博報堂「Humanity Lab」、聴覚でクリエイティビティを刺激する、発想がひらめくサウンド「HASSO SOUND」提供開始
―東京大学鳴海准教授と共同開発―
株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:名倉健司、以下博報堂)のプロジェクトチーム「Humanity Lab」は、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、聴覚でクリエイティビティを刺激し、発想がひらめくサウンド「HASSO SOUND」を開発し提供を開始いたします。

「Humanity Lab」は、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)研究等に取り組んできた前身の「Human X」の活動を進化させ、五感に留まらない多様な「感覚」を研究するプロジェクトとして新たにスタートしました。「感覚が、生活者発想を進化させる」を信念に、ひとが本来持っている感覚特性の研究を通じて、感覚体験の可能性を広げることを目指しています。さらに、研究から得た知見を活用し、生活者が心豊かになる商品開発、体験創出等、企業に向けたソリューション開発に取り組んでいます。
「Humanity Lab」では、Human Xの時代から東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、おいしさ×聴覚に挑戦した「ビールのおいしさを増幅させる音楽」やこの音楽を映像化し感覚間協応の特性を活用した視聴覚体験の開発などを行ってまいりました。そして2023年12月には新商品開発や新規事業創造に必要な発想や体験のためのアイデア創出ソリューション「Humanity Thinking」と人間の感覚特性を活用した発想ヒント集「HUMANITY TIPS」、2025年5月「Humanity Lab」リニューアル後は、第1弾のソリューションとして心豊かな触り心地を生み出す「HUMAN TEXTURE」を展開しています。
そして本日第2弾として、聴覚を通してクリエイティビティを刺激するサウンド「HASSO SOUND」を公開。学術研究を参考に、科学的知見に基づいた科学的かつ感性的なアプローチで開発しました。アイデア出しや、勉強するときなど、HASSO SOUNDを聞きながら行うことで、発想がひらめくきっかけをサポートします。
■聴覚でクリエイティビティを刺激する、発想がひらめくサウンド「HASSO SOUND」

▼楽曲はこちらから (※楽曲の一部が再生されます。Spotifyにログインすると全てお聞き頂けます。)
「Unleash Thinking – 発散 SOUND -」
https://open.spotify.com/intl-ja/track/7e5GtEGP9xnBruWnRIVa2x?si=21bc5cf0e2b84e40
「Focus Thinking – 集中 SOUND -」
https://open.spotify.com/intl-ja/track/38xRnRo4AoAxPll9hacTkR?si=0a6ca2d4c8a04caa
「Hasso Life – 発散 & 集中 SOUND -」
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3C4QI68spNYHg0U9DHNsgM?si=cfe45daaca424a94
「HASSO SOUND」の開発においては、ミラーニューロンの特性に着目し、筆記音を取り入れることで、書く行為のイメージを想起しやすくすることを目指しました。絵を描いているときや文字を書くときに生まれる筆記音を用い、「書く行為」と「音」の関係性を探求しています。さらに、創造的思考理論における、発散的思考と収束的思考の2つの側面に着目し、発散を広げる「Unleash Thinking –発散 SOUND-」、集中を整える「Focus Thinking – 集中 SOUND -」、そして、発散と集中を時系列で体験できる「Hasso Life – 発散 & 集中 SOUND -」の3曲を制作。さまざまな場面で、発想を刺激する新しい聴覚体験をお楽しみいただけます。(サウンド制作:株式会社インビジ)
なお、リリースに先立ち事前検証実験を実施。「発散SOUND」「集中SOUND」を聞きながら、それぞれ発散力テスト・集中力テスト*を行ったところ、サウンドがない場合と比べてサウンドがあったほうが発想力・集中力が有意に向上したとの結果が得られました。アンケートでは、「発散SOUND」について「音を聞いていたほうが発想が広がる感じがした」「ワクワクして筆が進むような感覚」「五感に刺激してくる感じ。ミーティング中に使いたい」という声が、「集中SOUND」については「リズムに合わせて解くことができて、楽しく取り組めた。集中力が増した」「数字と向き合うことに集中できた、耳心地が良かった」「穏やかなシンキングタイムの様な感じ。曲が終わったあと感覚が研ぎ澄まされた感覚」という声があがりました。
*発散力テスト=代替用途課題(AUT)、集中力テスト=2バック計算課題。n=17(20-50代男女)
博報堂は今後も、生活者発想を基盤に幅広い分野での研究やサービス開発に取り組むことで、より良い生活のための提案を行ってまいります。
■Humanity Lab(ヒューマニティーラボ)
「感覚が、生活者発想を進化させる」を信念に、ひとが本来持つあらゆる感覚や感情を活用し、生活者に豊かな体験を創出するための研究開発プロジェクトです。「感覚研究」と「生活者発想」をかけ合わせ、クリエイティブ×テクノロジー×サイエンスで「感覚」にアプローチし、生活者理解と生活者体験創造を深化・進化。さらに、研究から得た知見を活用し、生活者が心豊かになる商品開発、体験創出等、企業に向けたソリューション開発に取り組んでいます。
https://humanity-lab.com/
■東京大学大学院情報理工学系研究科 鳴海拓志 准教授 プロフィール
2006 年東京大学工学部システム創成学科卒業。2008 年同大学大学院学際情報学府修了。2011 年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。2011 年より同大学情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教。2016 年より同大学同専攻講師。2019 年より同大学同専攻准教授。現在に至る。博士(工学)。バーチャルリアリティや拡張現実感の技術と認知科学・心理学の知見を融合し、限られた感覚刺激提示で多様な五感を感じさせるためのクロスモーダルインタフェース、五感に働きかけることで人間の行動や認知、能力を変化させる人間拡張技術等の研究に取り組む。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本バーチャルリアリティ学会論文賞、グッドデザイン賞など、受賞多数。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像