デジタルヘルスラボ・アワード第2回デモデイ開催レポート 第3回キックオフイベントを10月4日(火)に開催
デジタルハリウッド大学大学院では、本学在籍生の株式会社ホスピタリティ・ワン代表取締役/看護師の 高丸慶氏と、本学校医の五十嵐健祐医師が中心となり、「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」を2015年10月にスタート。
今回、第2回「デジタルヘルスラボ・アワード」デモデイ/表彰式を行いましたので、その模様を報告します。
また、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」キックオフイベントを10月4日(火)に開催します。
今回、第2回「デジタルヘルスラボ・アワード」デモデイ/表彰式を行いましたので、その模様を報告します。
また、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」キックオフイベントを10月4日(火)に開催します。
日本初の株式会社による専門職大学院、デジタルハリウッド大学大学院では、本学在籍生の株式会社ホスピタリティ・ワン代表取締役/看護師の 高丸慶氏と、本学校医の五十嵐健祐医師が中心となり、「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」を2015年10月にスタートしました。2015年12月には、プロジェクトが行うアワードの参加チーム発表会(デモデイ)および審査会を開催。大きな反響をよびました。今回、第2回「デジタルヘルスラボ・アワード」デモデイ/表彰式を行いましたので、その模様を報告いたします。
また、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」キックオフイベントを、10月4日(火)に開催いたします。
<第2回デジタルヘルスラボ・アワード デモデイ 開催報告>
デモデイ当日は、デジタルヘルス分野での革新を志す若者・医療ベンチャー起業家を始め、医療機関、投資家が集結。「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」発起人やメンターによるピッチ、アワード参加者によるプレゼンテーション、および表彰式を行いました。
また、表彰式後の懇親会を通じて、新しい事業を立ち上げる仲間探し、投資家探しなどネットワーキングの場も提供いたしました。
当日は「遠隔医療通訳のmediPhone」と題して、本プロジェクトのアドバイザー:澤田真弓氏(mediPhone / 一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ CEO理事)による講演が行われました。医療通訳の分野は、これまでボランティアに大きく頼っていましたが、mediPhoneでは通訳を雇用し8言語に対応した医療機関での電話通訳サービスを展開しています。今後も、タブレットを用いた問診と医療通訳を組み合わせたサービスなどを開発提供していくことをご紹介いただきました。会場からは、多くの質問が飛び交い、サービスの今後について、協力を申し出るなど、今後必要とされる医療通訳サービスを支えていく熱意が溢れていました。
さらに、「オンラインメディアや皮膚科遠隔診療サービスの失敗事例」というテーマで、株式会社医薬情報ネット代表取締役の金子剛氏より、皮膚病に特化したメディアの立ち上げと、想定した以上に市場サイズが小さく苦戦を迫られたという体験、そして、失敗原因の分析として当初想定したマーケットに顧客はおらず、結果的にとても小さなマーケットをセグメントすることとなってしまったという経緯をお話し頂きました。
会場からは、こうした新サービスに割く人員をどう選ぶかや、立ち上げに苦戦する中でどのようなメッセージを伝えるべきか、との質問が出て、金子氏からは、あまり考え込まずめげない人を選ぶことと長期的なビジョンを伝え続けることが大切であると回答されました。
続いて、今回のアワードに参加したチームからの発表が行われました。看護師向けに新しいキャリアを切り開くサービスの提案や、チャットを使って悩みを気軽に相談できるオンラインカウンセリングサービス、VRを用いて緑内障などの視野検査を気軽に行えるサービス、機械学習で薬局の薬剤の配置を最適化するサービス等の紹介が行われました。
見事グランプリを受賞されたのは、薬剤師でもある山口洋介さん(株式会社ファーサス CEO)による械学習による調剤最適化サービスです。
(https://www.facebook.com/yousukeyamaguchi/videos/1114011535328417/)
