平山建設とネクストフィールド・NTT東日本が、建設DXのモデル確立に向けて取り組んでいます
~ 建設業界の業務効率化、生産性・安全性向上、働き方改革実現をめざします ~
平山建設株式会社(千葉県成田市、代表取締役社長:平山 秀樹、以下「平山建設」)は、株式会社ネクストフィールド(東京都渋谷区、代表取締役社長:大堀 裕康、以下「ネクストフィールド」)および東日本電信電話株式会社 千葉支店(千葉県千葉市中央区、千葉事業部長兼千葉支店長:井上 暁彦、以下「NTT東日本」)と連携し、平山建設が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを協力会社へも展開することで、建設現場全体の業務効率化や生産性および安全性向上をめざすとともに、DXを活用した地域における理想的な建設会社のモデルを構築しています。
1. 背景・経緯
現在の建設産業は、建設作業従事者の高齢化や若手就業者不足が続いており、地域においては後継者不足も加わり、我が国の中長期的な社会インフラ整備の品質確保などが大きな課題となっています。
こうした課題を軽減する手段の一つとしてDXの導入が急速に進んではいるものの、ICTに関わるスキル・ノウハウ不足のほか、建設現場といった複数の会社が協力しあう環境下では、DXの浸透は高いハードルとなっているのが実情です。
このような背景のもと、平山建設とネクストフィールド・NTT東日本の3社は相互に連携し、各社が推進する業務効率化や生産性・安全性向上、現場作業者の高齢化解消に向けた魅力ある職場づくりなど働き方改革実現をめざしています。
2023年7月から2024年6月にかけては、千葉県内で建設中の一部建物においてDX推進への取り組みを平山建設の協力会社を含めた建設現場に従事する全員へ展開するトライアルとして実践してまいりました※1。
※1)報道発表資料:平山建設とネクストフィールド、NTT東日本が、建設業のDXモデル構築に取り組みます
~ 建設業界全体の業務効率化、生産性・安全性向上、働き方改革実現をめざします ~(2023.7.3)
URL)https://www.ntt-east.co.jp/chiba/news/detail/20230703.html
2. 取組内容・成果
幅広い職種および作業従事者全員に受け入れていただけるようなユーザインターフェースへの見直しと工程管理などとの一体化を中心に取り組みました。 詳細については以下のとおりです。

担当企業 |
活用したDXツール |
内 容 |
成 果 |
---|---|---|---|
平山建設 |
現場サイト※2 |
■建設工事を担う現場の協力会社へ「現場サイト」の活用を拡大 ■Google WorkspaceのGoogleサイトを利用して、協力会社向けの「現場サイト」を作成し活用を推進 ■工程表や図面などの基本情報をクラウド化し、常に最新の情報を共有 |
現場全体における元請と協力会社双方の工程管理や書類管理などの業務効率化および情報共有の強化につながり生産性が向上 |
ネクスト フィールド |
■e-Stand※3 ■タッチ式大型デジタルサイネージ |
■「現場サイト」の工程表などの施工管理情報を「e-Stand」を通じてサイネージに投影し建設現場全体に共有 ■動画による新規入場者教育の実施 ■協力会社の「現場サイト」利用を直接現場でサポート |
■最新化された工事情報の共有や動画活用による生産性向上 ■「現場サイト」やデジタルサイネージなどの定着による現場へのDX浸透 |
NTT東日本 |
■ボイスKYシステム※4 ■DigiFeeX※5 |
「ボイスKYシステム」のノウハウを基に、「元請からの連絡事項」「職長によるKY(危険予知)」「出面確認」など新機能を盛り込み、建設業界の標準である「リスクアセスメントKY」に対応した「DigiFeeX」を開発し導入 |
■業務効率化・生産性向上を実現 ■建設業界の業務フローに合わせたKYシステムとして構築・展開 |
※2)現場サイト:協力業者向けの現場専用ホームページで工程表や図面、搬入出予定などをクラウド化し、常に最新の情報を共有するためのツールです
「平山建設のDX推進」 URL)https://hirayama.com/dx_suishin.html
※3)e-Stand:建設業で必要な情報やアプリケーションを、ブラウザ画面上でリアルタイムに一覧表示・操作できる建設ダッシュボードです。
URL)https://nxtfield.co.jp/service/e-stand/
※4)ボイスKYシステム:電話・インターネットなどの通信サービスにおける、主に故障修理の現場などで運用する「危険予知活動DXツール」です
施工現場でのKY発話内容(音声)のテキスト化が瞬時に可能で、管理者へのKY実施通知・作業者へのフィードバック機能により、効果的に作業者の危険感受性の向上を図ることが可能です
※5)DigfeeX:株式会社エヌ・ティ・ティ・エムイー(東京都新宿区、代表取締役社長:星野 理彰)が2024年7月より提供しているサービスです「ボイスKYシステム」のノウハウである「AIを活用した音声入力」や「スマートフォンへの直接タッチによるサイン入力」などの新機能を盛り込んでいます
URL)https://www.ntt-me.co.jp/digifeex/
3. 今後の展望
平山建設とネクストフィールドおよびNTT東日本の3社は、今後も地域の建設会社および建設業界全体において理想となるDXモデルの確立に向け取り組んでまいります。
具体的には、カメラや写真管理アプリなどの様々なアプリケーションと連携を進めるなど各種DXツールの開発・機能向上を重ねて他の建設現場へ展開するとともに、建設現場全体のDXを進めてまいります。
これにより、引き続き建設業界全体の業務効率化、生産性・安全性向上、働き方改革実現を推進し、持続的な発展・活性化に貢献してまいります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。