吉田修一さんの映画化決定作品から、塩野七生さんの最後の歴史長編、そして尾崎世界観さんの芥川賞候補作まで! 新潮文庫の9月新刊のラインナップを発表します!

株式会社新潮社

株式会社新潮社は7月28日、新潮文庫の新刊を発売します(地域によって異なる場合があります)。全国の書店、各ネット書店にてご予約を受付しています。以下、ラインナップをご紹介いたします。​

吉田修一『湖の女たち』
湖畔の介護施設で暮らす寝たきりの男性が殺された。捜査にあたった刑事は施設で働く女性と出会うが、二人はいつしかインモラルな関係に溺れていく。一方、事件を取材する記者は死亡男性がかつて満州で人体実験にかかわっていたことを突きとめるが、なぜか取材の中止を命じられる。吸い寄せられるように湖に集まる男たち、女たち、そして――。読後、圧倒的な結末に言葉を失う極限の黙示録。
https://www.shinchosha.co.jp/book/128759/

塩野七生『ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―』
古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか? なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか?そこには数少ない市民で強大な帝国ペルシアと対峙しなければならない、苛酷な状況があった――。ギリシア人なくしてローマ人なし。「ローマ人の物語」以前の世界を描き、現代の民主主義の意義までを問う著者最後の歴史長編全四巻。
https://www.shinchosha.co.jp/book/118112/

志川節子『芽吹長屋仕合せ帖 日日是好日』
長屋に暮らし縁結びの仕事に生きがいを感じているおえん。だが、三十路半ばにして、ふと思案する。わたくしは一人で生きていくのだろうか……。そんな時、持ち込まれたのは、あろうことか別れた夫の再縁話、そして自分の見合い話だった。焦らず、己れをごまかさず、わたくしは、わたくしを生ききろう――。丁寧に気持ちに向き合う日々の先に出会えたご縁とは。芽吹長屋仕合せ帖シリーズ最終巻。
https://www.shinchosha.co.jp/book/120593/

仁志耕一郎『凜と咲け―家康の愛した女たち―』
女子の賢さを、上様に見せてあげましょうぞ――。意外にしたたかで大胆だった知られざる側近女性たち。正室築山御前の〈最後の恋〉、出奔した側室お万ノ方、老いても家康に大切にされた西郡ノ局、秀頼の妻千姫に誠実に向き合ったお夏ノ方、下層の出自ながら懸命に仕えた茶阿ノ方、女性として最高位に昇りつめた阿茶ノ局。徳川の礎を担いながら自分らしく生きた六人の魅力を描き出す傑作短編集。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104631/

尾崎世界観『母影』

小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪を鋭く見つめる、鮮烈な中編。芥川賞候補作品。

https://www.shinchosha.co.jp/book/104452/

神長幹雄『山は輝いていた―登る表現者たち十三人の断章―』

山に登ることとは、何かを表現すること――。田中澄江は高尾の花に亡き父を重ね、串田孫一は闇夜の谷で思索に遊ぶ。深田久弥が死の間際に見せた無念の光景、8000メートルの頂を望み続けた長谷川恒男の熱情、山野井泰史の生還を支えた不屈……。静かな山旅から、命を削る凍てついたヒマラヤの氷壁まで、「山と溪谷」元編集長が登山史に刻まれる名文を厳選して探る、それでも人が山に登る理由。

https://www.shinchosha.co.jp/book/104611/

池谷裕二 、中村うさぎ『脳はみんな病んでいる』

馬鹿と天才は紙一重。どこまでが「正常」でどこからが「異常」!? 人工知能(AI)を脳に組み込むとどうなる!? 10月生まれが一番長生きする理由は? どうして認知症の老人は夫や妻の顔を忘れるのか――。「正常と異常」「健康と病気」の境界を揺さぶり、世界の常識を根底から問い直す。知れば知るほど面白い“脳”の魅力を、脳科学者と人気作家が語り尽くす。あなたの脳を心地よく刺激する脳科学対談。

https://www.shinchosha.co.jp/book/132925/

パトリック・スヴェンソン『ウナギが故郷に帰るとき』(訳:大沢章子)

アリストテレスの時代から不思議な生態で人々を魅了してきたウナギ。彼らはどこから来てどこへ行くのか? 今なお謎に包まれるウナギの一生を解き明かしながら、謎に挑んだ古今の学者たちの苦闘、ウナギとともに生きる漁師の暮らしぶり、幼き日の父とのウナギ釣りの思い出までを縦横に語り、生きることの意味を静かに問う。スウェーデンで最も権威のある文学賞を受賞した世界的ベストセラー。

https://www.shinchosha.co.jp/book/220171/

クリス・オフット『キリング・ヒル』(訳:山本光伸)

死ぬには美しすぎる場所だった。人里離れたケンタッキー州山間の窪地で、森閑とした自然が見守っていたのは、樹木にもたれた女性の遺体。米陸軍犯罪捜査官ミックは、郡保安官である妹に不審死の捜査協力を依頼されるが、一様に口を閉ざす田舎町特有の歪んだ人間関係の壁が、彼の前に立ちはだかった……。フォークナーに比肩する硬質な文体で悲劇の連鎖を織り上げる、罪と罰のミステリー。

https://www.shinchosha.co.jp/book/240331/

西條奈加『金春屋ゴメス 因果の刀』(新潮文庫nex)

江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅――。開国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。

https://www.shinchosha.co.jp/book/180254/

椎名寅生『夏の約束、水の聲』(新潮文庫nex)

美しい海に囲まれた離島・玖輪島。客の出迎えに波止場で待つ民宿の息子・辰水の前に現れたのは、十五歳の少女・沙織だった。悩みを抱え、ひとりで島を訪れた沙織との淡い青春の日々は、夜の入江で「人魚」と出遭い、一変する。沙織の美しい身体を蝕む死の呪いを解くために、辰水は嵐の中を奔走する。迫る刻限、彼女の命を救えるか――。ひと夏の恋と冒険を描いた青春サスペンス。

https://www.shinchosha.co.jp/book/180268/



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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
1896年07月