ワークプレイス業界の新たな価値創造を目指し、業種合同事業コンソーシアムが始動

食品、化学、IT、製造業など 多様な業界の新規事業開発者たちが集結

コクヨ株式会社

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、新たなワークプレイスの価値創出を目指し、異業種との共創による研究・開発を目的とした新プロジェクト『「 」& WORKPLACE CONSORTIUM』(アンドワークプレイスコンソーシアム)を、2025年6月より始動しました。6月4日(水)には、キックオフイベントを開催し、食品、化学、IT、製造業など多様な業界の企業が集結し、業種の垣根を越えた対話とアイデア創出を行い、未来の"ワークプレイス"のあり方を探求するための第一歩を踏み出しました。今後、8月27日(水)から12月にかけて、具体的なアイデアのワークショップをはじめ、最終回の新製品・事業アイデア発表会イベントに向けて活動します。

左:主催者挨拶の様子(グローバルワークプレイス事業本部 スペースソリューション本部 本部長 鈴木氏)右:参加者との集合写真

1. なぜ今、ワークプレイスで異業種共創なのか

リモートワークの定着、生成AIの普及、働き方の価値観の多様化など、働く場を取り巻く環境は急速に変化しています。こうした中、働く場所(ワークプレイス)に求められる価値・機能は従来より一層広がっており、オフィスビル建築業、オフィス内装設計業、オフィス家具メーカーやIT業界に留まらず、幅広い業種が参画し、新たな価値創造・共創を行うことで、「ワークプレイス産業」として大きく進化する可能性があります。

本コンソーシアムでは、業界の垣根を越えた共創を通じて、「ワークプレイス」を単なる物理的な空間ではなく、新たな製品・サービスが生まれる事業開発のハブとして捉え、ワークプレイス産業としての新たな価値づくり、さらにはそこで働く組織・個人の自律協働の促進や、社会経済の発展を目指しています。



2. 『 「 」& WORKPLACE CONSORTIUM 』について

(1)概要

『「 」& WORKPLACE CONSORTIUM』は、異業種企業が『働く場』を舞台に、業界を越えて新たな価値創出を目指す共創プラットフォームです。各企業・組織に所属する有志が、個人の課外活動として仕事の枠を超えて参画し、食品、化学、IT、製造業など多様な企業から新規事業担当者たち30名が集まり、従来の市場調査型開発ではなく、“つくりたい未来”から逆算してアイデアを生み出していきます。

(2)プロジェクトが目指すもの

従来の市場予測に基づく着実的な事業開発プロセスとは異なり、本コンソーシアムが開発したアイデア出し手法や最先端AIの活用および多様な業種の視点を織り交ぜたディスカッションにより、革新的なアイデアの共創を目指します。


(3)業界を越えた多彩な参加者

電機、製菓、IT、自動車、広告などの新規事業・マーケティング担当者に加え、大学研究者(心理学・文化人類学など)、自治体関係者など様々な業界から参加いただいています。


(4)継続的な共創プログラム

2025年6月〜12月まで全7回、定期的なワークショップ・リサーチ・有識者トーク・成果発表会を実施予定。最終的にはアイデアの事業化・製品化も視野に入れています。

3. キックオフイベントの様子

多様な参加者が織りなすアイデア創出ワーク

6月4日に開催したキックオフイベントでは、趣旨説明と特別講演に続き、4人1組のチームでのアイデア創出ワークショップを実施。

日本発祥のフレームワーク「マンダラート」は、1987年にデザイナーの今泉浩晃氏が考案した発想整理・目標設定のための思考法で、メジャーリーガー・大谷翔平選手が高校時代に活用していたことでも知られています。今回のワークではこれを用いて、各社の主力商品から意外性のあるキーワードを導き出すプロセスに挑戦しました。「DNA」「豪華客船」、なかには「ヤンキー座り」「争い」など、通常のオフィス業界では決して生まれない型破りなアウトプットが続出。最先端AIの“アンドワさん”もディスカッションに参加し、異業種の視点が交錯する場ならではの多様な発想が飛び交いました。

ワーク中の様子

左:オフィス至上主義AI「アンドワさん」画面 右:「アンドワさん」に質問を投げかけるとすべてをオフィス視点で解釈し回答している様子

この手法はすでに効果が実証されており、以前の試行では、「メキシコの死生観」や「ハレとケ」といったワークプレイスとは縁遠いキーワードから、リサーチや有識者インタビュー、AI分析を通じて新たな事業アイデアを創出。

例えば、メキシコの死生観「死が次の世代のエネルギーになる」から着想を得た、オフィスのゴミをリサイクル循環に確実に回す意識を高めるゴミステーションや創業当時のオフィスを彷彿とさせるタイムリープオフィスなどの具体的なアイデアが生まれています。

左:「タイムリープオフィス」創業当時のオフィスを彷彿とさせる設えの中で会社の歩みや過去の取り組みに触れられる空間 右:「リフレッシュ促進フォーンブース」勘定や体調に合わせて香りや音楽などの環境が整うブース

左:「奉るゴミステーション」従来のように裏に隠すものではなく循環をさせるシンボルとして大切に分別(捧げる)ゴミステーション 右:「感情シェアデスク」メンタル・バイタルを検知し色などで可視化される什器


詳しいイベントの様子はこちらをご覧ください

https://note.com/and_workplace/n/n0a8f0e07b500

4. 参加者の声

「こうしたネットワーキングの場で得られる新鮮なアイデアと刺激が今後も楽しみ」(森永製菓株式会社)

「突拍子もないアイデアが生まれる手法を実際に体感できたのが印象的だった」 (パナソニックコネクト株式会社)

「全く関連性のないキーワードから様々な発想が出てくることに驚いた」 (某キャリア・人材業界)

など、今後の活動への関心の高まりを見せています。

「チョコモナカジャンボ」から広がっていくマンダラートの様子(森永製菓 担当者様)

5. ファシリテーターを務めた坂本氏について

坂本崇博 コクヨ株式会社 働き方改革PJアドバイザー

2006年よりコクヨの新規事業として「働き方改革」をテーマにコンサルティングやアウトソーシング事業を推進。大手企業の改革プロジェクトを支援し、令和2年には「国家公務員の働き方改革推進チーム」ファシリテーターを担当。大阪・関西万博のオランダパビリオンでは「未来のワークプレイス」について講演も実施。

コクヨ株式会社 働き方改革PJアドバイザー 坂本 崇博 氏


6. 今後のスケジュールについて

DAY2 : 7月16日 (水) / 「 」の中身(WORKPLACEと組み合わせて議論したいテーマ)の決定、テーマについてリサーチ・知見蓄積(実施済)

DAY3 : 8月27日(水) / テーマについて有識者リサーチ共有、WORKPLACEと組み合わせた製品・事業アイデア出し

DAY4 : 9月24日(水) / 製品・事業についてチーム検討、一次プレゼン

DAY5 : 10月29日(水) / 製品・事業企画書作成、二次プレゼン

DAY6 : 11月19日(水) / 企画書についてコンソーシアム内最終発表会

DAY7 : 12月17日(仮) / 〈対外向け〉「 」&WORKPLACE 新製品・事業アイデア発表会イベント




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  【お問い合わせ先】コクヨお客様相談室

    https://www.kokuyo.co.jp/support/

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会社概要

コクヨ株式会社

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URL
https://www.kokuyo.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市東成区大今里南6-1-1
電話番号
06-6976-1221
代表者名
黒田 英邦
上場
東証1部
資本金
158億円
設立
1905年10月