秋冬の急な気温低下でリスク増大 ― 40代女性、睡眠負債(※1)に注意 体調ナビゲーションサービスRizMo(リズモ)のデータが示した見えない落とし穴を、メノポーズ(更年期)週間に合わせて公開

パナソニック株式会社は、10月18日~10月24日の「メノポーズ週間」にあわせ、就寝時の衣服内温度や睡眠状態の計測・分析・アドバイスを通じて女性の体調管理をサポートする「体調ナビゲーションサービスRizMo」の利用データを分析しました。
その結果、40代女性は、しっかり寝た時間・横になっていた時間が、ともに20-30代と比べて最短であることがわかりました。また、40代女性の約50%以上が、衣服内温度が低温期と高温期の二相に分かれにくい「高温期*不安定」「高温期*不明」タイプに分類され、それら2タイプは20代から40代までの全年代でも約40%以上存在していることがわかりました。
*衣服内で計測した温度の低温期・高温期。タイプ分類は「基礎体温型松本分類」に基づく。
急な気温変化も睡眠に影響
日本では近年、秋から冬への気温の変化が急速に進み、室温や寝具での温度調整が難しくなる時期が発生します。一般的に、就寝前や睡眠中の体温調整がしづらくなることにより、眠りの質が低下しやすいといわれています。特に40代以降の女性は、ホルモンバランスの変動により睡眠や温度リズムが揺らぎやすく、そこに気温低下の影響が加わることで「寝つきにくい」「朝すっきりしない」「気分が落ち込む」といった体調の変化を感じやすくなります。
40代女性は、横になっていた時間、しっかり寝た時間ともに他世代と比べ最短
利用データの分析から、40代女性の「横になっていた時間」は平均6時間57分、そのうち「しっかり寝た時間」は5時間46分で、他世代(20~30代)比較で最も短い傾向が見られました。厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人における6時間以上の睡眠が推奨されており、40代女性は推奨よりも睡眠時間が短い傾向にあることがわかりました。

40代女性の半数以上が「高温期*不安定」「高温期*不明」タイプ
RizMoは、計測した衣服内温度の変化パターンを分析し、どういったタイプに当てはまるかを表示します。利用者データを分析したところ、40代女性の約50%以上が、高温期が安定しなかった「高温期*不安定タイプ」や高温期が推定できなかった「高温期*不明」タイプに分類されました。これらは、何らかの原因でホルモンバランスが乱れた場合に現れることがあります。また、この2タイプは、20代~40代までの全年代でも約40%以上存在していました。
*衣服内で計測した温度の低温期・高温期。タイプ分類は「基礎体温型松本分類」に基づく。

「高温期*不安定タイプ」「高温期*不明タイプ」


*衣服内で計測した温度の低温期・高温期。タイプ分類は「基礎体温型松本分類」に基づく。
ユーザーが感じた「ホルモンバランス」や「睡眠」のゆらぎの影響(※2)
【RizMo利用者の声*】

・寝ても疲れがとれない。やる気がでなくて動けない時も。(40代)
・40歳を過ぎた頃から睡眠の途中と起床時間前に必ず目が覚めるようになった。(40代)
・最近寝つきが悪く、長い時間眠っていられない。疲れが取れず、肩こりや頭痛などを起こしやすくて不安。(40代)
・仕事も家事もやらないといけないことがあるのに、だるくて活動量が限られてしまい、もやもやしたり気分が落ちこんだりする。(40代)
・イライラすることが増え、普段ならなんとも思わないことが気になって家族にあたってしまったりする。(40代)
・生理周期に若干の乱れが出てきた。(40代)
*利用者の方々のコメントを弊社で抜粋・編集して掲載しています。
温度リズムや睡眠を知ることで「わかる」が増える(※2)
【RizMo利用者の声*】
・ホルモンバランスとしては不調な時期でも、睡眠がとれていれば好調に過ごせるとわかった(40代)
・睡眠の質が良くても睡眠時間が短ければ疲れは取れず、横になっているだけでもちゃんと休んでいれば翌日のパフォーマンスはいいと分かった。(40代)
・データは後から振り返ることも可能なので、自分の体調を客観的に俯瞰することで、リズムがつかめそうな気がしている(40代)
・体調が把握できるのは嬉しい。家族にデータを見せて体調不良だと伝えられた(40代)
*利用者の方々のコメントを弊社で抜粋・編集して掲載しています。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
40代女性は、社会的背景とホルモンバランスの変化から睡眠時間が短い傾向に
~睡眠評価研究機構代表・医学博士 白川修一郎先生コメント*~

日本の40代女性は、社会的背景から仕事、育児や家事の負担が大きく、先進国の中でも睡眠時間が短いことが報告されています。また、更年期の入り口でホルモンのバランスが崩れやすく、それが睡眠へも影響します。そのため20代、30代女性とくらべ睡眠時間が短くなっていると考えられます。深部体温(体の内部の体温)がしっかりと下がることで良質な睡眠が得られるのですが、この時期は外気温の変化が大きく、体温調節の役割をもつ自律神経の働きや生体リズムが乱れやすくなっています。睡眠時間の不足や質の悪化が続くと睡眠負債が蓄積し、脳や体への影響が大きく、イライラ感、気分のおち込み、意欲の低下、段取りの悪さ、集中力の低下、自己評価の悪化、身体・精神健康感の悪化の原因にもなります。また、生体リズムの乱れは、ただでさえ不安定な40代女性のホルモンバランスを崩す原因にもなります。40代は、change of lifeとも呼ばれています。抗老化作用の大きい成長ホルモンは、7時間前後の良質な睡眠で最も多く分泌されます。40代からの睡眠は、認知症等を含む抗老化や健康維持の役割が大きく、適切な時間と良質な睡眠が大切です。
*当社から依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。
体調ナビゲーションサービス「RizMo」で見えたデータや利用者の声からも、ホルモンバランス、睡眠状態、多忙なライフステージにおいて仕事や家庭などで感じる社会的なストレスも体調や心理状態に影響を与えている可能性が示唆されました。
当社は、今後も「女性特有の不調は本人だけの問題ではなく、家族や社会で取り組むべき社会課題」と捉え、女性を取り巻く環境も含めた多角的なサポートを提供します。
体調ナビゲーションサービス「RizMo」でできること
月経リズムと連動する衣服内温度と睡眠状態を計測できるウェアラブルデバイス「リズムモニター」と、専用アプリケーション(※3)を通じた計測データの確認や、独自のデータ分析アルゴリズムによるその日や先々の体調予測、自身に合った体調サポートアドバイスの提供等により、女性の健康的な生活習慣づくりをサポートします。
2025年10月10日より、看護師・薬剤師・臨床心理士など50名を超える専門家によるオンライン健康相談やLINEを活用したパートナー共有機能など、女性の健康を支える新たな機能を追加しました。具体的な悩みを専門家に直接テキストやZoomで相談したり、体と心の状態をアプリでパートナーに知らせることで、自身の体調管理だけではなく、メンタルヘルスのセルフケア、家族やパートナーとのコミュニケーションにも役立てることができます。
URL:https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/RizMo/
※1:必要な睡眠時間に対して実際の睡眠が不足し、その不足分が蓄積した状態
※2:先行体験ユーザーへのウェブアンケート調査 2025年9月実施 n=163 パナソニック調べ
※3:iPhone専用
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