実際にサービスをリリースし、薬局内でよく使われる薬同士の配置をまとめることで実際に接客時間を半分程度に削減できていること、すでに試用されている複数の薬局の20万件近いカルテデータを蓄積していることが高く評価されました。このアワードでコンセプトとして掲げてきた「実装する」だけでなく、今後データがどんどん蓄積される事で、さらに有用なサービスが生まれる期待があると審査員の五十嵐氏からコメントを頂きました。
審査員特別賞を受賞されたのは、木野瀬友人さんによる、VR空間でキャラクターを活用し楽しく視野検査ができるサービスです。緑内障は、かなり進行するまで自覚症状がないため、気が付かないうちに病状が進んでしまうことがあります。中高年の約5%(20人に一人)が潜在的な緑内障患者であると言われており、早期に視野欠落を発見することで失明等の症状を防ぐサービスとなることが期待されます。
受賞者は、デジタルハリウッド大学大学院 特別奨学生に推薦され、授業料が最大で2,050,000円減免される機会が贈られました。さらに、引き続き本プロジェクトのメンター/アドバイザーからの支援も受けられます。
このアワードを通じて、「医療・健康」分野を革新する先導的なビジネスを発掘し、支援し、成長させていくべく、デジタルヘルスラボ・プロジェクト運営事務局一同、秋の第三回アワード開催に向けさらに取り組みを強化して参ります。
グランプリ受賞者 山口洋介さんのコメント:
「ヘルスケアというと患者さん向けのサービスを想像されることがほとんどなので、レセプトデータと機械学習を組み合わせて調剤を効率化するという薬局向けのサービスが皆様に興味を持っていただけるか正直不安でしたが、薬局の生産性を高めることによっても患者さんの医療体験に貢献できるという理念に共感いただけたようで嬉しかったです。これからも人工知能のような最新技術も取り入れながら薬局のためのプロダクトをどんどん実装していこうと思います。」
審査員特別賞受賞者 木野瀬友人さんのコメント:
「クリエイター視点の自分としては、これまでデジタルヘルスはコンテンツで行動変容させるものだと思っていました。しかしデジタルヘルスラボを通してVRを用いたアプリそのものが検査キットになる可能性に気付き、将来性のあるプロトタイプができました。臨床治験のある医療関係者のメンタリングにより、みなさんの想定の幅を超えた成果ができたと思っています。世界で使われるものを目指して準備を進めていきます。」
発起人 高丸慶氏のコメント:
「今回のアワードは実装されているサービスのレベルが非常に高く、優勝者の山口さんはプロトタイプをすでに20万枚の処方箋で実施された点が他のプレゼンターと比較して圧倒的でした。木野瀬さんのプロダクトも非常に将来性を感じました。患者さんを幸せにするために今あるデバイスで何ができるか。一つ一つのプロダクトからヘルスケアに応用していくと様々なサービスが産み出されていくことを改めて感じることができる会だったと思います。」
発起人 五十嵐健祐氏のコメント:
「予想以上のハイレベルな第二回となりました。デジタルヘルスラボでは現段階ではあえて意識して収益性の視点を入れないようにしています。それは、純粋に面白いもの、役に立つもの、使いたくなるものを作るということにデジタルヘルスラボでは集中してほしいからです。今回は、本当に動くもの、実際にユーザーが付いているもの、プロトタイプで面白さが感覚的に伝わるもの、完成度の高さに驚きました。今年秋には第三回を準備中ですのでどうぞお楽しみに。」
発起人 石井洋介氏のコメント:
「話を聞いただけでは、どうやってこれが患者の役に立つのかピンとこないというものもありましたが、実装されたものを体験する事で直感的に分かるようになりますね。今回はAIやVRといったど真ん中の最先端技術が小回りのいい形で実装されたもので、どちらも非常に興味深いプロダクトでした。」
今回のアワードの成果を踏まえ、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」が今秋に開催されます。引き続き、「デジタル」+「医療・健康」の分野で起業、またはサービス開発を志しプロトタイプ開発を行いたい方を、支援いたします。第一線で戦っているメンターが引き続き、チャレンジする方を全力で支えます。
医療・健康を革新したい方は、第3回キックオフイベントに是非ご参加ください。
<デジタルヘルスラボ・プロジェクトとは>
デジタルヘルスラボ・プロジェクトとは、デジタルを用いてヘルスケア業界にイノベーションを起こすことを志す方々のための、プロトタイプ開発を支援する取り組みです。
デジタルヘルスラボ・プロジェクトの最大の特徴は、すでに「デジタル」+「医療・健康」の分野で起業、またはサービス開発を行っているメンターが支援を行い、「実装(Deployment) 」を本気で追究する点です。
