【国立科学博物館】国立科学博物館主催 第42回植物画コンクール入選作品決定

文化庁

 国立科学博物館(館長:篠田 謙一)では、植物の姿を正しく観察することを通し植物をより深く理解し、植物に対する愛情と人とのつながりに関心を持つ、次世代の人材を育成していくことが重要と認識し、学習支援事業の一つとして、毎年、植物画コンクールを実施しております。

 2025年度は第42回を迎え、全国から785点の応募があり審査の結果、このたび文部科学大臣賞2点を含む66点の入選作品を決定いたしました。

 入選作品展につきましては、館内各地区で下記の通り実施予定です。

 筑波実験植物園にて 2026年2月7日(土)から2月23日(月・祝)

 上野本館にて    2026年6月30日(火)から7月20日(月・祝)

 附属自然教育園にて 2026年8月15日(土)から9月6日(日)

国立科学博物館主催第42回植物画コンクール概要

【主  催】独立行政法人国立科学博物館(館長 篠田 謙一)

【後  援】全国科学博物館協議会

【趣  旨】

植物画を描くことによって植物の姿を正しく観察し、植物をより深く理解するとともに植物に対する愛情を深め、人と植物のつながりにも高い関心を持っていただくことを目的とする。

【募集部門】「小学生の部」 「中学生・高校生の部」 の2部門

【作品規格】一人1点、未発表のオリジナル作品、用紙のサイズはB4判、または八ツ切

      厚さ5ミリ以内、画材は自由。

【受付期間】2025年9月1日(月)~2025年10月31日(金)

【応募総数】合計785点(小学生の部231点、中学生・高校生の部554点)

【審  査】

審査員が、植物学・美術・教育の立場から、観察の注意深さ、表現の正確さ、芸術的な美しさなどを基準として、令和7年11月18日(火)に国立科学博物館筑波研究施設総合研究棟8階会議室において審査を行った。

【審 査 員】

石川美枝子   植物画家

遠藤 一支   土浦市立土浦第二中学校教諭

西野 範夫   元上越教育大学学校教育学部教授

邑田  仁   東京大学名誉教授

遊川 知久   国立科学博物館筑波実験植物園長

田中 伸幸   国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ長

審査員講評

■小学生の部

〔総評〕

低学年の子供たちも高学年の子供たちも、柔らかい感性で身近な植物の好きなところ、不思議に感じたところを見つけ、素直に描いている。

〔小学生の部 文部科学大臣賞〕 「タマネギ(赤タマネギ)」 飯田 司音(兵庫県)

タマネギに出会った瞬間に感じ取った新鮮な美しさを素直に描いている。タマネギという素材の良さを活かした、小学生でなければ描けない作品である。台所にあるような身近なものを題材とし、剥く、切る、などの日常の光景が、たいへんよい色で描かれていて素晴らしい。

〔小学生の部 国立科学博物館長賞〕 「ソメイヨシノ」 福田 穂乃波(東京都)

ソメイヨシノの花から実へと変化する様子をじっくり観察している作者の視点が伝わってくる作品で、異なる成長段階を組み合わせた構図がボタニカルアートとして的確に描かれている。構図がとても良く、幹の曲がり具合の表現も素晴らしい。

〔小学生の部 筑波実験植物園長賞〕 「ニガウリ」 星 美緒(東京都)

材料の選び方、配置など植物図鑑的な構図になっていて、植物学的な完成度の高い作品である。一方で、画面全体が柔らかく温かみが感じられ、素直な感性で誠実に描かれていることが高く評価された。

■中学生・高校生の部

〔総評〕

全体的に素直でまじめな作品が多かった印象である。また、題材として野外に生える植物が減り、野菜や外国の珍しい植物を描く作品が増えてきた。植物に触れて命あるものを描くといったメッセージを感じ取れる作品が多かった。

〔中学生・高校生の部 文部科学大臣賞〕 「カシワバアジサイ」 髙山 琴音(東京都)

これだけのボリュームある材料を緻密に描けることが素晴らしく、花が実になると枝が垂れる重い様子もしっかり表現されている。葉の特徴も良く描かれており、この植物への共感がよく伝わる作品である。

〔中学生・高校生の部 国立科学博物館長賞〕 「タマネギ」 庄司 桃椛(北海道)

皮が光っている部分を自然に表現できている。植物に向き合う素直な感性が感じられ、技巧に走っていない。断面もよく表現されており、葉の傾き加減とともに構図のバランスが絶妙に取れている。根や枯れ葉の様子など、生命を感じる作品となっている。

〔中学生・高校生の部 筑波実験植物園長賞〕 「クキブロッコリー」 片桐 晴美(埼玉県)

クキブロッコリーの特徴的な色がみごとに再現されており、葉の質感や枝の付き方、下方の種子がとても良く描かれている。一見地味な植物だが、作者が感じた魅力がしっかり表現されている。

入選作品数

小学生の部

中学生・

高校生の部

文部科学大臣賞

1点

1点

2点

国立科学博物館長賞

1点

1点

2点

筑波実験植物園長賞

1点

1点

2点

佳作

10点

10点

20点

準佳作

20点

20点

40点

合 計

33点

33点

66点

総合計 66点

特別奨励賞(学校表彰):1校

聖徳学園小学校(東京都)

第42回植物画コンクール入選作品展 展示予定

【筑波地区開催】

日時:2026年2月7日(土)~2月23日(月・祝)

会場:国立科学博物館筑波実験植物園

   茨城県つくば市天久保4-1-1

【上野地区開催】

日時:2026年6月30日(火)~7月20日(月・祝)

会場:国立科学博物館上野本館

   東京都台東区上野公園7-20

【白金台地区開催】

日時:2026年8月15日(土)~9月6日(日)

会場:国立科学博物館附属自然教育園

   東京都港区白金台5-21-5

※附属自然教育園では各部の三賞の展示のみとなります。

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111
代表者名
都倉俊一
上場
未上場
資本金
-
設立
1968年06月