【国立科学博物館 附属自然教育園】自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト~かいぼりで美しい水辺と豊かな生態系の復活を目指す~

文化庁

 国立科学博物館附属自然教育園(園長:篠田謙一)は、園内水生植物園において、約20年ぶりとなる池沼の水を抜く作業「かいぼり」を令和7年12月14日(日)に行います。水生植物園の池は、土砂の堆積と富栄養化等によって環境が悪化し、カダヤシなど外来種の増加も見られます。今回のかいぼりは水質浄化と健全な生物多様性の回復を目的とします。かいぼり実施にあたり、一般参加者を募ります。また、かいぼり後の約3か月間にわたる天日干し期間に企業や団体等との協働による水辺再生事業に取組む「池沼の自然再生プロジェクト」を展開します。本プロジェクトでは、大都会に奇跡的に残された貴重な自然環境を、市民・企業をはじめとする多様な主体との協働による、持続可能な保全の仕組みをつくり、次世代へ継承することを目指します。

 国立科学博物館附属自然教育園は、大都会「東京」の中心部にありながら、今なお豊かな自然が残る森林緑地です。森林、草地、湿地、池など多様な環境で構成される園内は生物多様性の宝庫。旧武蔵野の里山の面影が残る園内は、その全域が国の天然記念物および史跡に指定されています。

「自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト」

  • 約20年ぶりに園内水生植物園の池沼の水を抜く「かいぼり」を実施します。

  • 過去のかいぼりでは一般参加は行いませんでしたが、今回は初めて一般参加者を募り、自然の仕組みや環境保全の大切さを共に学びます。

  • かいぼり後の約3か月間の天日干しを行います。

  • 天日干し期間中、企業や団体等との連携・協働による水辺再生事業に取り組み、持続可能な保全活動として進めていきます。

自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト 開催概要

【名  称】自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト

【主  催】国立科学博物館附属自然教育園

【実施時期】令和7年12月14日(日)(かいぼり)

      令和8年2~3月頃(池干し期間を利用した一般・企業向けイベント)

      ※詳細は令和8年1月頃ホームページに掲載予定

【場  所】国立科学博物館附属自然教育園(港区白金台5-21-5)

実施内容

(1)かいぼり

 池の水を抜いて水位の下がった池で、残った水たまりにいる生きものを参加者全員で協力して捕獲します。捕獲した生きものは、在来種と外来種に仕分けし、種類や数を記録します。在来種は池干し期間中、園内の施設で一時的に保護します。また、捕獲した生きものは展示ブースで公開し、自然園ボランティアや専門スタッフによる解説を行います。

 普段は立ち入ることができない池に入って、泥に触れ、生きものを観察することで、楽しみながら水質浄化や生物多様性向上の意義を学びつつ、生きもののすむ場所を守る保全活動にも繋がります。

■イベント概要

【対   象】小学5年生以上~大人

       ※小学生以下は保護者同伴でお願いいたします。保護者は見学のみでも構いません。

【日   時】令和7年12月14日(日)9:15~13:00

       ※雨天予備日:令和7年12月20日(土)9:15~13:00 

【定   員】50名(先着順)

【参  加  費】5,000円(かいぼり体験費用、胴長・軍手貸出、保険料)

       ※入園料(一般320円、高校生以下・65歳以上は無料)は別途必要です。

       ※見学のみをご希望の場合は、通常の入園料は必要、

        参加費(5,000円)は不要です。

【申込方法】Web

【申込締切】令和7年12月11日(木)

イベント詳細URL

https://ins.kahaku.go.jp/event/nid00003064.html

かいぼり作業の様子
生きもの計測

(2)池干し期間を利用したイベント

 かいぼり後の約3ヶ月間にわたる天日干し期間に一般向け、企業向けのイベントを行います。

①  一般向けイベント「池底ガイドウォーク」

 水の抜けた池の底を歩きながら観察する「池底ガイドウォーク」を期間中2回実施します。専門スタッフが池の生きものや外来種、泥の堆積状況などを解説し、池の生態系やかいぼりの意義などについてレクチャーします。

■イベント概要

【対   象】小学生以上

【日   程】令和8年2~3月頃に2回

【定   員】1回あたり20名(先着順)

【参  加  費】500円

       ※入園料(一般320円、高校生以下・65歳以上は無料)は別途必要です。

【申込方法】Web(詳細は令和8年1月頃ホームページに掲載予定)

②  企業向けイベント「水辺の自然再生」

 水を抜くだけでは自然は完全に戻りません。かつての池のように水草が生育し、多くの生物たちで賑わう水辺を再生させるためには、その後に行う埋土種子の発芽を促す「掘削(泥の掻き出し)」や、水面を覆いつくしてしまう植物の「除草」などの作業が、再生のカギとなります。本プロジェクトでは、この作業を、社会貢献活動に関心のある企業・団体との協働により3回実施します。

【対  象】社会貢献活動にご関心をお持ちの企業・団体(3回に分けて募集)

【日  程】令和8年2~3月頃

【定  員】1回あたり30名程度

【実施内容】専門スタッフによるレクチャー付きの作業プログラムを提供。

      環境保全への貢献を実感できる内容です。

協力企業の募集について

 プロジェクトに支援・協働いただける協力企業を募集します。詳細は令和8年1月頃ホームページに掲載予定です。

■掘削(泥の掻き出し)

 池底にたまった泥(ヘドロ)を掻き出します。これにより、富栄養化の原因となる物質を取り除き、水質浄化や生きものの生息環境改善につながります。掻き出した泥は、トロブネに入れて園内に設置し、埋土種子からの水草の復活を促します。

■除草

 水辺に繁茂しすぎたヒメガマやマコモなど優占植物の一部を除去し、水草が生育しやすい環境を創出します。これにより、一様だった水辺に多様性が生まれます。

※ここまでの写真はイメージです

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111
代表者名
都倉俊一
上場
未上場
資本金
-
設立
1968年06月