デジタルヘルスラボ・プロジェクト参加者を対象として開催する「デジタルヘルスラボ・アワード」では、数ヶ月の実装期間を経てプロトタイプをチームで開発します。アワード受賞者には、デジタルハリウッド大学大学院による授業料優遇支援、医療関係機関からの支援、クラウドファンディング企業からのメンタリングなど、事業化へ向けて柔軟なサポート体制を構築しています。
<デジタルヘルスラボ・アワード概要>
デジタルヘルスラボ・プロジェクト参加者を対象に、「デジタルヘルスラボ・アワード」を開催いたします。参加者はチームに分かれ、メンターの支援を受けながら「デジタルヘルス」分野の課題を解決するプロトタイプを開発します。
デジタルヘルス分野で起業を目指し、これまで医療系アイデアソンや各種ハッカソンでプロトタイプを創造してきた方には、次のステップとして事業への「実装」を、業界最高のメンター・アドバイザーが全方位から行う貴重な機会となっております。
メンターからの応援コメントは、下記URLよりご覧ください。
http://gs.dhw.ac.jp/education/lab-project/digitalhealthlab/partnership/index.html
受賞者へのサポート:
1)受賞者はデジタルハリウッド大学大学院の授業料優遇措置が受けられます。
※入学試験合格者に限る
2)アドバイザー、パートナー企業からのメンタリング支援
3)新卒者には企業マッチング支援
スケジュール:
10月上旬 アワード受付開始
10月4日(火) キックオフイベント開催 / チームビルディング
10月中旬~11月上旬 開発期間
11月中旬 中間質問会&懇親会
12月上旬 応募受付(作品データ提出)締切日
12月22日(木) 表彰式 / 審査会 / DEMO DAY / 懇親会
アワード応募要項:
求めるプロトタイプの例としては下記を想定しています。
・健康維持のためのアプリの活用
・センサーを活用した健康管理IoTプロダクト
・在宅医療介護の支援、データを活用した個人の予防医療
・医療現場の効率化による医療従事者の負担軽減を図るサービス
応募方法:
下記のWebページよりお申し込みください。 ※次回アワードの開催は10月4日を予定しています。
http://gs.dhw.ac.jp/event/161004/
審査方法:
表彰式でのプレゼンテーションおよび提出書類により決定
参加資格:
留意事項(上記Webページ内記載)に同意いただいた方のみ、本アワードに応募することができます。プロ / アマ、個人 / 法人の別を問いません。グループでの参加も可能です。すでにプロトタイプの開発に着手している、アプリモックが完成しているフェーズの方の参加を推奨いたします。
<発起人>
高丸 慶氏
デジタルハリウッド大学大学院12期生(2015年4月入学)
株式会社ホスピタリティ・ワン代表取締役 /
訪問看護支援協会代表 /
おくりびとアカデミー校長
慶應義塾大学看護医療学部卒業。同大学院健康マネジメント研究科
博士課程単位取得退学。デジタルハリウッド大学院在学中。
看護師、保健師、居宅介護支援専門員。
余命3か月の末期がん患者の看取りに特化した訪問看護サービスを開始。
五十嵐 健祐氏
お茶の水内科院長 / デジタルハリウッド大学校医 /
神保町ウォーキングテラス代表
2012年、慶應義塾大学医学部卒、医師国家試験合格。群馬にて救急医療、循環器内科、神経内科、緩和ケア、精神科診療に従事。
2013年、大阪の国立循環器病研究センターにて短期研修。
2014年、心房細動検出アプリ「ハートリズム」、応急救護支援アプリ
「ハートレスキュー」、睡眠時無呼吸検出アプリ「イビキー」等リリース。
都内にて総合内科、心療内科、整形外科、泌尿器科、皮膚科診療に従事。2014年9月、お茶の水内科開設。2015年、神保町にウォーキングを始めとする運動施設「神保町ウォーキングテラス」を開設。
一般社団法人ヘルスケアテクノロジー研究会代表理事、デジタルハリウッド大学学校医、国際医療福祉専門学校非常勤講師、東京医薬専門学校非常勤講師、特定非営利活動法人メタボランティア理事などを務める。
石井 洋介氏
高知医療再生機構特命医師 / 日本うんこ学会会長
2010年高知大学医学部を卒業後、医療法人 近森会 近森病院での初期臨床研修中に高知県の臨床研修環境に大きな変化をもたらした「コーチレジ」を立ち上げた。
医療者同士の交流スペース「RYOMA BASE」を共同で設立し運営するほか、大腸がん検診の普及を目的とした日本うんこ学会を設立し、スマホゲーム「うんコレ」の開発・監修を手がけるなど、医療環境の改善に向け多方面から幅広く活動している。
