7家族19名が参加!「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」かもめ島の海を調べて学ぶ、通年型海洋学習イベント【みらいジュニア研究員 秋】を開催しました!
2022年9月10日(土)7時~12時30分【北海道江差町一帯】
江差観光コンベンション協会は、かもめ島の海洋環境を活かした学習イベントとして、「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」において地域の子どもたちを対象に「みらいジュニア研究員 秋」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・日程:2022年9月10日(土)7時~12時30分
・開催場所:北海道檜山郡江差町一帯(バスツアーとして町内各所へ移動開催)
・参加人数:7家族 19名
・協力団体:江差町、北海道大学 水産科学研究院 国際教育室、函館海上保安部、ひやま漁業協同組合、檜山卸協同組合、函館バス株式会社 江差営業所、めしや亜砂、一般社団法人 北海道江差観光みらい機構、株式会社シンプルウェイ
- 拠点のかもめ島を飛び出して「地域漁業バスツアー」へ!
折しも定置網による秋サケ漁が始まったばかりの江差町。最初に訪れた泊漁港では、初水揚げということで漁獲量が少なめで早い時間に市場へ運ばれてしまい水揚げの現場見学とはいきませんでしたが、地元の漁師である能登さんから「今年の秋サケ漁の展望」や「定置網の仕組み」「江差の海の環境の変化について感じること」など、貴重なお話を聞くことができました。
今回の「秋版」では、海の学びシートという質問方式の記入表を持って活動した研究員たち。特に泊漁港では能登さんへの質問から、「砂浜の砂が建設資材として搬出されてしまうために定置網を仕掛けるのに最適な砂地が減りつつある」という地域漁業が抱える課題について聞くことができました。
「漁業のことを考えるときに、漁業以外にも目を向ける必要があるんだね」という大切な気づきを得ることができました。
次に訪れた市場では、ひやま漁協さんのご厚意により場内をゆったりと見学する時間をいただけました。この時期に獲れる旬のヒラメやタコに大きなアオリイカ、ナマコ種苗の養殖設備も見ることができ、対応してくれた漁協の中川さんにはたくさんの質問が飛んでいました。市場の役割についても教えてもらうことができ、学校の授業を飛び越えた学習にもかかわらず子どもたちはしっかり理解し、学びシートに記入をしていました。
- 漁協さんから託された「長期磯焼け定点調査」の命に着手!
水中ドローンで観察した磯焼けスポットは「ウニの一時放流」による食害の影響によるものですが、最適な観察地でまずは実態を確認することができました。
続く、ドローン空撮の定点ポイントに定めたかもめ島南端のポイントは漁師さんでも磯焼けの原因がわからないエリアで、本来であれば漁場として活用したい場所でもあります。今後、調査を進める中で「食害」「地形・海流」「水温・水質」「砂の流入」などの要因を推測し、調査のエリアを海上や沖合にまで広げることも視野に観測・データ収集を続けていきます。
バスツアーの最終目的地である町内柏地区の海岸は、綺麗な砂浜が続くロングビーチ。藻が多く海水浴には向きませんが、かもめ島マリンピングらしく「ビーチを活用した観光振興・地域おこしのアイデアを考えてみよう」というテーマで訪問しました。子どもたちも「トイレ設備や海の家が欲しい」「サンドアート大会」「海洋ごみアート」など、とても面白そうな意見を出してくれました。
- 東条先生の特別講義「旬の魚の冬じたく」
講義では「コオリウオは赤血球がない」「肺呼吸をする魚がいる」等、それぞれが魚についての新発見を身につけてくれていました。
- 秋サケ捌き体験&旬の魚で石狩鍋(食育)!
アニサキスの実物を目の当たりにして「どうやったら安全に食べられるの?」「どうしてサケの身はピンク色なの?」「なぜサケは秋が旬なの?」など、学びシートを基に積極的に質問をぶつける研究員たち。
江差っ子でも経験の少ない「切り身捌き体験」も、やはり海の子、みんな上手にこなしていました。
昼食提供も、普段地域の子どもが食べ慣れている塩味ペース(三平汁)でなく、味噌ベース(石狩鍋)にしたことが、期待通り功を奏しました。新鮮だったようで6杯もおかわりをした研究員もおり、私たちの願いである「旬の魚を食べることで地域漁業に愛着を感じて欲しい」という食育のねらいも、うまくはまったようです。
これまでの3回の活動の中で、最も保護者の方の評価が高かったのが、この「秋版」。研究員たちもお腹いっぱいで眠くなる中でも名残惜しそうにしていたのが印象的でした。
学びシートの活用で、より多くの海の学びを得た印象の「みらいジュニア研究員」。最終となる「冬版」でこれまでの活動をしっかり総括し、全員で町長から「認定証」をもらえるように頑張りましょう!
- 参加した子ども・保護者からの声
・鍋、おいしかったよ。
・大きいヒラメやアオリイカが見れてよかった。
・みんなで笑ってご飯を食べて楽しかった。
・来年も参加していいですか?
・住んでいても行ったことがない場所に行けて新鮮でした。
・地域の良いところを知ることができました。
・海のない市町村でも出張開催してほしい。
・今後は、海プロのイベントなら何でも参加したいです!
・中高生にもぜひ提供してあげてください。
・こんなに素敵なイベントが無料なのは申し訳ないです。
<団体概要>
団体名称:江差観光コンベンション協会
URL:https://www.esashi-kankoukyoukai.com/
活動内容:江差町を中心とする南部檜山観光地の紹介やコンベンション事業、宣伝、施設の充実、文化の向上並びに産業の振興を図り、観光の発展に寄与するために活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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