熱海市とJTB、交流人口及び関係人口の拡大の推進に関する包括連携協定を締結

株式会社JTB

2023年10月10日 15時00分

　静岡県熱海市（市長：齊藤栄、以下「熱海市」）と株式会社JTB（代表取締役社長執行役員：山北栄二郎、以下「JTB」）は、熱海市の交流人口及び関係人口の拡大を推進する為、包括連携協定を10月10日(火)に締結します。

■協定の背景

　熱海市では、時代の移り変わりや価値観の変化に柔軟に対応しながら、いつの時代においても、熱海を訪れる全ての方に満足度の高い滞在空間を提供できるよう「変化しつづける温泉観光地」の実現を熱海市観光基本計画の基本理念として推進しています。

　JTBでは、交流創造事業を事業ドメインとして、JTBならではのソリューション商品・サービス・情報、及び仕組みやネットワークを活用することで、地域が抱える社会課題を解決する「地域交流事業」に取り組んでいます。

両者はこれまでも観光促進における事業連携を行ってきましたが、コロナ禍以降における旅行需要の最大化に向けた新たな課題解決の為、このたび包括連携協定を締結するに至りました。

■協定の期間

　協定期間：2023年10月10日～ 2029年3月31日

■協定の目的

・コロナ禍以降における旅行需要の最大化による交流人口及び関係人口の拡大

・平日及び閑散期における新たな需要創出による観光・宿泊施設の稼働率の平準化

・「意外と熱海」（＊１）のリブランディング（コロナ禍以降に合わせたメニュー拡充）

・熱海市とJTBの両者によるメリットを活かした連携強化による地域課題の解決と、持続可能な観光地経営の実現

（＊１）熱海市が2013年から3か年で推進した観光ブランド・プロモーション事業を株式会社JTB中部（当時）が受託し、「意外と熱海」を統一テーマとして設定した。熱海の隠れている魅力を効果的に発信し、来訪促進と満足度の向上に繋がり、2016年度の宿泊者数は301万人を達成し、2013年度に立てた「入湯人員275万人泊」の目標数値を大きく上回った。主に個人旅行が牽引したことで、『意外と熱海』は個人需要向けブランドとしての確立に至った。また、この取り組みを含めて、観光の振興と発展に貢献したことで、観光庁が2018年に実施した「第10回観光庁長官表彰」の受賞に繋がった。

■協定事項と主な取り組み内容

1．交流人口の拡大に向けた取り組み

・ビジネス利用の受入促進（プラットフォーム機能の設置、会議・研修プログラムの開発、その他企業間取引向けコンテンツの開発）

・インバウンドの受入促進（受入環境の整備、新たなコンテンツの開発）

・教育旅行の受入促進（自然・文化などの資源を活かしたコンテンツ開発、誘致活動、受入体制の整備）

・その他の旅行需要拡大への取り組み

・中央省庁公募事業に対して両者で連携した取り組み

2．関係人口の拡大に向けた取り組み

・国内外のステークホルダーに向けた地域の魅力発信に資する取り組み

・リピーター、及びロイヤルカスタマーづくりのためのプロモーション活動

・食や地域物産などの地域ブランドづくりに資する取り組み

3．「意外と熱海」のリブランディング