ヘルスケアハッカソン運営。横浜市立市民病院 外科・IBD科医師、高知医療再生機構 企画戦略室特命医師を経て、現在も医療政策業務に携わっている。
近著として、日本で初めてYouTubeを活用した医学書「YouTubeでみる身体診察」(メジカルレビュー社)がある。
<メンター>
片山 智弘氏/株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
杉原 桂氏/ユアクリニックお茶の水院長
増田 真樹氏/TechWave編集長
田口 敬氏/ウンログ株式会社 代表取締役
石倉 大樹氏/株式会社日本医療機器開発機構 取締役 CBO
山口 洋介氏/株式会社ファーサス 代表取締役
宮原 禎氏/ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社取締役COO
谷田 昭吾氏/ヘルスケアオンライン株式会社 代表取締役
保利 栄作氏/株式会社Practechs 取締役COO
秦 充洋氏/事業アドバイザー、大学院講師
吉澤 美弥子氏/Health Tech News ファウンダー / 看護学生
長尾 卓氏/AZX総合法律事務所 パートナー弁護士
<アドバイザー>
笹原 英司氏/健康医療セキュリティ・アドバイザー
櫻本 真理氏/株式会社cotree 代表取締役
島原 佑基氏/エルピクセル株式会社 代表取締役
増谷 彩氏/株式会社日経BP 日経メディカル記者
大川 耕平氏/株式会社スポルツ 代表取締役 / HealthBizWatch 編集主幹
田中 由佳里氏/東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 地域医療支援部門 助教
小原 由記子氏/株式会社Practechs 取締役
河野 誠二氏/株式会社アイム 役員
風間 浩氏/ケアネット 編集長
物部 真一郎氏/株式会社エクスメディオ 代表取締役 ・ 精神科医
落合 孝文氏/渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 弁護士(第二東京弁護士会)
幸崎 時和氏/株式会社福山臨床検査センター東京支所・東京第二支所 所長
喜納 信也氏/株式会社ミナカラ 代表取締役薬剤師・経営責任者
黒田 篤氏/株式会社ジースポート 代表取締役
原 正彦氏/大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 特任研究員 / 株式会社Research Mind CEO and Founder / 株式会社Doctor Lab CEO and Founder / 株式会社Medibase CMO and Founder / 一般社団法人医療画像教育推進機構 代表理事 / Cloud Clinic 院長
金子 剛章氏/株式会社医薬情報ネット 代表取締役
菊池 亮氏/整形外科医 / Fast Doctor 代表
佐竹 晃太氏/株式会社キュア・アップ代表取締役社長 / 呼吸器内科医
中沢 宏昭氏/ニュクス株式会社 代表取締役
澤田 真弓氏/mediPhone / 一般社団法人 ジェイ・アイ・ジー・エイチ CEO理事
また、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」キックオフイベントを、10月4日(火)に開催いたします。
<第2回デジタルヘルスラボ・アワード デモデイ 開催報告>
デモデイ当日は、デジタルヘルス分野での革新を志す若者・医療ベンチャー起業家を始め、医療機関、投資家が集結。「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」発起人やメンターによるピッチ、アワード参加者によるプレゼンテーション、および表彰式を行いました。
また、表彰式後の懇親会を通じて、新しい事業を立ち上げる仲間探し、投資家探しなどネットワーキングの場も提供いたしました。
当日は「遠隔医療通訳のmediPhone」と題して、本プロジェクトのアドバイザー:澤田真弓氏(mediPhone / 一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ CEO理事)による講演が行われました。医療通訳の分野は、これまでボランティアに大きく頼っていましたが、mediPhoneでは通訳を雇用し8言語に対応した医療機関での電話通訳サービスを展開しています。今後も、タブレットを用いた問診と医療通訳を組み合わせたサービスなどを開発提供していくことをご紹介いただきました。会場からは、多くの質問が飛び交い、サービスの今後について、協力を申し出るなど、今後必要とされる医療通訳サービスを支えていく熱意が溢れていました。
