小中学校向けタブレット学習支援ソフト「ミライシード」で国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版を無償配信

学校現場で関心の高いSDGsをテーマとする探究学習向け教材ソフト展開の第1弾に決定

 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁 、以下:ベネッセ)は、日本パラリンピック委員会とのサービスプロバイダー契約を経て、自社の小中学校向けタブレット学習支援ソフト「ミライシード」に、教材『I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)』日本版を搭載いたしました。11月14日より小学校・中学校向けそれぞれの教材が「ミライシード」ご導入校で無償にてご利用可能となりました。
 ミライシードは、協働学習・一斉学習・個別学習それぞれの学習場面に対応したタブレット学習用オールインワンソフトです。GIGAスクール構想により、タブレットを用いた学習が小中学校で急速に導入されるなか、全国の小中学校の30%に相当する9,004校約334万人以上の生徒(2022年度末見込み)にご活用をいただいています。
 
 ミライシードでは、学校教育へのデジタル導入を活かして、従来は困難であった、子ども一人ひとりに最適な問題の提供や、子どもの思考を深める協働学習、一人ひとりの学習効果の可視化といったニーズに応えるソフトの提供に取り組んでいます。こうしたソフトの充実の一環として、学校現場でも関心の高いSDGsを大きなテーマとした国際理解・環境・情報・福祉・健康などの領域の優れた教材・プログラムを、デジタルコンテンツ化(タブレットを活用した授業で運用できるようテンプレート+指導案+素材化して構成)していく取り組みを開始します。
 
 その第一弾が、今回の国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版となります。パラリンピックを題材に共生社会への気づきを子どもたちに促す教材として、パラリンピックの歴史や競技について学ぶだけでなく、パラリンピック選手の活躍を通して障がいや、人権尊重、国際理解について理解を深めることを意図した内容です。

 

<『I’mPOSSIBLE』の教材画像と活用イメージ>

授業用スライドやワークシート、映像教材に加え、指導案・教師用ガイドがセットになった内容です。


■ミライシードの『I’mPOSSIBLE』はGIGAスクール構想下の授業に対応
紙の教材からタブレット端末で授業展開が可能なデジタル化したテンプレート+指導案+素材へと進化

 

<『I’mPOSSIBLE』日本版の活用イメージの変化>
今回再構成した授業用スライドやワークシート、映像教材に加えて、ミライシードの持つ基盤を利用して、生徒個々の意見を順次にクラス全体に共有し、他者の意見を取り入れながら自分の意見を見直し考えを深める等の展開が可能になり、総合的な学習の時間や探究活動での生徒の主体的な学びが深まることを意図しています。


■今回の連携に至った経緯
 『I‘mPOSSIBLE』は、パラリンピックの価値や、パラスポーツを通じて共生社会を目指すパラリンピックムーブメントのビジョンを世界中の子どもたちが理解できるよう作成された、国際パラリンピック委員会の世界的な教育プログラムです。教材の名前『I’mPOSSIBLE』には、「不可能(impossible)だと思えたことも、考え方を変えたり、少し工夫したりすればできるようになる(I’m possible)」という、パラリンピックの選手たちが体現するメッセージが込められています。
 先の東京大会では上記国際版の教材をベースに、日本財団パラスポーツサポートセンターとの協働のもと、ベネッセこども基金の協力を得て日本パラリンピック委員会により日本版が制作されました。日本国内の学校での授業の実施状況に合わせて、紙教材として指導案・ワークシート・映像教材・授業用シート(スライドデータ)など授業に必要な各素材に落とし込むなどの工夫を加えたもので、全国の小・中・高・特別支援学校など約 36,000 校へ無償配布され、好評を得ました。
 現在『I’mPOSSIBLE』日本版事務局を担う日本パラリンピック委員会では、広く子どもたちにリーチするチャネルを探すなかでベネッセのミライシードに注目しました。
 これに対し、ベネッセでは、ミライシードに搭載して利用校へ無償配信する判断をしました。かつ配信にあたっては、従来の日本版の良さを活かしながら、GIGAスクール構想により端末一人1台化が進んだ現在の小中学校の状況に合わせた、さらなる進化を加えるべく、ミライシードの機能を活かしたタブレット端末での授業展開が可能なように、デジタル化したテンプレート+指導案+素材へと再構成された教材へとリニューアルしました。


■教材の概要(構成)について
 授業用のスライドやワークシート、映像教材に加え、指導案やそれぞれのスライドを使用する際の声かけ例や関連情報を記載した教師用ガイドがセットになっています。
 小学生版、中学生・高校生版ともに全14授業分のユニットで構成されています。各ユニットは全て独立しており、どれかひとつだけでも、複数を組み合わせても、使用することができます。
 パラリンピックや共生社会のことをあまりご存じでない先生にも、1時間程度のご準備で使用していただける内容となっています。体育はもちろん、総合学習や道徳、社会などの時間に、人権、共生社会、バリアフリー、スポーツの持つ力など様々な視点から活用していただけます。
※なお、11月14日からお使いいただける教材は、日本パラリンピック委員会の公式サイト上で公表している改訂版教材となっており、今後教材の改訂を受けて、順次「ミライシード」での利用が可能となっていきます。11月14日現在利用可能な教材は黄色網掛の部分になります。

 


■『I'mPOSSIBLE』日本版の授業活用セミナーを開催
 今回のリリースを受け、12月初旬に先生方向けのオンラインセミナーを実施いたします。
 日本パラリンピック委員会の担当者にも出演いただき、「I'mPOSSIBLE」日本版に込められた思い、共生社会を考えることの意義や、ミライシードを使った授業実践方法などもお話しいたしますので、詳しくは「ミライシード ファンサイト」(https://miraiseedfansite.benesse.ne.jp/index.html)よりご確認ください。

■ミライシードについて(サービスの概要)

 ミライシードは、指導・学習の様々な場面で活用できる協働学習・一斉学習・個別学習それぞれの学習場面に対応したタブレット学習用オールインワンソフトです。ベネッセが培った学校教育支援の知見を活かして2014年に発売開始しました。
 小学校1年生から中学3年生までの主要教科に対して、自動採点やリアルタイムでの取り組み状況把握をはじめ、デジタルの特性を活かしたドリルなどAIを用いた個別最適学習を支援する「ドリルパーク」、シンプルな機能と直感的な操作性で小学校低学年から日々の授業で利用できる授業支援ツール「オクリンク」、個人の意見を順次にクラス全体に共有し、他者の意見を取り入れながら自分の意見を見直し考えを深めて新しい気づ

き・発見を生み出す「ムーブノート」など、多様な場面で活用できる機能を提供しています。
 さらに、それらの利用に際した客観的データから、子どもの資質・能力を可視化し、学級ごとの指導カリキュラムを処方し、教師の指導改善サイクルを支援しています。
 2021年には、公益社団法人企業情報化協会が主催し、“ITを高度に活用したビジネス革新”で成果をあげた企業等に授与するIT賞において「IT賞(顧客・事業機能領域)」を受賞しました。
「ミライシード」のサービス詳細は、以下からご覧いただけます。
https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/


 

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会社概要

URL
http://www.benesse.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
岡山県岡山市北区南方3-7-17
電話番号
086-225-1165
代表者名
小林 仁
上場
東証1部
資本金
136億円
設立
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