第54回 ギャラクシー賞 ラジオ部門 TOKYO FMが優秀賞受賞!
ミュージック ドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル「言の葉の海に漕ぎ出して」
本日6月1日、「第54回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)の贈賞式が都内で行われ、ラジオ部門において、TOKYO FMが企画制作した『TOKYO FM特別番組 ミュージック ドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル「言の葉の海に漕ぎ出して」』(2016年11月23日19:00~20:47放送)が優秀賞を受賞致しました。
今回優秀賞を受賞した『TOKYO FM特別番組 ミュージック ドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル「言の葉の海に漕ぎ出して」』は、井上陽水の歌詞を通じ、“言葉の曖昧さ”が持つ「あたたかさ」や、「言葉が持つ本来の力」についてもう一度考えたいというという想いで制作した番組です。
日本に来て30年以上になるロバート キャンベルは1970年代から井上陽水の歌を聴き始め、数年前に井上陽水と知己を得てからはコンサートにも足を運ぶようになったといいます。そして入院生活をきっかけに歌詞の英訳を始めました。すると、歌詞の曖昧な日本語の意味を確定させないと英訳できないという壁が…。ロバート キャンベルは井上陽水に「これはどういう意味なんですか?」と質問をぶつけたそうです。番組では2人の対談を通じ、井上陽水の楽曲のオンエアとともに、歌詞の世界を読み解いていきます。さらに、井上陽水の歌の朗読をつとめるのは、三上博史。番組が放送された昨年、2016年は、井上陽水が強く影響を受けたというボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞し、その「歌詞」が再び注目されました。また、アメリカ大統領選から飛び出したたくさんの言葉の暴力をはじめ、昨今は国内外で言葉の強烈さ、凶暴性が目立ちました。「言葉」について、今だからこそもう一度考えたい。そんな想いを込めて制作しました。
<放送批評懇談会の講評より抜粋>
日本文学研究者のロバート キャンベルとミュージシャン井上陽水の対談形式で、二人が陽水作品の日本語としての本質を探る過程は興味深いです。キャンベルは療養中に陽水作品の歌詞に触れたことで、その英訳を通して解釈の違いを弁証法的に展開します。陽水自身は歌詞を理詰めで追う作業に違和感を持ちつつ、キャンベルの姿勢に徐々に引き込まれる様は聴き応えがあります。この真摯な「言の葉の海に漕ぎ出す」共同作業の軌跡を追うことで陽水作品の魅力を再発見します。
また、TOKYO FM制作番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(2016年8月28日(日) 14:00~14:55放送)、『高橋みなみの「これから、何する?」』(2016年9月20日(火)13:00~14:55放送)も、ラジオ部門「奨励賞」を受賞しました。
詳しくは「放送批評懇談会」のホームページ(http://www.houkon.jp/galaxy/)をご確認ください。
<優秀賞受賞作品紹介>
◆TOKYO FM特別番組 ミュージック ドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル「言の葉の海に漕ぎ出して」
《放送日時》 2016年11月23日(水・祝)19:00~20:47放送
《出演者》 出演:井上陽水、ロバート キャンベル(日本文学研究者)、三上博史(歌詞朗読)
《スタッフ》 プロデューサー:延江浩、増山麗央(TOKYO FM)
演出:木村尚志、伏見竜也 演出補助:伊藤慎太郎 構成:小林浩子
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