さらに、「オンラインメディアや皮膚科遠隔診療サービスの失敗事例」というテーマで、株式会社医薬情報ネット代表取締役の金子剛氏より、皮膚病に特化したメディアの立ち上げと、想定した以上に市場サイズが小さく苦戦を迫られたという体験、そして、失敗原因の分析として当初想定したマーケットに顧客はおらず、結果的にとても小さなマーケットをセグメントすることとなってしまったという経緯をお話し頂きました。
会場からは、こうした新サービスに割く人員をどう選ぶかや、立ち上げに苦戦する中でどのようなメッセージを伝えるべきか、との質問が出て、金子氏からは、あまり考え込まずめげない人を選ぶことと長期的なビジョンを伝え続けることが大切であると回答されました。
続いて、今回のアワードに参加したチームからの発表が行われました。看護師向けに新しいキャリアを切り開くサービスの提案や、チャットを使って悩みを気軽に相談できるオンラインカウンセリングサービス、VRを用いて緑内障などの視野検査を気軽に行えるサービス、機械学習で薬局の薬剤の配置を最適化するサービス等の紹介が行われました。
見事グランプリを受賞されたのは、薬剤師でもある山口洋介さん(株式会社ファーサス CEO)による械学習による調剤最適化サービスです。
(https://www.facebook.com/yousukeyamaguchi/videos/1114011535328417/)
実際にサービスをリリースし、薬局内でよく使われる薬同士の配置をまとめることで実際に接客時間を半分程度に削減できていること、すでに試用されている複数の薬局の20万件近いカルテデータを蓄積していることが高く評価されました。このアワードでコンセプトとして掲げてきた「実装する」だけでなく、今後データがどんどん蓄積される事で、さらに有用なサービスが生まれる期待があると審査員の五十嵐氏からコメントを頂きました。
審査員特別賞を受賞されたのは、木野瀬友人さんによる、VR空間でキャラクターを活用し楽しく視野検査ができるサービスです。緑内障は、かなり進行するまで自覚症状がないため、気が付かないうちに病状が進んでしまうことがあります。中高年の約5%(20人に一人)が潜在的な緑内障患者であると言われており、早期に視野欠落を発見することで失明等の症状を防ぐサービスとなることが期待されます。
受賞者は、デジタルハリウッド大学大学院 特別奨学生に推薦され、授業料が最大で2,050,000円減免される機会が贈られました。さらに、引き続き本プロジェクトのメンター/アドバイザーからの支援も受けられます。
このアワードを通じて、「医療・健康」分野を革新する先導的なビジネスを発掘し、支援し、成長させていくべく、デジタルヘルスラボ・プロジェクト運営事務局一同、秋の第三回アワード開催に向けさらに取り組みを強化して参ります。
グランプリ受賞者 山口洋介さんのコメント:
「ヘルスケアというと患者さん向けのサービスを想像されることがほとんどなので、レセプトデータと機械学習を組み合わせて調剤を効率化するという薬局向けのサービスが皆様に興味を持っていただけるか正直不安でしたが、薬局の生産性を高めることによっても患者さんの医療体験に貢献できるという理念に共感いただけたようで嬉しかったです。これからも人工知能のような最新技術も取り入れながら薬局のためのプロダクトをどんどん実装していこうと思います。」
審査員特別賞受賞者 木野瀬友人さんのコメント:
「クリエイター視点の自分としては、これまでデジタルヘルスはコンテンツで行動変容させるものだと思っていました。しかしデジタルヘルスラボを通してVRを用いたアプリそのものが検査キットになる可能性に気付き、将来性のあるプロトタイプができました。臨床治験のある医療関係者のメンタリングにより、みなさんの想定の幅を超えた成果ができたと思っています。世界で使われるものを目指して準備を進めていきます。」
発起人 高丸慶氏のコメント:
「今回のアワードは実装されているサービスのレベルが非常に高く、優勝者の山口さんはプロトタイプをすでに20万枚の処方箋で実施された点が他のプレゼンターと比較して圧倒的でした。木野瀬さんのプロダクトも非常に将来性を感じました。患者さんを幸せにするために今あるデバイスで何ができるか。一つ一つのプロダクトからヘルスケアに応用していくと様々なサービスが産み出されていくことを改めて感じることができる会だったと思います。」
発起人 五十嵐健祐氏のコメント:
「予想以上のハイレベルな第二回となりました。デジタルヘルスラボでは現段階ではあえて意識して収益性の視点を入れないようにしています。それは、純粋に面白いもの、役に立つもの、使いたくなるものを作るということにデジタルヘルスラボでは集中してほしいからです。今回は、本当に動くもの、実際にユーザーが付いているもの、プロトタイプで面白さが感覚的に伝わるもの、完成度の高さに驚きました。今年秋には第三回を準備中ですのでどうぞお楽しみに。」
