イラク:子ども中心の復興と投資を~基礎インフラと社会サービスの復旧急務【共同プレスリリース】

ユニセフ等、イラク復興支援国際会議でアピール

破壊されたモスル西部の街を眺める、6歳のアクラム君。 (2017年8月撮影) © UNICEF_UN0159073_Rfaat破壊されたモスル西部の街を眺める、6歳のアクラム君。 (2017年8月撮影) © UNICEF_UN0159073_Rfaat

【2018年2月11日 アンマン(ヨルダン)/カイロ(エジプト)/バグダッド(イラク)発】

 イラクでは暴力が収まりつつあるものの、全土に暮らす何百万人の生活は滅茶苦茶にされ、4人に1人の子どもが貧困状態に陥り、家族は生き延びるために極端な手段を取ることを強いられています。

 基礎インフラと子どもたちのための社会サービスの復旧に投資しなければ、イラク紛争を終わらせるために行ってきた多大な努力による成果が危機に晒される、とユニセフ(国連児童基金)と国連ハビタット(UN-Habitat)は新たな報告書「復興の約束―未来を守るため(原題:Committing to Change – Securing the Future)」の中で述べています。

 紛争によりイラクの主要な都市が戦闘地になり、家や学校、病院や遊び場などの人々の生活基盤は大きな被害を受けました。

 国連は2014年以降、150件の教育施設への攻撃、50件の保健・医療施設や保健従事者への攻撃を確認しています。イラクの学校の半数は修復が必要で、300万人の子どもたちは教育を中断されました。

 「子どもたちはイラクの未来です」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。「今週クウェートで開催されるイラク復興支援国際会議は、世界の指導者たちが子どもたちに投資し、イラクの安定した復興に投資する意志のあることを表明する機会です」
 

冬服の支援物資を受け取った子どもたち。 (2018年1月1日撮影) © UNICEF_UN0154736_冬服の支援物資を受け取った子どもたち。 (2018年1月1日撮影) © UNICEF_UN0154736_

 避難していた家族の帰還が始まり、彼らの多くは家屋の大規模な修復を必要としており、紛争以前より問題だった住宅不足に拍車をかけています。モスル市では、2万1,400軒の家が損壊しました。最も貧しい家族は、子どもにとって危険な、瓦礫と化した家に暮らす以外の選択肢がありません。子どもを学校に通わせず、働きに行かせる家族もあります。また、多くの子どもたちは、おとなの戦争で闘うことを強制されました。

 「紛争で最も被害を受けているのは子どもたちです。イラク都市部の危機からの復旧・復興は、子どもを含む、弱い立場にある人々に特に配慮した上で、優先され、適切な支援を得て、迅速に実行されるべきです」と国連ハビタットアラブ地域ディレクターZena Ali Ahmadは述べました。

 2月12日から14日に、クウェートで開催されているイラク復興支援国際会議において、ユニセフと国連ハビタットは、各国に対して、イラクの子どもたちのために、教育、心理社会的ケア、保健、水と衛生、住居を含む基礎インフラならびに社会サービスの復旧への支援に対する約束を求めます。

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

 
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