない万能さとコンテンポラリーな精神を表現していた「トゥボガス」ですが、70年代に入ると、ガス運搬用パイプに由来するこのインダストリアルなスタイルがブルガリのモダンな精神を象徴するものに変わりました。当時社会的な力を得た新しい世代の女性たちが、デイリーからスペシャルなオケージョンまで身につけられるジュエリーを求める中で「トゥボガス」のジュエリーは、華やぎを添える存在として受け入れられました。
また、グレースティールとイエローゴールドの組み合わせは、日常生活に馴染むカジュアルシックな魅力とインパクトのある色のコントラストを兼ね備えていました。このデザインを実現するにあたり、ブルガリは十分な可鍛性を持ち、錆びず、かつマイクロフュージョンに適したタイプのスティールを選択するため長い時間をかけて研究を行いました。またブルガリ独自の色彩効果を追求した結果、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドのバンドを交互に配置したものや、一巻きごとに色が変わるブレスレットが誕生しました。中でも最も印象的なクリエイションは、4本または5本のバンドを重ね合わせたものです。
今回の新作ジュエリーは、ブルガリで最も人気のあるデザインの一つと、ブルガリを代表する紛れもないスタイルの一つであるカボションカットのカラーストーンがユニークな出会いを果たし、そのクリエイションを通じて「トゥボガス」の色あせることのない魅力を前面に押し出しています。コレクションの主役は18Kピンクゴールドのネックレスで、カボションカットが施されたアメシスト、シトリン、ペリドット、ルベライト、ブルートパーズの5つのカラーストーンの鮮やかな色彩が輝きを放っています。まばゆい光を放つパヴェダイヤモンドに縁取られたストーンが、唯一無二の心躍るニュアンスを際立たせています。艶やかに光り輝くなめらかなカボションカットも、ローマのハイジュエラーブルガリのトレードマークの一つです。アイコニックな柔軟性としなやかさを実現するため、中央のボディはブルガリの職人が専門の技を駆使し、何時間もかけて作り上げています。木や銅の芯に2本の長いゴールドのバンドを巻き付けてから芯を引き抜いて作られるこのジュエリーは、はんだ付けを行っていません。首元にぴったりとフィットするクラスプ「クリサント・クロワゾン」を配したチョーカーネックレスは、シーンを選ばない万能さを感じさせます。ファンシーカボションカットを施したルベライトをあしらった18Kピンクゴールドのブレスレットはネックレスと組み合わせて楽しめます。
トゥボガスは、単なるジュエリーの加工技術にとどまらず、ブルガリスタイルの特徴的なトレードマークであり、長年にわたりローマのメゾンを支える美学と常に新しい形で融合する力を証明してきました。時代を超えて愛され続けるその魅力は、時を経ても色あせることはありません。そして伝説はまだ始まったばかりなのです。

「トゥボガスカプセルコレクション」