発起人 石井洋介氏のコメント:
「話を聞いただけでは、どうやってこれが患者の役に立つのかピンとこないというものもありましたが、実装されたものを体験する事で直感的に分かるようになりますね。今回はAIやVRといったど真ん中の最先端技術が小回りのいい形で実装されたもので、どちらも非常に興味深いプロダクトでした。」
今回のアワードの成果を踏まえ、第3回「デジタルヘルスラボ・アワード」が今秋に開催されます。引き続き、「デジタル」+「医療・健康」の分野で起業、またはサービス開発を志しプロトタイプ開発を行いたい方を、支援いたします。第一線で戦っているメンターが引き続き、チャレンジする方を全力で支えます。
医療・健康を革新したい方は、第3回キックオフイベントに是非ご参加ください。
<デジタルヘルスラボ・プロジェクトとは>
デジタルヘルスラボ・プロジェクトとは、デジタルを用いてヘルスケア業界にイノベーションを起こすことを志す方々のための、プロトタイプ開発を支援する取り組みです。
デジタルヘルスラボ・プロジェクトの最大の特徴は、すでに「デジタル」+「医療・健康」の分野で起業、またはサービス開発を行っているメンターが支援を行い、「実装(Deployment) 」を本気で追究する点です。
デジタルヘルスラボ・プロジェクト参加者を対象として開催する「デジタルヘルスラボ・アワード」では、数ヶ月の実装期間を経てプロトタイプをチームで開発します。アワード受賞者には、デジタルハリウッド大学大学院による授業料優遇支援、医療関係機関からの支援、クラウドファンディング企業からのメンタリングなど、事業化へ向けて柔軟なサポート体制を構築しています。
<デジタルヘルスラボ・アワード概要>
デジタルヘルスラボ・プロジェクト参加者を対象に、「デジタルヘルスラボ・アワード」を開催いたします。参加者はチームに分かれ、メンターの支援を受けながら「デジタルヘルス」分野の課題を解決するプロトタイプを開発します。
デジタルヘルス分野で起業を目指し、これまで医療系アイデアソンや各種ハッカソンでプロトタイプを創造してきた方には、次のステップとして事業への「実装」を、業界最高のメンター・アドバイザーが全方位から行う貴重な機会となっております。
メンターからの応援コメントは、下記URLよりご覧ください。
http://gs.dhw.ac.jp/education/lab-project/digitalhealthlab/partnership/index.html
受賞者へのサポート:
1)受賞者はデジタルハリウッド大学大学院の授業料優遇措置が受けられます。
※入学試験合格者に限る
2)アドバイザー、パートナー企業からのメンタリング支援
3)新卒者には企業マッチング支援
スケジュール:
10月上旬 アワード受付開始
10月4日(火) キックオフイベント開催 / チームビルディング
10月中旬~11月上旬 開発期間
11月中旬 中間質問会&懇親会
12月上旬 応募受付(作品データ提出)締切日
12月22日(木) 表彰式 / 審査会 / DEMO DAY / 懇親会
アワード応募要項:
求めるプロトタイプの例としては下記を想定しています。
・健康維持のためのアプリの活用
・センサーを活用した健康管理IoTプロダクト
・在宅医療介護の支援、データを活用した個人の予防医療
・医療現場の効率化による医療従事者の負担軽減を図るサービス
応募方法:
下記のWebページよりお申し込みください。 ※次回アワードの開催は10月4日を予定しています。
http://gs.dhw.ac.jp/event/161004/
審査方法:
表彰式でのプレゼンテーションおよび提出書類により決定
参加資格:
留意事項(上記Webページ内記載)に同意いただいた方のみ、本アワードに応募することができます。プロ / アマ、個人 / 法人の別を問いません。グループでの参加も可能です。すでにプロトタイプの開発に着手している、アプリモックが完成しているフェーズの方の参加を推奨いたします。
<発起人>
高丸 慶氏
デジタルハリウッド大学大学院12期生(2015年4月入学)
株式会社ホスピタリティ・ワン代表取締役 /
訪問看護支援協会代表 /
おくりびとアカデミー校長
慶應義塾大学看護医療学部卒業。同大学院健康マネジメント研究科
博士課程単位取得退学。デジタルハリウッド大学院在学中。
看護師、保健師、居宅介護支援専門員。
余命3か月の末期がん患者の看取りに特化した訪問看護サービスを開始。
五十嵐 健祐氏
