doda転職求人倍率2026年9月・2026年第2四半期レポート
9月は2.89倍(前月差+0.03ポイント)。第2四半期(7~9月)平均は2.82倍
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2026年9月と2026年第2四半期(7~9月)の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表します。
doda転職求人倍率は、中途採用市場に関する需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<算出式※:求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。
【転職求人倍率(全体)・求人数・転職希望者数】
2026年9月の概況
転職求人倍率:2.89倍(前月差:+0.03ポイント、前年同月差:+0.46ポイント)
求人数:前月比+0.3%、前年同月比+16.8%
転職希望者数:前月比-0.7%、前年同月比-1.7%
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち8業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「商社」(前月比102.3%)、次いで「小売・流通」(前月比102.1%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち7職種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「営業」および「専門職(建設・不動産)」(前月比101.2%)でした。

解説と今後の見通し(doda編集長:桜井 貴史)
・2026年9月の解説
9月の求人数は前月比で微増し、引き続き高い水準で推移しました。業種別で最も増加率が大きかった「商社」(102.3%)では、住宅・建材分野を中心に求人が増加しました。住宅価格や建築コストの上昇、省エネ対策への関心が高まる中、リフォームや省エネ改修関連の需要が拡大しており、リフォーム会社向けの営業や工事提案まで一貫して担う営業人材の採用が活発化しています。前月比で2番目に求人数の増加率が大きかったのは「小売・流通」(102.1%)でした。「小売」では、リユース市場の成長を背景に採用人数を増やす動きが見られたほか、「流通」では、ドライバーやフォークリフト作業員などの現場職に加え、営業や事務など幅広い職種で求人が見られました。自動化や業務効率化が進んでいるものの、就業者の高齢化や人材不足から、人が担う業務を中心とした採用ニーズは依然高い状況です。9月の転職希望者数は、前月比、前年同月比ともに減少しました。求人数が微増する一方で転職希望者数が減少したため、転職求人倍率は前月から上昇しました。
・2026年第2四半期(7~9月)の解説
前四半期(2026年4~6月)比で、業種別で最も求人数の増加率が大きかったのは、「IT・通信」(106.2%)でした。前四半期に続き高い伸びを維持しており、採用ニーズの高さがうかがえます。「IT・通信」では、企業によるAI活用やDX推進、基幹システムの刷新などを背景に、IT人材の採用ニーズが引き続き高い状況です。また、AI活用を支えるデータ基盤整備やクラウド環境構築、半導体関連分野の開発案件も活発で、専門人材の採用ニーズが継続しています。
転職希望者数は前月比で7月は-5.0%、8月は-5.1%、9月は-0.7%と、3カ月連続で前月を下回りました。背景には、企業による報酬水準の改定や福利厚生の充実などの雇用環境の改善に加え、AI技術の進展に伴う自身のキャリアや仕事への影響を見極めようとする一定の動きがあったことなどが影響していると考えられます。一方で、9月は減少幅が縮小しており、転職希望者数の減少傾向に落ち着きが見られました。
・2026年10月以降の見通し
転職希望者数は、例年、冬の賞与後の転職を見据えて活動を始める人が増えるため、今年も同様の傾向になると予想されます。また、長引く物価高の影響を受けて、より良い条件を求めて転職活動に踏みきる人も来年にかけて増加する可能性があります。一方で、多くの企業で人材採用への意欲は依然として高く、求人数の増加が見込まれます。そのため、求人数が転職希望者数の増加幅を上回ることが予想され、転職求人倍率は上昇すると考えられます。
【転職求人倍率(業種別・職種別)/2026年9月】

【求人数増加率(業種別・職種別)/2026年9月】

【転職求人倍率(業種別・職種別)/2026年 第2四半期(7~9月)】

【求人数増加率(業種別・職種別)/2026年 第2四半期(7~9月)】

解説者プロフィール doda編集長 桜井 貴史(さくらい・たかふみ)
新卒で大手人材会社に入社後、25年以上にわたり、一貫して学生のキャリア教育や就職・転職支援、企業の採用支援事業に従事。
2016年にパーソルキャリアへ中途入社。新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の事業立ち上げを牽引し、初代編集長を務める。その後、大学生向けサービスや中途採用領域の法人向けプロダクトの責任者を歴任し、2024年にdoda編集長へ就任。Z世代の就職・転職動向や、社会保険労務士有資格者として雇用問題・労働市場に精通。また事業開発者として同社の事業開発部門の統括や、AIを活用したプロダクト開発にも携わる。

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