お茶の水内科院長 / デジタルハリウッド大学校医 /
神保町ウォーキングテラス代表
2012年、慶應義塾大学医学部卒、医師国家試験合格。群馬にて救急医療、循環器内科、神経内科、緩和ケア、精神科診療に従事。
2013年、大阪の国立循環器病研究センターにて短期研修。
2014年、心房細動検出アプリ「ハートリズム」、応急救護支援アプリ
「ハートレスキュー」、睡眠時無呼吸検出アプリ「イビキー」等リリース。
都内にて総合内科、心療内科、整形外科、泌尿器科、皮膚科診療に従事。2014年9月、お茶の水内科開設。2015年、神保町にウォーキングを始めとする運動施設「神保町ウォーキングテラス」を開設。
一般社団法人ヘルスケアテクノロジー研究会代表理事、デジタルハリウッド大学学校医、国際医療福祉専門学校非常勤講師、東京医薬専門学校非常勤講師、特定非営利活動法人メタボランティア理事などを務める。
石井 洋介氏
高知医療再生機構特命医師 / 日本うんこ学会会長
2010年高知大学医学部を卒業後、医療法人 近森会 近森病院での初期臨床研修中に高知県の臨床研修環境に大きな変化をもたらした「コーチレジ」を立ち上げた。
医療者同士の交流スペース「RYOMA BASE」を共同で設立し運営するほか、大腸がん検診の普及を目的とした日本うんこ学会を設立し、スマホゲーム「うんコレ」の開発・監修を手がけるなど、医療環境の改善に向け多方面から幅広く活動している。
ヘルスケアハッカソン運営。横浜市立市民病院 外科・IBD科医師、高知医療再生機構 企画戦略室特命医師を経て、現在も医療政策業務に携わっている。
近著として、日本で初めてYouTubeを活用した医学書「YouTubeでみる身体診察」(メジカルレビュー社)がある。
<メンター>
片山 智弘氏/株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
杉原 桂氏/ユアクリニックお茶の水院長
増田 真樹氏/TechWave編集長
田口 敬氏/ウンログ株式会社 代表取締役
石倉 大樹氏/株式会社日本医療機器開発機構 取締役 CBO
山口 洋介氏/株式会社ファーサス 代表取締役
宮原 禎氏/ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社取締役COO
谷田 昭吾氏/ヘルスケアオンライン株式会社 代表取締役
保利 栄作氏/株式会社Practechs 取締役COO
秦 充洋氏/事業アドバイザー、大学院講師
吉澤 美弥子氏/Health Tech News ファウンダー / 看護学生
長尾 卓氏/AZX総合法律事務所 パートナー弁護士
<アドバイザー>
笹原 英司氏/健康医療セキュリティ・アドバイザー
櫻本 真理氏/株式会社cotree 代表取締役
島原 佑基氏/エルピクセル株式会社 代表取締役
増谷 彩氏/株式会社日経BP 日経メディカル記者
大川 耕平氏/株式会社スポルツ 代表取締役 / HealthBizWatch 編集主幹
田中 由佳里氏/東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 地域医療支援部門 助教
小原 由記子氏/株式会社Practechs 取締役
河野 誠二氏/株式会社アイム 役員
風間 浩氏/ケアネット 編集長
物部 真一郎氏/株式会社エクスメディオ 代表取締役 ・ 精神科医
落合 孝文氏/渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 弁護士(第二東京弁護士会)
幸崎 時和氏/株式会社福山臨床検査センター東京支所・東京第二支所 所長
喜納 信也氏/株式会社ミナカラ 代表取締役薬剤師・経営責任者
黒田 篤氏/株式会社ジースポート 代表取締役
原 正彦氏/大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 特任研究員 / 株式会社Research Mind CEO and Founder / 株式会社Doctor Lab CEO and Founder / 株式会社Medibase CMO and Founder / 一般社団法人医療画像教育推進機構 代表理事 / Cloud Clinic 院長
金子 剛章氏/株式会社医薬情報ネット 代表取締役
菊池 亮氏/整形外科医 / Fast Doctor 代表
佐竹 晃太氏/株式会社キュア・アップ代表取締役社長 / 呼吸器内科医
中沢 宏昭氏/ニュクス株式会社 代表取締役
澤田 真弓氏/mediPhone / 一般社団法人 ジェイ・アイ・ジー・エイチ CEO理事
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